ウィルソンのクラッシュ100 V2/クラッシュ100プロ V2/クラッシュ98 V2ってどれが自分に合っているかな?
違いが知りたい!
どれもウィルソンの人気ラケットもなので、どっちを使おうか迷いますよね。
そこで今回は上記の疑問を持つ方へ向けて、実際にすべて使った私が使用感の違いについてサクッと解説していきます(‘◇’)ゞ
本記事の内容
- スペック比較
- 使用感の違いを解説
- おすすめの選び方を解説
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数&購入数合計200本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター(@tennis_torasan)
結論は以下の通りです↓
飛びの良さ⇒100>100プロ>98
打感の柔らかさ⇒100、100プロ>98
球威&球速⇒98>100プロ、100
ボールコントロールのしやすさ⇒98>100プロ>100
個別のレビュー記事はこちら↓
☑クラッシュ100 V2
☑クラッシュ100プロ V2
☑クラッシュ98 V2
ではでは、それぞれの違いについて細かくかみ砕いて解説していきますね。
5分位で読み終わるよ~。
ウィルソン クラッシュ 100 プロ V2.0 WR074111
Contents
ウィルソン クラッシュ 100/100プロ/98 V2.0 2022のスペック比較
まずは簡単にスペック比較から。
100 | 100プロ | 98 | |
フェイスサイズ | 100平方インチ | 100平方インチ | 98平方インチ |
重さ | 295g | 310g | 310g |
バランス | 310㎜ | 306㎜ | 306㎜ |
フレーム厚 | 24㎜ | 24㎜ | 23.5㎜ |
ストリングパターン | 16×19 | 16×20 | 16×20 |
100が一番軽く振りやすいスペック。
100プロと98はバランス306㎜で標準より14㎜ほどグリップ寄りの特徴的なスペックです。
3本ともトップライト系のラケット。
トップライト系はフルスイングしやすくボレー時の取り回しが良い。
また、100プロと98はストリングパターンが通常の16×19より横糸が一本多い16×20を採用。
ガットの本数が多いほどボールの飛びが抑えられる傾向にあるので、アウトしにくさやボールコントロールのしやすさを重視した設計となっていますね。
関連記事>>クラッシュ V2.0 2022 テクノロジー ラインナップ 新作情報まとめ
ウィルソン クラッシュ 100/100プロ/98 V2.0 2022の使用感の違いを解説
次にラケットの使用感をそれぞれ比較していきます。
打感の柔らかさ
100 | 8.5~9/10 |
100プロ | 8.5~9/10 |
98 | 8.5/10 |
3本とも非常に柔らかくもっちりとした打ち心地。
100と100プロは100インチ/300g辺りのラケットの中でトップクラスの柔らかさです。
ボールを地面に軽くついた時点で既に柔らかい。
フレームのしなる柔らかさがわかりやすい。
98は若干面が小さく、ストリングパターンも細かめの16×20なので若干100よりたわみ感は少ない感じですが、それでも98インチのラケットの中では超柔らかい部類だと思います。
どれもホールド感(球持ち感)が強く、ボールとガットの接地時間がかなり長い。
ボールの飛びの良さ
100 | 7.5~8/10 |
100プロ | 7.5/10 |
98 | 7.5/10 |
反発力は100が標準~やや強めくらいで、100プロと98は飛びすぎず飛ばなすぎずの適度な感触。
100は軽い分スイングスピードが自然に上がるので、他2つよりちょっと飛ぶ印象です。
まあまあ良好な飛び。
100プロと98は重めの上位スペックではあるものの、全然飛ばないシビアさはほぼないです。
【軌道について】
100&100プロ⇒安定して中軌道ショットになりやすい
98⇒やや軌道低めの直球になりやすい。
98は割と低めになる傾向にある。
回転のかけやすさ
100 | 7/10 |
100プロ | 7/10 |
98 | 7.5/10 |
回転性能は3本とも標準的。
自然な回転量のフラットドライブが最も打ちやすいです。
【スライスに関して】
3本とも中軌道辺りの適度な飛距離のスライスが打ちやすい。
ボールをフェイスに乗せて運べる感触が心地よいです。
球持ちが良い。
ボールコントロール性能
100 | 8/10 |
100プロ | 8~8.5/10 |
98 | 8.5/10 |
98はホールド感が強く、飛びが適度で、軌道を抑えやすいのでだいぶボールを狙った所に打ちやすい。
