今回は、ヘッドの2021年11月発売の新作テニスラケットシリーズ「プレステージ(Prestige)」の
- ラインナップ
- 各種スペック
- 使われているテクノロジー
の3つをまとめていきます。
5分で読めるよ。
※プレステージシリーズは2023年10月に新作が発売されるので、最新情報を知りたい方は「新作情報まとめ ヘッド プレステージ 2023」をご覧ください↓
ヘッド プレステージ MP 2021 2022 236121
ヘッド プレステージ プロ 2021 2022 236101
Contents
新作情報 ヘッド プレステージ 2021/2022 ラインナップ スペックまとめ
ヘッドのラケットの中で最も歴史のあるクラシカルなシリーズ「プレステージ」に新作が登場。
2022年はプレステージにとってシリーズ35周年のメモリアルイヤーですが、新たなデザインもそれにふさわしいカッコいい仕上がりとなっています。
光沢のあるブラック&レッドカラー。
カッケー!
今回のラインナップは以下の4モデル。
- プレステージ プロ
- プレステージ ツアー
- プレステージ MP
- プレステージ MP L
※2020年モデルまであった93インチのMIDは廃版となりました。
以前のシリーズとの大きな違いは、
- デザイン
- スペックと名称の組み合わせの変更
- 新テクノロジーの採用
です。
スペックと名称の組み合わせが変更\
今までMPと呼んでいたモデルがPROに、
今までPROと呼んでいたモデルがTOURに、
今までTOURと呼んでいたモデルがMPに、
今までSと呼んでいたモデルがMP Lにそれぞれスペックと名称の組み合わせが変更になりました。
前作の呼び方 | 新作の呼び方 |
MP | PRO |
PRO | TOUR |
TOUR | MP |
S | MP L |
MID | 廃止 |
つまり、いままでMPを気に入って使っていた方が新作もMPも似たフィーリングだろうと思って使うと全然違うじゃん!となるわけですね(;^_^
MPユーザーはPROを、TOURユーザーはMPを、という風にこの点は注意して選ぶ必要があります。
今後はどのシリーズもPRO>TOUR>MP…という順位付けになっていくみたい。
スペックにもそれぞれ微調整が行われているので、以下では4機種のラインナップについて触れていきます。
Head Prestige PRO 2021 2022
ヘッド プレステージ プロ 2021 2022 236101
フェイスサイズ | 98平方インチ |
重さ | 320g |
バランスポイント | 310㎜ |
フレーム厚 | 20㎜ |
ストリングパターン | 18×20 |
CPI | 200 |
プレステージの最上位モデル。(前作のMPに相当)
重量があってフレームは薄く、ストリングパターンは目が細かい18×20です。
最高のコントロール系ラケットという位置付け。
CPIはヘッド独自の指標で、数値が低いほどコントロール寄り、高いほどパワー寄りになります。
CPI200はトップクラスに低く、ラジカルプロ2023やグラビティプロ2021と同じ数値です。
関連記事>>ヘッド プレステージ プロ 2023 インプレ 評価 感想レビュー
Head Prestige Tour 2021 2022
ヘッド プレステージ ツアー 2021 2022 236111
フェイスサイズ | 95平方インチ |
重さ | 315g |
バランスポイント | 315㎜ |
フレーム厚 | 22㎜ |
ストリングパターン | 16×19 |
CPI | 300 |
95インチ/315gのこれまた中々ハードなスペックのモデル。(前作のプロに相当)
プロが最高峰のボールコントロール性能を求める方向けなのに対し、Tourは面が小さい分振り抜きの良さを重視するプレーヤーに向けて設計されていると思います。
プロよりはちょっとパワーがあって飛ぶタイプの模様。
CPI300はグラビティツアー2023やスピードプロ2022と同じ数値です。
Head Prestige MP 2021 2022
ヘッド プレステージ MP 2021 2022 236121
フェイスサイズ | 99平方インチ |
重さ | 310g |
バランスポイント | 320㎜ |
フレーム厚 | 21.5㎜ |
ストリングパターン | 18×19 |
CPI | 400 |
プロやツアーより少し面が大きめで軽い機種。(前作のツアーに相当)
打球をコントロールしやすく、なおかつパワーも備えているシリーズの中間的な位置付けです。
前作のプレステージツアー305gだったけど、これは5g重い310g。
CPI400は
と同じ数値です。
関連記事>>ヘッド プレステージ MP 2023 インプレ 評価 感想レビュー
Head Prestige MP L 2021 2022
ヘッド プレステージ MP L 2021 2022 236131
フェイスサイズ | 99平方インチ |
重さ | 300g |
バランスポイント | 315㎜ |
フレーム厚 | 21.5㎜ |
ストリングパターン | 16×19 |
CPI | 500 |
MPより10g軽く、ストリングパターンも横に広めになって回転がかかりやすくなったバージョン。(前作のSに相当)
プレステージはいわゆる上級者向けのシリーズですが、MP Lに関しては割と扱えるプレイヤーが多そうな設計だと思います。
CPI500はグラビティMPライト2021、スピードMP2024、エクストリームMP2024と同じ数値。
関連記事>>ヘッド プレステージS 2020 インプレ 評価 感想レビュー
関連記事まとめ
テクノロジー:飛びや打ち心地のばらつきを抑え安定感を向上
以下の2つのテクノロジーが搭載されています。
- オーセチック
- グラフィン インサイド
オーセチック(Auxetic)
横に引っ張ると全体が均一に広がり、横に押し込むと全体が縮まる特殊な分子構造”オーセチック”をフレームのヨーク部(5時~7時の間の部分)に採用。
この機能があることによってスイートエリアを少し外した際に本来なら起こるヨーク部の変形具合のばらつきを抑え、飛びや打球感の安定性に繋がる設計となっています。
オーセチックがあると打感が柔らかく、スイートスポットが広く感じる傾向にある。
ブーン2022/スピード2022/エクストリーム2022/ラジカル2023/グラビティ2023にも使われている。
分子構造をわかりやすくした模型は以下の通り↓
面白い素材ですね。
通常の素材なら横に引っ張ると真ん中が細くなり、横に押し込むと真ん中が縦長になるけど、これは均一に広まり縮む。
グラフィン インサイド(Graphene Inside)
前作から使用されていた
を今作にもきっちり使用。
高い剛性とクリーンな打球感を実現しています。
解説・インプレ動画
解説動画はコチラ↓
まとめ:オーセチック採用でより安定感のあるラケットに変化
今回は「プレステージ 2021/2022」シリーズについてまとめてきました。
ヨーク部にオーセチックを使用することでミスヒットした際のボールの飛びや打感のばらつきを抑え、安心して振っていける設計となっています。
4機種とも11月4日発売。
初回入荷分は数に限りがあるので、気になる方はお早めにどうぞ。
というわけで、以上です。
今回解説したラケット用品一覧
ヘッド プレステージ プロ 2021 2022 236101
ヘッド プレステージ ツアー 2021 2022 236111
ヘッド プレステージ MP 2021 2022 236121
ヘッド プレステージ MP L 2021 2022 236131
(※ラケットはネットだと人件費や仲介コストが減らせるので、実店舗で買うよりも5000~10000円位安く手に入りますよ。)