全て非常に人気のある軽量デカラケなので、どれを使おうか迷いますよね。
そこで今回は上記の疑問を持つ方へ向けて、実際にすべて使った私が使用感の違いについてサクッと解説していきます(‘◇’)ゞ
本記事の内容
- スペック比較
- 使用感の違いを解説
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数&購入数合計180本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター(@tennis_torasan)
結論は以下の通りです↓
どれも打感が柔らかくボールの飛びが良いのは共通。
その中でも、
一番スピン性能が高いのはエンブレム110、一番反発力が強いのはエンブレム120、一番ボールコントロールしやすいのはLX800、一番ソフトで球持ちが良いのはLX1000
個別のレビュー記事はこちら↓
☑エンブレム120 2020
☑エンブレム110 2020
☑LX1000 2021
☑LX800 2021
ではでは、違いについて細かくかみ砕いて解説していきますね。
5分位で読み終わるよ~。
※2024年モデルのエンブレム110と120の比較は以下の記事にまとめているので、新作の比較が知りたい方はご覧ください↓
プリンス エンブレム 110 2020 2021 7TJ126
プリンス エンブレム 120 2020 2021 7TJ127
Contents
プリンス エンブレム110/120 2020とダンロップ LX1000 2021のスペック比較
まずは簡単にスペック比較から。
エンブレム120 | エンブレム110 | LX1000 | LX800 | |
フェイスサイズ | 120 | 110 | 115 | 110 |
重さ | 245g | 255g | 255g | 255g |
バランス | 364㎜ | 350㎜ | 360㎜ | 355㎜ |
フレーム厚 | 30-27.5-26㎜ | 26-28-26㎜ | 26~28㎜ | 26~27㎜ |
長さ | 27.25インチ | 27インチ | 27.5インチ | 27.5インチ |
ストリングパターン | 16×19 | 16×18 | 16×18 | 16×18 |
エンブレム120が最も面が大きく、軽く、フレームが厚い設計。
エンブレム110、LX1000、LX800は他より横糸が一本少ない16×18のストリングパターンを採用しています。
基本的にガットの目が粗い方が回転がかかりやすくなる。
また、LX1000/800は通常より0.5インチ長いロングタイプ。
特にLX1000は縦糸のたわみを増やすために、かなりガットの全長が長いです。
LX1000↓
LX800は丸みを帯びたフレーム形状です↓
エンブレム110も丸みを帯びたフレーム形状↓
エンブレム120は涙型(ティアドロップ型)のフレーム形状です↓
プリンス エンブレム110/120 2020とダンロップ LX800 LX1000 2021の使用感の違いを解説
次にラケットの使用感をそれぞれ比較していきます。
打感の柔らかさ
エンブレム110 | 9~9.5/10 |
エンブレム120 | 9~9.5/10 |
LX1000 | 9.5/10 |
LX800 | 8.5~9/10 |
4本とも超柔らかい打感。
デカラケ特有のガットがたわんでボールを包み込む感触がわかりやすいです。
とてもソフト。
その中でもわずかな差ではありますが、LX1000が特に柔らかくボールのホールド感(球持ち感)が強い。
縦糸が長く設計されている分ガットのたわみが大きいからだと思います。
そして、逆にLX800はホールドしすぎず、4本の中では最もあっさり軽く弾く感じがあります。
振動衝撃も4本とも少ない。
体に優しい使用感。
ボールの飛びの良さ
エンブレム110 | 9/10 |
エンブレム120 | 9.5/10 |
LX1000 | 8.5~9/10 |
LX800 | 8.5/10 |
反発力はエンブレム120が一番強い印象。
次いでエンブレム110、LX1000、LX800の順番だと思います。
エンブレムの方がLXより飛ぶと思う。
LX1000は柔らかくガットがたわんでホールドする分、エンブレムほどは飛ばず、LX800もデカラケにしてはそこまでハイパワーな感じはしないです。
※あくまで4本の中での話。
標準的な100インチのラケットと比べたらどれも良く飛ぶ。
【軌道について】
エンブレム110&120⇒打球は自然と上がり、中~高軌道になりやすい
LX1000&800⇒打球は低~中軌道になりやすい
エンブレムの方が持ち上がる感触が強い。
LXは割と低め。
回転のかけやすさ
エンブレム110 | 8.5~9/10 |