意図せぬアウトもしにくいですね。
コントロール性能高め。
100と100プロも98程ではないですが、かなりコントロールはしやすいです。
操作性&取り回しの良さ
100 | 8.5~9/10 |
100プロ | 7.5/10 |
98 | 7.5~8/10 |
100は295gかつバランス310㎜のトップライト系なので、スイングしやすい。
ブンブン振れる。
100プロと98は310gの重量級ラケットですが、バランス306㎜なので、重い割りにはそこまで振りにくい感じはしないと思います。
ストローク
3本とも共通して打感が柔らかく、ホールド感(球持ち感)が強く、ボールとガットの接地時間が長い打ち心地を感じつつ、フラットドライブをコントロールして展開可能。
ボールを後ろから前にググっと押し込んで運べます。
やはりクラッシュシリーズの醍醐味はホールド感。
他社含め他のラケットじゃ味わえないレベルの強いホールド感がある。
100が一番ボールが飛び、軽くてスイングしやすい。
100プロは100より少し飛びを抑えてコントロール性能を上げた感じ。
98は100プロより軌道が低めになりやすく、最もボールコントロールのしやすい印象です。
飛んで欲しいなら100、コントロールしたいなら100プロか98がおすすめ。
欠点として挙げられるのは、100と100プロはホールド感がかなり強いゆえに強烈に打球を弾き出す感触が薄く、ボールスピードが出にくい点。
98は100や100プロと比べてそこまでガットがたわまず少し弾いてくれる感じがするので、ある程度ガッツリ振り抜けるなら球威や球速はまあまあな感触。
その代わりに98は打球感が結構重たいので、パワーが必要だと思います。
98は割とパワフルかつホールド感&威力重視のプレイヤーに良いと思う。
【守備に関して】
100&100プロ⇒走らされた際のボールの処理はややカンタン寄り。
98⇒特に難しくも簡単でもなく、標準辺りの印象です。
ボレー
100⇒打感が柔らかめで飛びが適度。
軽めのトップライト系なので300gのラケットと比べる若干相手のボールに押される感じはありますが、操作性は良く、まあまあ使いやすいです。
100プロ⇒やはり打感がソフトで球持ちの良さを感じる。
飛びはやや控えめでボールをコントロールして落としたいところに運びやすいと思います。
98⇒打感が柔らかく、飛びが適度で比較的使いやすい。
あまり難しさはないですね。
3本ともストローク同様にボールをフェイスに乗せて狙った所に運びやすい。
そして柔らかい。
サーブ
★100&100プロ
フラットサーブ⇒スピードはそれほど出ないものの、サービスエリア内への収まりが良くフォルトしにくい。
比較的思い切り打っていける安心感があります。
スライスサーブ&スピンサーブ⇒回転系サーブの変化はボチボチといった所。
そんなに強烈に曲がったりハネたりはしないと思います。
フラットサーブをコントロールしやすい。
軽さを求めるなら100、重量による威力を求めるなら100プロが良さそう。
★98
フラットサーブ⇒サービスエリアへの収まりが良く、コースも狙いやすい。
バウンド後のノビも上々だと思います。
スライスサーブ&スピンサーブ⇒回転系サーブの変化量はまあまあといったところ。
超曲がったり高くハネたりといった感じはしないですが、自分で回転をかけた分だけきちんとかかる感じです。
基本的には100プロと近い感じだけど、98の方がストローク同様に少しスピードが出る気がする。
面が小さいから振り抜きやすさ重視の人にも良いんじゃないかな。
おすすめの選び方:スタンダードな100、飛びを抑えやすい100プロ、威力の98
本記事ではウィルソンのクラッシュ100 V2/クラッシュ100プロ V2/クラッシュ98 V2を比較してきました。
柔らかさ、ホールド感、ボールとガットの接地時間が長い打ち心地、フラットドライブのコントロールのしやすさは共通。
少し違いがあり、それは以下の通り↓
飛びの良さ⇒100>100プロ>98
打感の柔らかさ⇒100、100プロ>98
球威&球速⇒98>100プロ、100
ボールコントロールのしやすさ⇒98>100プロ>100
飛びの良さやスイングしやすさを求める⇒100
適度な飛びとボールコントロールのしやすさを求める⇒100プロ
パワーはいるけど一番球威を出しやすく低軌道ショットをコントロールしやすいラケットが良い⇒98
といった風に選ぶと良いと思います。
では今回はこの辺で(‘ω’)ノ
今回解説したラケット用品一覧
ウィルソン クラッシュ 100 プロ V2.0 WR074111
(※ラケットはネットだと人件費や仲介コストが減らせるので、実店舗で買うよりも5000~10000円位安く手に入りますよ。)