どちらもヘッドの人気ラケットなので、どっちを使おうか迷いますよね。
そこで今回は上記の疑問を持つ方へ向けて、実際に両方使った私が使用感の違いについてサクッと解説していきます(‘◇’)ゞ
本記事の内容
- スペック比較
- 使用感の違いを解説
- おすすめの選び方を解説
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数&購入数合計200本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター(@tennis_torasan)
結論は以下の通りです↓
スピードの方がパワー&スピン性能&弾きが強く、球威や球速が出しやすい
ブーンの方が打感が柔らかく、球持ちが良く、操作性が良く、ボールコントロールしやすい
個別のレビュー記事はこちら↓
☑SPPED MP
☑BOOM MP
ではでは、双方の違いについて細かくかみ砕いて解説していきますね。
5分位で読み終わるよ~。
スピードはグロス塗装のブラックカラーが施された「レジェンド」バージョンもあります。(通常版とはデザインのみの違い)
ブーンはホワイト&ミントカラー版「オルタネイト」もあります。(デザインのみの違い/グリップサイズは通常版が2&3、オルタネイトが1&2のラインナップ)
Contents
【ヘッド2024】スピードMP&ブーンMPのスペック比較
まずは簡単にスペック比較から。
スピードMP | スペック | ブーンMP |
100平方インチ | フェイスサイズ | 100平方インチ |
300g | 重さ | 295g |
320㎜ | バランスポイント | 315㎜ |
23㎜ | フレーム厚 | 24㎜ |
16×19 | ストリングパターン | 16×19 |
スピードは100インチ/300g/バランス320㎜の黄金スペック系ラケット。
黄金スペックは幅広い層に最適化された使いやすいスペックで、非常に人気が高い。
ブーンはスピードより少し軽めの295gかつバランスが5㎜程度グリップ寄りのトップライト系ラケットです。
トップライト系はラケットヘッドに重みを感じにくい分スイングしやすくボレー時に取り回しが利く。
▼関連記事
新作情報 ヘッド スピード 2024 テクノロジー ラインナップまとめ
新作情報 ヘッド ブーン 2024 テクノロジー ラインナップまとめ
【ヘッド2024】スピードMP&ブーンMPの使用感の違いを解説
次にこの二つのラケットの使用感をそれぞれ比較していきます。
全く同じガット、ポンド数で打ち比べた。
打感の柔らかさ
スピードMP | 8/10 |
ブーンMP | 8.5/10 |
スピードは柔らかめ、ブーンはかなり柔らかめの打球感。
スピードはガットのたわむソフトさ、ブーンはガットのたわむソフトさ+フレームのしなる柔らかさを感じやすい。
比較するとブーンがより優しい打ち心地だと思います。
2本とも振動吸収性は良い。
ブーンは多分ヘッドの100インチのラケットで一番柔らかく、スイートスポットが広い印象。
球離れ
スピードMP | 標準~やや早め |
ブーンMP | 標準~やや遅め |
スピードはガットがたわみつつ、あっさりボールを弾き飛ばす一方、ブーンはたわみ&しなりで球持ちが良く、球離れはやや遅め。
やや弾き系のスピードとホールド系のブーンという印象です。
ボールの飛びの良さ
スピードMP | 8/10 |
ブーンMP | 7.5~8/10 |
反発力はどちらも良好。
ただ、スピードの方が弾きが良く、推進力のあるスピードボールがパワフルに飛んでいき、飛距離が出しやすい。
ブーンはスピードより少しゆっくりした球速になりやすいと思います。
飛距離的には2本とも良く飛ぶけど、スピードが球威&球速が出る。
軌道
スピードMP | 中軌道 |
ブーンMP | 中軌道 |
スピードもブーンも打球は中軌道辺りになりやすい。
極端に低くなったり高く上がりやすい感じはしないです。
回転のかけやすさ
スピードMP | 8~8.5/10 |
ブーンMP | 7.5/10 |
スピン性能はスピードが強め、ブーンは標準的。
スピードは自然と打球に回転がかかり、ガッツリ回転をかけていくとグッと急降下して高くハネるスピンボールになりやすいです。
回転性能重視ならスピード。
ブーンはフラット~フラットドライブ辺りの球種になりやすいと思います。
スライス
スピード⇒スライスもスピン同様に回転のかかりが良く、打球の変化が大きい。
中軌道辺りになりやすい印象です。
かなり回転がかかる。
ブーン⇒適度な飛距離かつ中軌道のスライスが安定して打ちやすい。
