3つとも人気の軽量デカラケなので、どれを使おうか迷いますよね。
そこで今回は上記の疑問を持つ方へ向けて、実際にすべて使った私が使用感の違いについてサクッと解説していきます(‘◇’)ゞ
本記事の内容
- スペック比較
- 使用感の違いを解説
- おすすめの選び方を解説
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数&購入数合計200本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター(@tennis_torasan)
結論は以下の通りです↓
エンブレム110が最も回転のかかりが強く、打球のコントロール性能が良い
エンブレム120が最もボールを飛ばすパワーが強く、飛距離が出しやすい
LX1000が最もガットのたわむソフトさや球持ちの良さを感じやすい
打感はどれも非常に柔らかく軽い
守備とボレーはどれも超やりやすい
個別のレビュー記事はこちら↓
☑エンブレム 110 2024
☑エンブレム 120 2024
☑LX1000 2024
ではでは、違いについて細かくかみ砕いて解説していきますね。
5分位で読み終わるよ~。
Contents
プリンス エンブレム110と120&ダンロップ LX1000 2024 2025のスペック比較
まずは簡単にスペック比較から。
エンブレム120 | エンブレム110 | LX1000 | |
フェイスサイズ | 120 | 110 | 115 |
重さ | 247g | 255g | 255g |
バランス | 365㎜ | 350㎜ | 360㎜ |
フレーム厚 | 30-27.5-26㎜ | 26-28-26㎜ | 26~28㎜ |
長さ | 27.25インチ | 27インチ | 27インチ |
ストリングパターン | 16×19 | 16×18 | 16×18 |
3本とも110インチオーバー&約250gの超軽量デカラケ。
エンブレム110とLX1000は通常よりもガットの横糸が1本少ない16×18のストリングパターンを採用し、回転をかけやすい設計。
一方、120は面が大きく、長いスペックです。
超人気の3機種。
>>新作情報まとめ プリンス エンブレム ザイロン 2024
プリンス エンブレム110と120とダンロップ LX1000 2024 2025の使用感の違いを解説
次にラケットの使用感をそれぞれ比較していきます。
打感の柔らかさ
エンブレム110 | 9~9.5/10 |
エンブレム120 | 9~9.5/10 |
LX1000 | 9.5/10 |
どれもデカラケらしいガットのたわみ感があり、とても柔らかく軽めの打感。
デカラケ特有のたわむ柔らかさを存分に体感できる。
中でもLX1000が最もガットのたわむソフトさがわかりやすい。
スイートスポットは3本ともバツグンに広く、ミスヒットを減らせて硬さを感じにくい。
打感の柔らかさ最重視の方や、手首や腕になるべく負担をかけたくない方にイチオシです。
LX1000が少しリードしている気がするけど、どれもほぼ互角の柔らかさ。
球離れ
エンブレム110 | 標準的 |
エンブレム120 | 標準的 |
LX1000 | ゆっくりめ |
球離れはLX1000が一番ゆっくりめ。
ガットのたわみ量が多く、ボールとガットの接地時間は長めです。
スーパーソフトなホールド系。
エンブレムはどちらも早すぎず遅すぎず、標準的。
しっかりガットがたわんでボールをホールドした後、あっさり弾く感触です。
ボールをホールドしすぎたり、逆に弾きが強すぎるということはないと思う。
ボールの飛びの良さ
エンブレム110 | 8.5/10 |
エンブレム120 | 9~9.5/10 |
LX1000 | 8.5~9/10 |
エンブレム120はプリンスのテニスラケットの中で最強パワーを誇る設計なので、超ラクにボールが飛ぶ。
エンブレム110やLX1000もエンブレム120ほどではないですが、かなりボールを飛ばしやすいです。
反発力には差がある。
ぶっ飛びパワーの120、120より飛びを抑えやすい110。
ちょうど2本の中間辺りのパワー感のLX1000。
軌道
エンブレム110 | 中~高軌道 |
エンブレム120 | 中~高軌道 |
LX1000 | 中~高軌道 |
どれも打球は自然と持ち上がりやすく、軌道高めのショットになりやすいです。
回転のかけやすさ
エンブレム110 | 8.5~9/10 |
エンブレム120 | 8~8.5/10 |
LX1000 | 8~8.5/10 |
スピン性能はエンブレム110がかなり強め、エンブレム120とLX1000は良好。
110はストリングパターン16×18を採用していてガットの目が粗いこともあってか、バッチリ回転がかけやすい印象です。
急降下して高くハネるスピンボールが楽に打てる。
120も110と比べるとやや回転が少ない感じですが、デカラケなので一般的な100インチのラケットと比べるとだいぶスピン性能高めだと思います。
スライス
スライスはどれも打感がスーパーソフトで軽く、ガットのたわみによる心地良い球持ち感を感じられて最高。
ゆったりとしたスイングで力を入れず運ぶようにして打っても、しっかり飛距離が出る。
回転のかかりが良く、軌道は高めになりやすいです。
ほとんど力を入れずに打っても良く飛ぶ。
超柔らかく軽めの打感。
