バボラのピュアアエロ2022とヘッドのエクストリームMP2024ってどっちが自分に合っているかな?
違いが知りたい!
どちらも人気のスピン系ラケットなので、どっちを使おうか迷いますよね。
そこで今回は上記の疑問を持つ方へ向けて、実際に両方使った私が使用感の違いについてサクッと解説していきます(‘◇’)ゞ
本記事の内容
- スペック比較
- 使用感の違いを解説
- おすすめの選び方を解説
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数&購入数合計200本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター(@tennis_torasan)
結論は以下の通りです↓
スピン性能や打感の柔らかさはほぼ同格
ピュアアエロの方がガットのたわみによるホールド感が強い
エクストリームMPの方が少し弾きが良く、打球の初速が出る
打球のコントロール性能はピュアアエロの方が良い
スライス回転はエクストリームの方がかかる
個別のレビュー記事はこちら↓
☑ピュアアエロ 2022
☑エクストリーム MP 2024
ではでは、双方の違いについて細かくかみ砕いて解説していきますね。
5分位で読み終わるよ~。
Contents
バボラピュアアエロ 2022とヘッド エクストリーム MP 2024のスペック比較
まずは簡単にスペック比較から。
ピュアアエロ | スペック | エクストリーム MP |
100平方インチ | フェイスサイズ | 100平方インチ |
300g | 重さ | 300g |
320㎜ | バランスポイント | 320㎜ |
23-26㎜ | フレーム厚 | 23-26-21㎜ |
16×19 | ストリングパターン | 16×19 |
2本ともフェイスサイズ100平方インチ、重さ300g、バランスポイント320㎜のいわゆる黄金スペックです。
黄金スペックは最も万人に扱いやすい仕様で人気があり、メーカー各社が特に力を注いでいるスペック。
>>新作情報 ピュアアエロ 2022 テクノロジー ラインナップまとめ
>>新作情報 エクストリーム 2024 テクノロジー ラインナップまとめ
バボラピュアアエロ 2022とヘッド エクストリーム MP 2024の使用感の違いを解説
次にこの二つのラケットの使用感をそれぞれ比較していきます。
全く同じガット、ポンド数のセッティングで打ち比べた。
打感の柔らかさ
ピュアアエロ2022 | 8/10 |
エクストリームMP2024 | 8/10 |
打感はどちらもだいぶソフト。
ガットのたわみによる柔らかさはピュアアエロの方が強いですが、エクストリームも振動吸収性が素晴らしく、不快な振動がほぼないので、両方快適な打ち心地です。
柔らかい。
球離れ
ピュアアエロ2022 | ややゆっくり |
エクストリームMP2024 | 標準 |
球離れはガットのたわみ感が強いピュアアエロの方がややゆっくりめ。
エクストリームも従来モデルと比べれば球持ち感はアップした印象ですが、ピュアアエロと比べるともう少しあっさりボールを弾いてくれて、球速を出しやすい感触です。
ホールド系が好きならアエロ、まあまあ弾き感も欲しいならエクストリームがそれぞれ向いている。
基本性能はピュアアエロもエクストリームMPも似ていますが、球離れには違いがあると思います。
ボールの飛びの良さ
ピュアアエロ2022 | 7.5/10 |
エクストリームMP2024 | 7.5~8/10 |
反発力は2本とも飛びすぎず飛ばなすぎず、適度。
ボールの飛距離は結構近い印象ですが、エクストリームの方が弾くスピード感があります。
ピュアアエロはボールがガットに食いつく感じがしてパン!と硬さで弾くスピード感は感じにくい。
ピュアアエロもエクストリームMPも今作はガットのストリングパターンのピッチ(間隔)を従来より狭くすることでボールの飛びすぎを抑えてコントロール性能を上げています。
多分その影響で、2本とも本来ならかなりパワーがある最大フレーム厚26㎜にしては、飛びが適度でアウトしにくい反発力に仕上がっている印象です。
軌道
ピュアアエロ2022 | 低~中軌道 |
エクストリームMP2024 | 中軌道 |
打球は2本とも中軌道辺りになりやすい。
極端に高く上がりやすかったり、低くなったりはしないです。
回転のかけやすさ
ピュアアエロ2022 | 8~8.5/10 |
エクストリームMP2024 | 8.5/10 |
スピン性能はどちらも優秀。
しっかり回転をかけるスイングで打つと急降下して高くハネるグリグリスピン系のショットがラクに打てます。
良い。
ただ、先述した通り2本ともストリングパターンの間隔を狭く作られているので、勝手に激烈に回転がかかる感じはしない。
