4本ともプリンスの人気ラケットなので、どれを使おうか迷いますよね。
そこで今回は上記の疑問を持つ方へ向けて、実際に全部使った私が使用感の違いについてサクッと解説していきます(‘◇’)ゞ
本記事の内容
- スペック比較
- 使用感の違いを解説
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数&購入数合計200本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター(@tennis_torasan)
個別のレビュー記事はこちら↓
☑97 300g 2022
☑97 315g 2021
☑100 2020
☑107 2020
※2024年モデルのファントムグラファイト100と107の比較は以下の記事にまとめているので、新作情報を知りたい方はご覧ください↓
ではでは、違いについて細かくかみ砕いて解説していきますね。
5分位で読み終わるよ~。
Contents
プリンス ファントムグラファイト97/100/107のスペック比較 2021 2022
まずは簡単にスペック比較から。
97 300g | 97 315g | 100 | 107 | |
フェイスサイズ | 97 | 97 | 100 | 107 |
重さ | 300g | 315g | 310g | 305g |
バランス | 320㎜ | 305㎜ | 310㎜ | 310㎜ |
フレーム厚 | 22.5-21.5-18.5㎜ | 22.5-21.5-18.5㎜ | 21.5-20-17.5㎜ | 21.5-20-17.5㎜ |
ストリングパターン | 16×19 | 16×19 | 16×18 | 16×19 |
パワーレベル | 770 | 770 | 790 | 850 |
97(300g)が最も軽く面が小さい操作性の良いスペック。
315gの方は重いですがバランスポイント(重心)がだいぶグリップ寄りの305㎜なので、スイングは比較的しやすい設計ですね。
2つは重さとバランスポイントのみ違う。
100は唯一の16×18のストリングパターンを採用し、回転がかかりやすい作り。
107は面が大きいデカラケにしてはフレーム厚が非常に薄く、ボールの飛びを抑えられているスペックです。
プリンス ファントムグラファイト97/100/107の使用感の違いを解説 2021 2022
次にラケットの使用感をそれぞれ比較していきます。
打感の柔らかさ
97 300g | 8~8.5/10 |
97 315g | 8~8.5/10 |
100 | 7.5/10 |
107 | 8/10 |
97はかなり柔らかく、フレームがしなり、ホールド感(球持ち感)が強いモチっとした打感。
超ソフト。
速いスイングでも遅いスイングでも柔らかい。
107もデカラケ特有のガットのたわみがわかりやすい。
100は97や107比べるとちょっと硬さがありますが、一般的なラケットの中では「やや柔らかめ」くらいだと思います。
ファントムグラファイトはフレーム薄いしブラックカラーだし硬そうに見えるけど、全体的にかなり柔らかいシリーズ。
ボールの飛びの良さ
97 300g | 7.5/10 |
97 315g | 7/10 |
100 | 7.5~8/10 |
107 | 7.5~8/10 |
97(315g)はやや控えめ~標準辺りの反発力。
ハードスペックのコントロール系にしては飛ぶけど、基本的にしっかりスイングして打っていく人向け。
97(300g)は飛びすぎず飛ばなすぎずの丁度いい反発力。
100と107は適度~やや飛び強めくらいの印象です。
フレームが薄いからそこまでぶっ飛ばずアウトしにくい。
【軌道について】
97⇒打球の軌道はやや低めになりやすい
100⇒中軌道の山なりスピンボールになりやすい
107⇒中~高軌道の山なりスピンボールになりやすい
回転のかけやすさ
97 300g | 8/10 |
97 315g | 7.5~8/10 |
100 | 8.5/10 |
107 | 8.5~9/10 |
107はガンガンに回転がかかったグリグリスピン系になりやすい。
100もガットの目が粗い16×18ということもあって107に近いスピン性能があると思います。
急降下して高くハネるエグイスピンボールが打ちやすい。
2つとも重量があるから威力が出る。
