こんにちは~テニス歴20年以上の週末プレーヤー・テニスタイガーです(^^)/
今回は「ダンロップ SX300 ツアー 2025」(DUNLOP SX300 TOUR)のインプレ・評価・感想レビューを書いていきます。
本記事の内容
- スペックの紹介
- 使われているテクノロジーをサクッと解説
- 打感、ボールの飛び、スピン&コントロール性能などのインプレレビュー
- 類似・競合ラケットの紹介
- おすすめのガットの紹介
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数&購入数合計200本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター(@tennis_torasan)
スペックや詳細情報を盛り込みつつ各種ショットの使用感を詳しく書いていくので、
- このラケットがどういった特徴を持っているのか知りたい方
- ストロークやボレー、サーブなどの使用感や感想が気になる方
はご覧ください(‘ω’)ノ
結論は、
です。
では、早速紹介していきます。

5分位で読み終わるよ~。
Contents
ダンロップ SX300 ツアー 2025のスペック
「ダンロップ SX300 ツアー 2025」
フェイスサイズ | 98平方インチ |
重さ | 305g |
バランスポイント | 315㎜ |
フレーム厚 | 23-26㎜ |
ストリングパターン | 16×19 |
98インチ/305g/バランス315㎜の人気スペック。
98インチのラケットはフレームが薄いモデルが多いですが、SX300ツアーは最大フレーム厚が厚めの26㎜を採用しています。

パワー&面の安定性の高さを重視した98インチ。
<適正表>
上級者 | 中級者 | 初級者 | |
男性 | ◎ | ◎ | 〇 |
女性 | ◎ | 〇 | △ |
テクノロジー/予備知識
スピンブーストXTグロメット | ストリングの可動域を最適化させるためのSX独自のグロメット。 |
フレームの正面厚を8%アップ | フレームの正面厚を厚くすることで、面の安定感を高めたテクノロジー。 |
ブイエナジーシャフト | スロート部の側面に溝を設け、ボールヒット時にしなりやすくすることでガットがボールを掴むホールド感(球持ち感)をアップ。 |
バイブロシールド | 衝撃・振動吸収性に優れ、製品部材として広く応用されている制振ゴムをフェイス部(3時/9時部)とスロート部に配置。 |
フェイスの6時部分の6か所の穴の大きさを前作より58%拡大することで、よりガットが動きやすい設計。

このグロメットのおかげでミスヒットした時でもストリングがよく動き、食いつきが良くなってボールが飛びやすくなる。
ガットが適切に動くように調整し、しっかり打てた時とミスヒットした時の打球の飛びのばらつきを抑える働きがあるので、「弾道強補正機能」と呼ばれています。
また、従来モデルよりも面の安定性を高め、振動吸収性も上げた仕様となっています。
解説動画
〇テニスタイガー
>>新作情報 SX300 2025 テクノロジー ラインナップまとめ
ダンロップ SX300 ツアー 2025のデザイン
イエロー&グリーン系のデザイン。
ガットのストリングパターンのピッチ(間隔)は広めで、回転のかかりが良さそうな見た目です。
ダンロップ SX300 ツアー 2025のインプレ・評価・レビュー
次に使用感や各種ショットのインプレ、評価、レビューを書いていきます。

※ポンド数:暑い時期は少し硬めに、寒い時期は少し緩めに張って調整。
打感の柔らかさ: 8/10
柔らかめの打感。
フレームのしなりによるソフトさは少ないですが、ガットのたわむ感触が割とあり、振動吸収性も良好だと思います。

まあまあな柔らかさ。
球離れについて
球離れは標準~やや早め。
フレームのしなりは少なく、ガットがたわんだ後にあっさりスカッとボールを弾く印象です。

やや弾き系。
ボールの飛びの良さ: 7.5~8/10
反発力は適度~やや強め辺り。
面が小さめの98インチですが、最大フレーム厚は厚めの26㎜なので、結構パワーがあり、球速も出しやすいと思います。

フレームが比較的屈強で面の安定感が高く、ブレにくい。
特にライジングの時にほぼ面がブレずにそのままボールを弾いてくれる感じがわかりやすい。
軌道について
打球は低~中軌道辺りになりやすい印象。

やや低め。
スピンのかけやすさ: 8~8.5/10
スピン性能は良好。
自然に打つとやや直線的かつスピーディなフラットドライブになりやすいですが、回転をかけていくとバッチリかかり、急降下して良く弾む中軌道スピンボールが打ちやすいと思います。