超スピン系ラケットというよりかは、回転量の調整をしやすく「回転をかけたい時にはバッチリかけられて、自然な回転量のフラットドライブも打ちやすい」タイプだと思います。
スライス
回転系ラケットなのでスライスのかかりは両方良くかかる。
特にエクストリームは200本以上打ってきたラケットの中でもトップクラスのスライスの回転量だと思います。
エクストリームはバックスピンで手前に戻ってくるショットが打ちやすい。
強烈な回転。
ボールコントロール性能
ピュアアエロ2022 | 8~8.5/10 |
エクストリームMP2024 | 8/10 |
打球を狙った所に打ち込むコントロール性能は2本とも良い。
ピュアアエロの方がややホールド感強めなのでボールコントロールしやすいと思いますが、エクストリームも適度な飛び感かつ回転のかかりが良く、意図せぬアウトをしにくいです。
自動的に強烈な回転がかかったり、ボールが飛びすぎたりしないから、スピン特化ラケットの中ではだいぶコントロール性能が良い。
操作性&取り回しの良さ
ピュアアエロ2022 | 8/10 |
エクストリームMP2024 | 8/10 |
2本とも標準的なスペックなので、特に違和感なし。
ストローク
ストロークの使用感の違いを書いていきます。
ピュアアエロ2022
柔らかく球持ちの良い打感でスピンショットをコントロールして展開しやすい。
エクストリームと比べて少しガットのたわみによる食いつき感/ホールド感が強い分、ショットの初速は出にくいですが、意図せぬアウトをしにくく、安定感があります。
アウトミスのしにくさはエクストリームより上。
失点しにくい。
また、回転は勝手に激烈にかかることはなく、自分で回転量を調整しやすいので、スピンではなく、フラットドライブ系のショットをコントロールするのも得意な印象です。
エクストリームMP2024
ピュアアエロと同じくらい打感が柔らかく、グリグリスピンボールを高く弾ませたり、フラットドライブをコントロールしたりと多彩に使える感触。
ピュアアエロより少し弾きが良いので、ショットのコントロール性能は若干負ける感じですが、その代わりにボールスピードはエクストリームの方が出しやすいです。
ホールド感&コントロール重視ならアエロ、アエロよりももう少し楽に弾いて欲しいならエクストリーム、という風に選ぶと良さそう。
スピンのかかり具合は2本ともほぼ同じくらい。
スライス回転はピュアアエロもかなり良くかかりますが、エクストリームが最強レベルの回転量に感じたので、バックスピンで戻ってくるようなショットを多用したいならエクストリーム推奨です。
守備に関して
両方とも適度にパワーを備えた100インチモデルなので、走らされた際のボールの処理はカンタン寄り。
守備時に安心感があります。
ボレー
ピュアアエロはストローク同様にエクストリームよりもボールがガットに食いつく感じがあり、打球をコントロールしやすい。
パン!と硬さで鋭く弾く攻撃性はやや薄いですが、アウトミスしにくい所には使いやすさを感じると思います。
エクストリームより少し飛びを抑えやすい印象。
エクストリームはピュアアエロよりもあっさり軽く弾く打感かつ、打球の飛距離やスピードが出やすい。
ホールド感はピュアアエロに負けますが、弾きの良さ重視ならエクストリームの方が良いと思います。
スイートスポットはどちらも広めで使いやすい。
サーブ
サーブの使用感の違いを書いていきます。
フラットサーブ
結構しっかり打ってもサービスエリアへの収まりが良い点は2本とも共通。
ただ、バウンド後のノビは少しピュアアエロの方が出やすく、球速はエクストリームの方が出やすいと思います。
ピュアアエロの方が少しちょっと押していける。
エクストリームはアエロよりもスカッと弾いてくれる。
スライスサーブ&スピンサーブ
回転系サーブの変化はどちらも大きめ。
しっかり曲がったりハネたりしやすいと思います。
おすすめの選び方:ホールド感重視ならピュアアエロ、ある程度弾きの良さも欲しいならエクストリーム
本記事ではピュアアエロ2022とエクストリームMP2024を比較してきました。
バボラとヘッドを代表するスピン系の2本。
2本ともスピン特化ラケットの中では回転がかかり過ぎない設計で、適度な飛び感と良好なボールコントロール性能を持っています。
打感が柔らかくて快適な所も共通している。
ただ、比較するとアエロの方が球持ち感が強くてボールコントロールしやすく、エクストリームの方が弾きが良い&スライスの回転量が強烈。
ホールド系が好きならアエロ、ある程度ラクに弾いてくれる感触が好きならエクストリームの方がそれぞれおすすめです。
>>エクストリーム MP 2024 インプレ 評価 レビュー
では今回はこの辺で(‘ω’)ノ
ラケットはネットだと人件費や仲介コストが減らせるから、実店舗で買うよりも5000~10000円くらい安く手に入るよ。
今回解説したラケット用品一覧