ボールコントロール性能
エンブレム110 | 7~7.5/10 |
エンブレム120 | 6.5~7/10 |
LX1000 | 6.5~7/10 |
打球を狙った所に打ち込むコントロール性能はエンブレム110はデカラケの中ではまあまあ、120とLX1000はやや低め。
エンブレム110は標準的な100インチ付近のラケットと比べれば、飛びが強い分コントロール性能はやや落ちますが、ぶっ飛ぶモデルが多いデカラケにしては割とボールコントロールしやすいです。
強すぎない反発力と回転のかかりの良さによって、意外とコート内に収まりやすい。
エンブレム120やLX1000はハイパワー系デカラケなので、打球を狙った所に打ち込むコントロール性能はやや低め。
コントロール性能重視のプレイヤーよりも、とにかくラクにボールを飛ばしたいプレイヤー向きです。
フルスイングするとアウトしがち。
ただ、ゆったりスイングでボールを運ぶようにして打つなら、ある程度はコントロールできる感じ。
もっと飛び控えめでボールコントロール性能高めのデカラケが欲しいなら、フレーム薄めのファントムグラファイト107がおすすめです。
操作性&取り回しの良さ
エンブレム110 | 9/10 |
エンブレム120 | 9/10 |
LX1000 | 9/10 |
どれも約250gと超軽量な設計なので、操作性は素晴らしい。
スイングしやすく、疲れにくいです。
ストローク
ストロークの使用感の違いを書いていきます。
エンブレム110
ガットのたわむ超柔らかく軽めの打感を感じつつ、ラクにスピンボールを飛ばせる。
ゆったりスイングでもしっかりボールが飛び、ある程度スイングスピードを上げてもコート内に収まりやすく、それでいてスイートスポットも広大。
隙のない実用的なスピン系デカラケという印象です。
イメージしていたよりも飛びを抑えやすく感じた。
アウトミスが少なかった。
グリグリスピンも打ちやすい。
エンブレム120
110同様にガットのたわむ超柔らかく軽めの打感を感じつつ、ラクにボールを飛ばせる。
スイートスポットも最大級に広く、ミスヒットしにくい。
ゆったりスイングでも110以上に安定してボールの飛距離が出るので、無理に力んで打つ必要がなく、快適です。
110以上の圧倒的なパワー。
2本ともデカラケにありがちな「強打された時の面ブレ」もほぼなく、打ち負けることなくしっかり返球できる良さがあります。
新素材のザイロン搭載で”柔らかさを残しつつ面の安定性をアップした”というメーカー説明にも納得。
LX1000
3本の中で最も打感のたわむ柔らかさや球持ちの良さがわかりやすいソフト系の印象。
反発力はエンブレム110と120の中間辺り、スピン性能はエンブレム120と同じくらいだと思います。
一番たわむ。
3本ともパワフルな軽量デカラケですが、比較すると110がスピン&コントロール性能寄り、120がパワー性能寄り、LX1000がソフト寄りです。
守備に関して
どれもとても面が大きく、軽く、反発力があるので、走らされた際のボールの処理は超カンタン。
ボールに届きさえすれば相手コートに返球でき、鉄壁の守りができます。
よく飛ぶし、打ち負けないし、まさに魔法のラケット。
相手がガンガン打ってきたとしても、何回でも返球できる感じがする。
ボレー
3本ともスイートスポットが広く、打感が柔らかく、飛びも良いのでボレーも超カンタン。
本来ならミスヒットになるようなボレーも、ラケットのアシストのおかげできちんと相手コートに返るので、ボレーヤーやダブルスプレイヤーにピッタリだと思います。
スイートスポットが広いからほぼミスらなかった。
操作性バツグンゆえに疲れにくい所も良い。
面は120が一番大きいですが、110もLX1000もほとんど120と同じ使用感の印象です。
面が大きいから120の方がカンタンっぽいと思うかもだけど、ボレーはそこまで使用感が変わらない感触。
サーブ
サーブの使用感の違いを書いていきます。
フラットサーブ
3本とも良くたわむデカラケなので、球威&球速&バウンド後のノビは出にくいけど、結構しっかり打っても飛びすぎず、意外とサービスエリア内への収まりが良い印象。
ストロークだとガッツリ打つとアウトしやすいですが、サーブはフォルトしにくいと思います。
スライスサーブ&スピンサーブ
回転のかかりはどれも優秀。
スライスサーブは良く曲がり、スピンサーブは高くハネやすいです。
ボレー同様にサーブの使用感も似ていると思う。
フラットサーブは意外と収まりやすく、回転系サーブの変化は大きい。
おすすめの選び方:スピン&コントロール性能重視なら110、パワー性能重視なら120、たわみ&ホールド感重視ならLX1000
本記事ではプリンスのエンブレム110と120(2024年モデル)とダンロップのLX1000(2024年モデル)を比較してきました。
打感の柔らかさ、軽さ、ボールの飛ばしやすさ、スイートスポットの広さ、守備&ボレーのしやすさは共通している。
おすすめの選び方は以下の通りです↓
- スピン性能重視の人
- 比較的コントロール性能も欲しい人
- テニスラケット界屈指のスーパーパワーを持つデカラケを使いたい人
- 最高レベルの打感の柔らかさ&球持ちの良さ重視の人
では今回はこの辺で(‘ω’)ノ
ラケットはネットだと人件費や仲介コストが減らせるから、実店舗で買うよりも5000~10000円くらい安く手に入るよ。
今回解説したラケット用品一覧