97は300gの方がまあまあ強めの回転性能。
315gも結構かかりますが、300gよりスイングスピードが落ちるので、この中ではややスピン性能抑えめです。
【スライスに関して】
97&100⇒中軌道の丁度良い飛距離のスライスになりやすい
107⇒軌道は自然と上がり、中~高軌道のスライスになりやすい
ボールコントロール性能
97 300g | 8~8.5/10 |
97 315g | 9/10 |
100 | 8/10 |
107 | 7.5~8/10 |
97は両方とも比較的飛びを抑えやすく、球持ちも良いので、トップクラスにボールコントロールしやすい。
意図せぬアウトをしにくく、安定して狙ったコースに配球できる。
100と107は97よりは飛びますが、回転のかかりが良いのでまあまあコントロール性能は良いと思います。
特に107はコントロール性能低めなラケットが多いデカラケの中ではだいぶ扱いやすい。
操作性&取り回しの良さ
97 300g | 8~8.5/10 |
97 315g | 7/10 |
100 | 6.5/10 |
107 | 6.5~7/10 |
97(300g)は標準的な重さかつ面が小さめで非常にスイングしやすい。
他の3本は重量があったり面が大きいので、取り回しに優れたタイプではないですね。
ストローク
97(300g)⇒非常に柔らかくホールド感の強い心地よい打感を感じつつ、低軌道のフラットドライブor中軌道のスピンショットをきちんとコントロールして展開できる。
飛びとコントロール性能のバランスが良く、ソフトでスピン性能が高め、しかも振り抜きが良いかなり使いやすいラケット。
97(315g)⇒基本性能は300gと同じですが、315gの方が操作性とスピン性能、飛びが落ちる代わりに重量によって球威を出しやすく、ボールコントロールしやすい印象。
球威重視なら315gの方がおすすめ。
100⇒重量と回転性能の高さを生かした威力バツグンの中軌道ヘビースピンショットを展開しやすい。
ボールが急降下して高くハネる。
107⇒100以上に強力なスピン性能があり、打感が柔らかく、スイートスポットが広くて使いやすい。
重さで球威も出やすいです。
振り抜きの良さや重さはあまり気にしていなくて、飛びすぎず威力を出しやすいスピン系デカラケが使いたいならおすすめ。
【守備に関して】
4本とも反発力はある方なので、走らされた際のボールの処理はややカンタン寄り。
特に107は面が大きくスイートスポットが広くて飛びも良いので、なんとか触れたボールを返球しやすい安心感があります。
97も100もそんなに難しくない。
ボレー
97⇒ストローク同様に球持ちが良く、ソフトでボールコントロールしやすい
100⇒やや球持ちが良く、割とボールコントロールしやすい
107⇒ガットがたわむ柔らかさを感じやすく、スイートスポットが広くて一番簡単
4本ともボールの飛びは適度で扱いやすい。
サーブ
◎フラットサーブ
97(315g)&100&107
⇒しっかりスイングしてもサービスエリア内に収まりやすく、狙ったコースに打ちやすい。
重量によって威力・バウンド後のノビも良いと思います。
とても収まりの良い3本。
ガッツリフルスイングしていける。
97(300g)
⇒他の3本より若干飛びが強く、フルスイングすると少しフォルトしやすい印象。
ただ、8割位で打つならきちんと収まりますね。
軽めで振りやすい所が良い。
◎スライスサーブ&スピンサーブ
回転のかかりは4本とも優れていて、曲がったりハネたりしやすいです。
バッチリかかる。
おすすめの選び方まとめ
本記事では以下の4本を比較してきました。
プリンスが誇る柔らかコントロール系シリーズ。
おすすめの選び方は以下の通りです。
⇒ソフトで球持ちの良い打感、飛び&スピン&コントロール性能のバランスの良さ、振り抜きの良さを求める人
⇒ソフトで球持ちの良い打感、トップクラスのボールコントロール性能、球威を求める人
⇒中軌道のヘビースピンショットをきっちりコントロールして展開したい人
⇒柔らかい打感、デカラケの中では飛びすぎない反発力、トップクラスのスピン性能、威力、スイートスポットの広さを求める人
では今回はこの辺で(‘ω’)ノ
今回解説したラケット用品一覧
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