エンブレム120 | 8~8.5/10 |
LX1000 | 8/10 |
LX800 | 8/10 |
エンブレム110はストリングパターン16×18が影響しているからなのか、かなり回転のかかりが良い。
エンブレム120も110ほどではないですが、良くかかると思います。
スピン性能重視ならエンブレム110がイチオシ。
LX1000とLX800もラケット全体で見れば回転のかかりは良いですが、エンブレムと比較するとややフラット気味のボールが飛んでいきやすいです。
【スライスに関して】
スライスはどれも軽く打ってもちゃんと飛距離が出て深さのあるショットになる。
回転のかかりもよく、軌道は上がりやすいです。
似たような使用感。
ふんわりとしたスライスがラクに打てる。
頑張って打つ必要なし。
ボールコントロール性能
エンブレム110 | 6.5/10 |
エンブレム120 | 6~6.5/10 |
LX1000 | 6.5~7/10 |
LX800 | 7~7.5/10 |
LX800が最も飛びすぎず、軌道も抑えやすいので、ボールを狙った所に打ち込むコントロール性能が高い。
LX1000も球持ちが良いから、115インチのデカラケにしては割と良好なコントロール性能。
もちろんガンガンフルスイングすると飛びすぎてアウトしますが、ゆったりスイングで運ぶようにして打つとフラットショットをコントロールしやすいと思います。
エンブレム120は飛びが強く、エンブレム110はスピンに寄っているから、少しLX800や1000よりボールコントロールしにくい。
とはいえ、エンブレムの2本ももゆっくりのスイングで相手のボールに合わせるように打つと、狙ったコースには運べる感じです。
操作性&取り回しの良さ
エンブレム110 | 9/10 |
エンブレム120 | 9/10 |
LX1000 | 8.5~9/10 |
LX800 | 8.5~9/10 |
どれも超軽くて操作性はバツグン。
ただ、LX1000/800は255gでバランス約360㎜、さらに0.5インチ長い設計なので、ややエンブレムよりラケットヘッドが重く感じると思います。
ストローク
どれも打感がソフトで反発力が強く、ボールが楽に飛ぶことは共通。
その中でも、エンブレム120は飛びが一番強く、エンブレム110は回転がかかり、LX1000はとても打感がソフトで球持ちが良く、LX800はボールコントロールしやすいです。
似たようなスペックの4本だけど、ちょっと強みは異なる。
特徴をまとめると以下の通り。
エンブレム120⇒超ソフトで飛ぶ
エンブレム110⇒超ソフトで120より飛ばず、回転がよくかかる
LX1000⇒超ソフトでエンブレムより飛ばず、フラットショットをコントロールしやすい
LX800⇒最も飛びを抑えやすく、フラットショットをコントロールしやすい
【守備に関して】
全部軽くて反発力があるラケットなので、ボールに軽く当てて押してあげるだけで返球可能。
守備は超カンタンです。
ボレー
4本とも非常に打感がソフトで意外と飛びが強すぎず、ボールコントロールしやすい。
ストロークよりもスイングが小さくなり飛びが抑えられる+たわみによる球持ちの良さがあるので、落としたいところにボールを運べます。
スイートスポットが広くて軽いし、最高レベルでラクにボレーが出来る。
ボレーヤーやダブルスプレイヤーにおすすめです。
サーブ
★フラットサーブ
エンブレム110&120⇒目いっぱいフルスイングすると飛びすぎますが、少ない力でもしっかりスピードと飛距離が出てラクに使える。
LX1000&800⇒エンブレム同様に軽く打ってもしっかり飛ぶ。
そして意外とサービスエリア内に収まりやすい。
飛びすぎるかと予想していましたが、フラットサーブの収まりはエンブレムより良いと思います。
比較的フォルトしにくいデカラケ。
★スライスサーブ&スピンサーブ
4本ともかなり回転がかかる。
スライスサーブはガッツリ曲がり、スピンサーブは良くハネます。
面が大きいからパワーが出やすく、回転も良くかかる。
まとめ:飛びのエンブレム120、スピンのエンブレム110、ソフトなLX1000、ボールコントロールしやすいLX800
本記事ではプリンスのエンブレム110/120、ダンロップのLX800/1000を比較してきました。
軽量デカラケ界屈指の人気を誇る4本。
打感が柔らかくボールがラクに飛ぶ点は共通している。
その中でも、
パワー重視ならエンブレム120
スピン重視ならエンブレム110
ソフトさ重視ならLX1000
ボールコントロール重視ならLX800
といった様に選ぶと良いと思います。
では今回はこの辺で(‘ω’)ノ
今回解説したラケット用品一覧
(※ラケットはネットだと人件費や仲介コストが減らせるので、実店舗で買うよりも5000~10000円位安く手に入りますよ。)