兄弟モデルのSX300はもっと自動的に回転がかかって軌道が上がる。
SX300ツアーは回転量の調整がしやすいと思う。
スライスについて
スライスはしっかり回転がかかった中軌道のショットになりやすい印象。
飛距離は適度な感触です。

回転のかかりが良い。
コントロール性能: 8/10
打球を狙った所に打ち込むコントロール性能も良好。
球離れが早めで比較的パワー&スピード&スピン性能が強めなので、コントロール性能が良いモデルが多い98インチの中ではやや低めのコントロール性能ですが、ラケット全体で見ればまあまあだと思います。
操作性&取り回しの良さ: 7.5/10
標準的なスペックなので、特に違和感ナシ。
ストローク
弾きの良い打感を感じつつ、あっさりスカッとスピーディなフラットドライブを弾き飛ばしたり、ガッツリ回転がかかった山なりグリグリスピンボールを打ちやすい。
面の安定感も素晴らしく、ライジングショットやカウンターショットも打ちやすいと思います。

直線的な速球と山なりグリグリスピンを組み合わせて相手を翻弄しやすい印象。
多彩に使える。
ただ、パワー&スピン性能が良好な分、コントロール性能は98インチにしてはそこそこ。
また、球離れがやや早めなので球持ちの良さやホールド感重視のプレイヤーにもあまり向いてないと思います。

「弾きの良いパワー&スピン系98インチ」という感じ。
守備について
走らされた際のボールの処理は標準~ややカンタン辺り。
100インチ以上のラケット程はラクじゃないですが、きちんとパワーを備えていて、面の安定感も良いので、シビアな感じはしないと思います。
ボレー
ストローク同様に弾きの良さを感じ、パン!とスピーディで攻撃的なショットになりやすい。
スイートスポットの広さ的に見ると100インチのSX300より若干難しいですが、打ち負けにくさが素晴らしく、面ブレしにくいので頼もしいです。

ボレーでも面の安定感の高さがわかりやすいと思う。
飛距離は適度な感じ。
サーブ
フラットサーブ⇒しっかり打ってもサービスエリアに収まりやすい。
スライスサーブ&スピンサーブ⇒回転系サーブの変化はかなり大きめ。
スライスサーブは非常に良く曲がり、スピンサーブもハネやすいと思います。

フラットサーブはフォルトしにくく安定感がある。
スピン系ラケットというだけあって、回転のかかりもバッチリ。
パワー&スピン性能高めの面安定系98インチ
SX300 ツアー 2025を使ってみて感じたことは主に以下の通りです↓
柔らかめの打感
弾きの良さ/球離れの早さ
良好なパワー&スピン性能
優れた面の安定感
フレーム厚めのスピン系ラケットというだけあって、98インチの中ではパワー&スピン性能が良い。
しなり少なめで球離れが早く、球速も出しやすいと思います。

あっさりスカッとスピードボールやスピンボールを弾く。
面の安定感も良く、打ち負けにくい。
SX300やSX300LSと比べると、SX300ツアーはガットのたわみによるソフトさが少ない一方、フレームの強靭さが強く、面ブレのしにくさや推進力のあるスピードボールの打ちやすさが印象的でした。

「従来よりもフレームの正面厚を厚くしてパワーと面の安定感を上げた」というメーカー説明にも納得。
パワフルスピンボールを打ちやすい98インチを使いたい方におすすめです。
前作:SX300 ツアー 2022との違い
前作のSX300ツアー2022と比べると、2025の方が球速が出しやすく、軌道がやや低めで、面の安定感が高い印象。
一方2022は2025よりも少し回転のかかりが強く、軌道が上がりやすいと思います。

2025はボールスピード&面の安定性、2022はスピン性能に寄っている感じ。
スピン性能やコスパ重視なら2022、球速の出しやすさや打ち負けにくさ重視なら2025がそれぞれおすすめです。
類似・競合ラケットの紹介
ライバルラケットを紹介していきます。
ダンロップ SX300 2025
「SX」シリーズの主力モデル。(100インチ/300g/バランス320㎜)
ツアーよりコントロール性能が低い代わりに、よりパワー&スピン性能が強く、打球の軌道が上がりやすく、ガットのたわみによるソフトさがわかりやすい印象です。

