
スピン回転がよくかかるラケットが欲しいけど、種類がいっぱいありすぎてよくわからない。
どのラケットがおすすめ?
今回は上記の疑問を持つ方へ向けて、おすすめのスピン系ラケットランキングTOP5を紹介していきます。
☑筆者情報
- テニス歴20年
- ラケット試打数&購入数合計130本以上
- ガットインプレ数70種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター(@tennis_torasan)
本記事を読むと‥‥
・使いやすいスピン系ラケットがどのモデルなのかわかる
・それぞれのラケットの特徴と、使っているプロのプレイヤーが誰なのかわかる
質の良いスピン回転をかけられるようになると、ボールを高い軌道からグンと落とせるので、アウトとネットのミスを減らしつつ相手の打ちにくいショットを量産できるようになります。

試合で勝ちやすくなる!
本記事では実際に使用しているプロのプレイヤーなどの情報も交えつつラケットの特徴を紹介していくので、ラケット選びで迷っている方に参考にしていただければと思います(‘ω’)ノ
また、ちょくちょく「黄金スペック」というワードを使って説明していくので、その言葉の説明もしておきますね↓
黄金スペック:フェイスサイズ100平方インチ、重さ300g、バランスポイント320㎜のラケットのこと。
幅広いプレイヤー層に最適化したスペックと言われ非常に人気が高く、どのメーカーも主力として扱っている。
というわけで、さっそくおススメのスピン系ラケットTOP5を紹介していきます。
Contents
2022最新 おすすめの人気スピン系ラケットランキングTOP5
5つとも回転をかけることに特化した代表的なスピン系ラケットです。
第1位 バボラ ピュアアエロ 2019
「Babolat Pure Aero 2019」(バボラ ピュアアエロ 2019)
ピュアアエロシリーズを使用する(したことのある)主なプロテニス選手一覧
☑ラファエル・ナダル(世界最高ランキング1位)
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☑ジョアンナ・コンタ(世界最高ランキング4位)
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スペック
フェイスサイズ | 100平方インチ |
重さ | 300g |
バランスポイント | 320㎜ |
フレーム厚 | 23-26㎜ |
ストリングパターン | 16×19 |
評価
打感の柔らかさ | 6.5/10 |
ボールの飛ばしやすさ | 8.5/10 |
回転のかけやすさ | 9/10 |
ボールコントロールのしやすさ | 6.5/10 |
フェイスサイズ100平方インチ、重さ300g、バランスポイント320㎜の黄金スペックを持つテニス界屈指の大人気スピン系ラケット。
クレーキングのラファエル・ナダルがキャリア初期からずっと使い続けていることでも有名なシリーズです。

ピュアアエロ=ナダルみたいなイメージがある。
スピン特化ラケットにふさわしいバツグンの回転量と飛びの強さ・弾きの良さが最大の特徴。
非常にパワフルで打球の変化が大きいグリグリスピンが打ちやすいです。

自然に打ってもボールに回転がかかる。
打感はやや硬めで打ちごたえあり。
飛びが強い回転系ラケットなので打球を狙った所に打ち込むコントロール性能はあまり高くないですが、ガッツリ縦スイングで振り切れると威力のあるヘビースピンショットが打てます。
特に、パワーがあってガンガン振っていける中~上級者の方にはとてもおすすめの一本です。