スピード程は回転量はないですが、球持ちの良さや打感の柔らかさがわかりやすく、ボールをラケットのフェイスに乗せて運べる感触が心地良いです。
柔らかい。
あとスライスショットの飛距離&軌道のバラつきが少ない。
ボールコントロール性能
スピードMP | 7.5/10 |
ブーンMP | 8/10 |
打球を狙った所に打ち込むコントロール性能はブーンが良好、スピードは標準的。
ブーンの方が飛びが適度で球持ちが良く、安定してフラットドライブを配球しやすい。
スピードはブーンよりパワー&スピン&弾き強めなので、そこそこなコントロール性能だと思います。
スピードはフラットショットでコースを狙うよりも回転をかけてボールをコートに収めていくのが良さそう。
ブーンよりもさらにコントロール性能高めが良いなら、ブーンやスピードよりやや飛びと軌道を抑えやすいラジカルMPがおすすめです。
操作性&取り回しの良さ
スピードMP | 8/10 |
ブーンMP | 8.5~9/10 |
スピードは標準的なスペックなので特に違和感なし。
ブーンは軽めの295gかつバランス315㎜のトップライト系なので、スイングしやすく疲れにくいです。
操作性重視ならブーン。
ストローク
ストロークの使用感の違いを書いていきます。
スピードMP
柔らかい打ち心地を感じつつ、しっかり回転のかかったスピンボールを楽に飛ばせる。
反発力と弾きが良いので、パワフルかつスピーディな回転系のショットになりやすいと思います。
球威とスピードを出しやすい。
回転が効いてベースライン際でグッと落ちてハネる攻撃的な打球になる。
ブーンMP
非常に柔らかく球持ちの良い打感を感じつつ、安定して中軌道フラットドライブをコントロールしやすい。
ボールを飛ばすパワーもしっかり備えている他、スイートスポット広めかつ振動吸収性も良く、軽くて振りやすいので、好みに感じるプレイヤーが多そうな1本だと思います。
柔らかくて振りやすいテニスラケット。
パワー&コントロールのバランスも絶妙。
スピン性能&球威&球速重視ならスピード、ソフトさ&軽さ&コントロール性能重視ならブーンという風に選ぶのがおすすめです。
割と差のある2本だから、どちらか選びやすいと思う。
守備に関して
両方ともしっかり反発力を備えた100インチなので、走らされた際のボールの処理はカンタンだと思います。
守備時に安心感あり。
ボレー
ボレーの使用感の違いを書いていきます。
スピードMP
弾き/球離れの良い打感でスパーンとスピーディで攻撃的なボレーをしやすい。
飛びは適度で、飛びすぎない印象です。
弾きが良く感じた。
球が速い。
ブーンMP
ストローク同様に打感が柔らかく、球持ちが良い。
フェイスにボールが乗る感じがあり、ボールコントロールしやすいです。
軽量かつラケットヘッドに重さを感じにくくて操作性も良い。
柔らかい、球持ち良い、コントロールしやすい、軽い。
スイートスポットも広く感じ、ミスヒットしにくいも良いところだと思います。
攻撃的なボレーを打ち込めるスピードと、柔らかくて球持ちが良くボールコントロールしやすいブーン。
サーブ
サーブの使用感の違いを書いていきます。
フラットサーブ
〇スピード
⇒思い切り打つとフォルトしがちだけど、8割位の力で打つと十分収まる。
ストローク同様にパワーを感じ、球威&球速&バウンド後のノビが出しやすいと思います。
〇ブーン
⇒結構ガッツリ打ってもサービスエリア内への収まりが良く、安心して打ち抜ける。
軽いので腕への負担が少ない印象です。
威力があるのはスピード、収まりが良いのはブーン。
スライスサーブ&スピンサーブ
回転系サーブの変化はスピードが大きく、ブーンはまあまあといったところ。
サーブを曲げたり高くハネさせたいならスピードの方が向いていると思います。
おすすめの選び方:回転&球威&球速重視ならスピード、ソフトさ&コントロール性能&軽さ重視ならブーン
本記事ではヘッドのスピードMPとブーンMP(2024年モデル)を比較してきました。
ヘッドの人気ラケット2モデル。
違いは結構ある。
おすすめの選び方は以下の通りです↓
- 柔らかめの打感が好きな人
- 弾きの良さ重視の人
- 楽にボールを飛ばしたい人
- スピン性能重視の人
- 球威&球速重視の人
- かなり柔らかめの打感が好きな人
- 球持ちの良さ重視の人
- パワー&コントロール性能のバランス重視の人
- 軽さを求める人
- フラットドライブ系プレイヤー
では今回はこの辺で(‘ω’)ノ
ラケットはネットだと人件費や仲介コストが減らせるから、実店舗で買うよりも5000~10000円くらい安く手に入るよ。
今回解説したラケット用品一覧