コントロール性能よりもソフトさやパワー&スピン性能重視ならSX300の方がおすすめ。

ダンロップ CX200 2024
コントロール性能と球持ちの良さが特徴的な98インチ。(305g/バランス315㎜)
SX300ツアーよりパワー&スピン性能が控えめな代わりに、ボールコントロール性能が良くソフトな打ち心地のタイプです。

フレームがしなりやすく、球持ちが良い。
ホールド感とコントロール性能重視ならCX200がおすすめ。

ヘッド グラビティツアー 98 2025
ヘッドの人気の98インチモデル。(305g/320㎜)
SX300ツアーに操作性や弾きの良さは負けますが、もっと打感が柔らかく、球持ちが良く、スピン性能は同格くらいのタイプです。

ソフトでよく飛ぶスピン系98インチ。

それぞれの使用感の違いをまとめると以下のような印象です↓
打感の柔らかさ⇒グラビティ≧CX200、SX300≧SX300ツアー
弾きの良さ⇒SX300ツアー、SX300≧グラビティ、CX200
反発力⇒SX300≧SX300ツアー、グラビティ≧CX200
スピン性能⇒SX300≧グラビティ、SX300ツアー≧CX200
コントロール性能⇒CX200≧グラビティ、SX300ツアー≧SX300
操作性⇒SX300≧CX200、SX300ツアー≧グラビティ
関連まとめ・ランキング記事
ダンロップ SX300 ツアー 2025に合うおすすめのガットの紹介
おすすめのガットを紹介していきます。
バボラ RPM ブラスト 125
ポリの中では標準的な柔らかさ、強めのボールの飛び、良好なスピン性能、弾きの良さが特徴のバボラを代表するハイパワー&ハイスピード&ハイスピンストリング。
パワーのあるポリなので、球威&球速をアップしたい方におすすめです。

トッププロの使用率もかなり高いポリ。
ソリンコ ハイパーG 125
ポリの中では標準的な柔らかさ、やや控えめ~標準くらいの飛び、強力なスピン性能、コスパの良さが特徴の人気ストリング。

大定番のスピン特化ポリ。
やや飛びを抑えつつ、回転量を上げたい場合に最適だと思います。
プリンス トップスピン Xプラス 129
ナイロンの中では標準的な柔らかさ、適度な飛び感、強めのスピン性能、耐久性能の高さが特徴のストリング。

ソフトさや反発力は平均的な感じだけど、ナイロンにしてはかなり回転のかかりが良い印象。
スピン特化ポリほどではないですが、ガッツリ回転がかかったショットを打ちやすく、さらに耐久性にも力を入れた設計となっています。
ヨネックス レクシススピード 130
ナイロンの中ではまあまあ柔らかい打感、ボールスピードの出しやすさ、弾きの良さ、良好なスピン性能が特徴のストリング。

反発力と弾きが強く、あっさりスカッと軌道低めのスピードボールが飛んでいくナイロン。
また、回転をかけようと思えばガッツリかかるタイプなので、スピン性能高めのナイロンを使いたい方にもおすすめです。
おすすめガットランキングまとめ
スーパースピンラケットにしたいならスピン特化ガットランキングがおすすめ。
柔らかい打球感のセッティングにしたいならソフト系ガットランキングもチェックしてみてください。
ダンロップ SX300 ツアー 2025はこんな人におすすめ
- 柔らかめの打感が好きな人
- 弾きの良さ/球離れの早さ重視の人
- 良好なパワー&スピン性能を求める人
- 面の安定感の高さ重視の人
こんな人には向いてない
- 硬い打感が好きな人
- 球持ちの良さ/ホールド感重視の人
- コントロール性能最重視の人
まとめ:打ち負けにくいスピードスピン系98インチ
本記事では「ダンロップ SX300 ツアー 2025」のインプレ、感想レビューを、スペックや詳細情報を交えつつ紹介してきました。

柔らかめの打感、弾きの良さ、良好なパワー&スピン性能、優れた面の安定性が特徴的なラケット!
スピードボールやスピンボールを打ちやすく、打ち負けにくい98インチを使いたい方には合っていると思うので、試してみることをおすすめします。
では、今回はこの辺で(‘ω’)ノ

ラケットはネットだと人件費や仲介コストが減らせるから、実店舗で買うよりも5000~10000円くらい安く手に入るよ。
今回解説したテニス用品一覧