エグいヘビースピンを打ちたいなら間違いないモデル。
1位!
色はナダル専用のデザイン「Rafa」もあります。(数量限定)
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300gは重い…という場合は軽量版(285g)の「ピュアアエロ チーム」も良いと思います。
╲詳細レビューはこちら/
第2位 ダンロップ SX 300 2022
「ダンロップ SX300 2022」(Dunlop SX300 2022)
SXシリーズを使用する(したことのある)主なプロテニス選手一覧
☑奈良くるみ(世界ランク最高32位)
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☑ミオミル・ケツマノビッチ(世界ランク最高39位)
ケツマノビッチ選手がリオ・オープン(ATP500)予選を勝ち上がり、昨日の2回戦はソネゴ選手にストレート勝利でベスト8進出👍
今大会からNew SX300を使用しているのもポイント ☝️(ストリングはエクスプロッシブ・スピン 1.30mm)全豪オープンから好調を継続中ですね💯#SPINGENERATION #SX300 pic.twitter.com/LVCuEB3L2u— Dunlop Tennis Japan_ダンロップテニス (@dunloptennisjp) February 18, 2022
スペック
フェイスサイズ | 100平方インチ |
重さ | 300g |
バランスポイント | 320㎜ |
フレーム厚 | 23-26㎜ |
ストリングパターン | 16×19 |
評価
打感の柔らかさ | 8/10 |
ボールの飛ばしやすさ | 7.5~8/10 |
回転のかけやすさ | 9.5/10 |
ボールコントロールのしやすさ | 7.5~8/10 |
ダンロップ社のスピン特化型シリーズ「SX」の最新モデル。
最強クラスの強力なスピン性能に加え、非常に柔らかくホールド感(球持ち感)強めの打感が特徴的なラケットです。

ピュアアエロはちょい硬く弾きが良いタイプだから、打感に関しては正反対の性能を持っている。
ボールの飛びはまあまあ強め。
ただ、反発力が強いものが多いスピン特化ラケットの中では飛びが強すぎず、ボールコントロールしやすいです。

威力やパワーという点ではピュアアエロに負けるけど、
球持ちが良い分コントロール性能はSX300の方が上。
意図せぬアウトをしにくい◎
打球の軌道は自然と上がり、中~高軌道ショットが打ちやすい。
ソフトで球持ちの良い打感を感じられて、軌道高めのグリグリスピンを打ちやすく、なおかつ比較的ボールコントロールしやすいスピン系が欲しい方におすすめです。

ホールド感があってコントロール性能高めな強烈スピン系!
2位!
285gの「SX300 LS」はこちら↓
╲詳細レビューはこちら/
第3位 ヨネックス ブイコア 100 2021
「Yonex Vcore 100 2021」(ヨネックス ブイコア100 2021)
ブイコアシリーズを使用する(したことのある)主なプロテニス選手一覧
☑アンゲリク・ケルバー(世界ランク最高1位)
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☑日比野菜緒(世界ランク最高56位)
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スペック
フェイスサイズ | 100平方インチ |
重さ | 300g |
バランスポイント | 320㎜ |
フレーム厚 | 24-25-22㎜ |
ストリングパターン | 16×19 |
評価
打感の柔らかさ | 8/10 |
ボールの飛ばしやすさ | 8/10 |
回転のかけやすさ | 9/10 |
ボールコントロールのしやすさ | 7/10 |
スピン回転をかけることに特化した「Yonex Vcore」シリーズの6代目のモデル。
打感は柔らかめでガットがたわむ感触がわかりやすく、ボールの飛びも良好な黄金スペックです。

反発力はピュアアエロほどじゃないけど、SX300よりは飛ぶ印象。
スピン性能はピュアアエロやSX300同様に非常に高く、曲がり、急降下し、良くハネるグリグリスピンが打ちやすい。
また、ヨネックスが他社のラケットと比べてスイートスポットが広い「アイソメトリック形状」のフレームを採用している関係から、ミスヒットしにくい良さがあります。

アイソメトリックはちょっと四角っぽい形状をしている。
多少ミスヒットしてもボールが相手コートにちゃんと返ってくれる安心感がある。
柔らかめの打感を感じつつ、グリグリスピンを打ちたい方におすすめのラケットです。

ソフトな打感でグリグリスピンが打てる&スイートスポット広めな所が良い。
3位!
280gの「100L」はこちら↓
数量限定カラーバージョン「ブイコア 100 Limited 2022」もあります。
╲詳細レビューはこちら/
第4位 ヘッド グラフィン 360+ エクストリーム MP 2020
「Head Graphene 360 + Extreme MP 2020」(ヘッド グラフィン360+ エクストリーム MP 2020)
エクストリームシリーズを使用する(したことのある)主なプロテニス選手一覧
☑リシャール・ガスケ(世界最高ランク7位)
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☑マッテオ・ベレッティーニ(世界最高ランク8位)
スペック
フェイスサイズ | 100平方インチ |
重さ | 300g |
バランスポイント | 325㎜ |
フレーム厚 | 23㎜-26㎜-21㎜ |
ストリングパターン | 16×19 |
評価
打感の柔らかさ | 7.5/10 |
ボールの飛ばしやすさ | 8/10 |
回転のかけやすさ | 9.5/10 |
ボールコントロールのしやすさ | 7/10 |
「究極のスピン」を打つために設計されたエクストリームシリーズの最新モデル。
フェイスサイズや重さは標準的ですが、バランスポイント(重心)は325㎜で標準の320㎜より5㎜程度ラケットヘッド寄りの”トップヘビー系ラケット”です。

トップヘビー系のラケットはボレー時の取り回しが若干しにくくなる代わりに、サーブやストロークで遠心力を利かせやすく、強力な打撃ができるメリットがある。
一回振り始めるとラケットヘッドが走りやすく、打球に驚異的な回転がかかる点が最大の特徴。
SX300ほどではないですが、ガットがボールを掴むホールド感(球持ち感)もある印象です。

純粋な回転量はSX300と並ぶ最強クラスだと思う。
打感はやや柔らかめ。
トップヘビー系ゆえに頻繁にネットに出るボレーヤーには相性が微妙で4位にしましたが、爆裂的なスピンとホールド感を味わいたいストローカーの方にはおすすめです。

トップヘビー系の超スピンラケットを使いたいストローカーにイチオシ!
4位!
ブラックのデザインが印象的な数量限定モデル「Nite」もあります。
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285gの「エクストリーム MP Lite」はこちら↓
╲詳細レビューはこちら/
第5位 ウィルソン ブレード 98S V8.0
Wilson Blade 98S V8(ウィルソン ブレード 98S V8.0)
ブレードシリーズを使用する(したことのある)主なプロテニス選手一覧
☑ステファノス・チチパス(世界ランク最高3位)
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☑シモナ・ハレプ(世界ランク最高1位)
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スペック
フェイスサイズ | 98平方インチ |
重さ | 295g |
フレーム厚 | 21㎜ |
バランスポイント | 325㎜ |
ストリングパターン | 18×16 |
評価
打感の柔らかさ | 7~7.5/10 |
ボールの飛ばしやすさ | 7.5/10 |
回転のかけやすさ | 9/10 |
ボールコントロールのしやすさ | 7.5/10 |
トッププロに大人気のラケットである「Wilson Bladeシリーズ」のスピンエフェクトバージョン。(男女共にトップ100位以内の選手のうち、約20人がブレードシリーズを使用中)
今回紹介する中ではフェイスサイズが最も小さい98インチ&フレームが薄い21㎜であり、空気抵抗を受けにくいので振り抜きやすさは一番です。

ちょっと軽い(295g)し、断トツで振り抜きやすい。
98インチのラケットの中では最高レベルのスピン性能。
スピンエフェクトとは、ウィルソンが独自開発したストリングパターンを18×16という非常に目が粗い設計にする技術のこと。
目が粗い分、ボールヒット時にガットが動いて元に戻る力(スナップバックと呼ばれる)が大きくなり、スピンやスライスを打つ際に強烈な回転がかかるようになります。

パワフルな方が使うとガットが切れやすくなるというデメリットもあるから、太いタイプのガットを使って切れにくくするのがおすすめ。
反発力はSX300のようにそこまで強くなく、適度にボールコントロールもしやすいタイプ。
振り抜きの良さやコントロール性能を重視したり、トップランカーに人気のシリーズのスピン特化ラケットを使いたい方にはおすすめです。

ウィルソンの力作であるスピンエフェクト機能を体感したいならこれ。
5位!
╲詳細レビューはこちら/
スピン系ラケットで強烈な回転をかけよう!
本記事では、おすすめのスピン系ラケットを5本紹介してきました。

高い軌道を通すことでネットを減らし、回転によってアウトも防げるスピン系のラケットはとても実践向き。
ぜひ自分に合ったスピンラケットを選んで強烈なスピンでストローク戦を支配していただけたらと思います。
ではでは、今回はこの辺で(‘ω’)ノ

ラケットはネットだと人件費や仲介コストが減らせるから、実店舗で買うよりも5000~10000円位安く手に入るよ。
今回解説したラケット用品一覧