こんにちは～テニス歴20年以上の週末プレーヤー・テニスタイガーです(^^)/
今回は「ウィルソン ウルトラツアー 98 V5 2025」（Wilson Ultra Tour 98 V5.0）のインプレ・評価・感想レビューを書いていきます。
本記事の内容
- スペックの紹介
- 使われているテクノロジーをサクッと解説
- 打感、ボールの飛び、スピン&コントロール性能などのインプレレビュー
- 類似・競合ラケットの紹介
- おすすめのガットを紹介
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数＆購入数合計200本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター（＠tennis_torasan）
スペックや詳細情報を盛り込みつつ各種ショットの使用感を詳しく書いていくので、
- このラケットがどういった特徴を持っているのか知りたい方
- ストロークやボレー、サーブなどの使用感や感想が気になる方
はご覧ください(‘ω’)ノ
結論は、
です。
では、早速紹介していきます。
5分位で読み終わるよ～。
Contents
ウィルソン ウルトラツアー 98 V5 2025のスペック
「ウィルソン ウルトラツアー 98 V5 2025」
| フェイスサイズ | 98平方インチ |
| 重さ | 308g |
| 長さ | 27.25インチ |
| バランスポイント | 325㎜ |
| フレーム厚 | 22㎜ |
| ストリングパターン | 18×19 |
重く、標準より0.25インチ長い特殊なスペック。
フェイスサイズが前作の95から98になった。
バランスポイント（重心）は5㎜ほどトップ寄りであり、サーブやストロークの際に遠心力を利かせたハードヒットがしやすく、バウンド後のボールのノビを出しやすい1本です。
ストリングパターンは標準の16×19より縦糸が二本多い18×19の設計。
<適正表>
| 上級者 | 中級者 | 初級者 | |
| 男性 | ◎ | 〇 | △ |
| 女性 | 〇 | △ | × |
テクノロジー/予備知識
| フェイスサイズを変更 | フェイスサイズを前作の95から98に変更し、スイートスポットを広めてパワーを上げた設計 |
| ヨーク部分のワイド化 | フレームのヨーク部分（6時部分）を従来よりも広めることで面の安定感を上げ、カウンターショットを打ちやすい設計 |
| フレームのしなりを強化 | ウルトラシリーズの中で最もフレームがしなりやすくすることで、ボールを潰してコントロールしたり、回転をかけやすい設計 |
フェイスサイズを95から98にして、なおかつヨーク部分もワイド化したことでスイートスポットが広がり、面の安定感も向上させた設計。
さらに、フレームをしなりやすくしてコントロール性能やスピン性能も上げた仕様となっています。
解説動画
〇テニスタイガー
>>新作情報 ウルトラツアー V5 テクノロジー ラインナップまとめ
ウィルソン ウルトラツアー 98 V5 2025のデザイン
グロス塗装が施された美しいデザイン。
カッケー―!
ウルトラツアーは日本限定シリーズなので、シャフト部分には日本国旗が描かれています。
ウィルソン ウルトラツアー 98 V5 2025のインプレ・評価・レビュー
次に使用感や各種ショットのインプレ、評価、レビューを書いていきます。
※ポンド数:暑い時期は少し硬めに、寒い時期は少し緩めに張って調整。
打感の柔らかさ: 8～8.5/10
かなり柔らかめの打感。
振動吸収性が素晴らしく、適度なガットのたわみもあり、非常に優しい打ち心地だと思います。
「フレームがしなりやすいラケット」とまでは言わないけど、確かにメーカー説明通り前作よりはフレームの硬さが少なく、柔らかい感触。
ガットのたわみもわかりやすい。
今までのウルトラツアーはそこまでソフトさを重視しているシリーズとは思っていませんでしたが、今作は予想以上に柔らかさを感じ、良い意味で驚きました。
8点辺りかと思っていたけど、8.2点くらいに感じた。
快適な打感。
球離れについて
球離れは遅すぎず早すぎずといったところ。
適度にボールをホールドする球持ちの良さがありつつ、スカッと弾く感じもある印象です。
前作のウルトラツアー95Jや100は弾きの良さを感じやすかったから、比較すると球持ちが良くなった。
ボールの飛びの良さ: 7.5～8/10
反発力は適度～やや強め辺り。
ラケット自体のパワーは標準～やや強めくらいですが、トップヘビー＆ロングタイプなので振れば振るほど遠心力が強まって飛距離/球威/バウンド後のノビに変換される感触です。
重さと遠心力を活かしてラケットにボールを飛ばしてもらうようなゆったりスイングでも十分に強力な球が飛ぶ。
フレーム厚22㎜と薄めだけど、体感的には24～25㎜辺りに感じる。
ストリングパターンが細かめの18×19を採用していて、飛びを抑えやすそうなスペックですが、だいぶ飛ぶし回転がかかると思います。
難しくしようとして18×19にしたんじゃなくて、16×19だと飛びすぎたり回転がかかりすぎてコントロール性能が落ちたから、18×19にした気がする。
軌道について
打球は低～中軌道辺りになりやすい印象。
スピンのかけやすさ: 7.5～8/10
回転のかかりは標準～やや良好。
自然な回転量のフラットドライブが最も打ちやすいですが、回転をかけようと思えば結構かかると思います。
スライスについて
スライスは適度な飛距離かつ中軌道辺りのショットを打ちやすい印象。
コントロール性能: 8/10
打球を狙った所に打ち込むコントロール性能は良好。
飛びと軌道を抑えやすいホールド系ラケットには負けますが、ちょうど良いパワー感なので、まあまあなコントロール力だと思います。
操作性&取り回しの良さ: 6/10
操作性はやや低め。
308g/バランス325㎜/0.25インチロングのスペックなので、非常にトップヘビーな感じがして重量感があります。
標準的なスペックのウルトラ100を打った後に持ったけど、「重いっ」てなった。
パワーのあるプレイヤー推奨です。
重さが気になるなら290g/バランス330㎜のウルトラツアー98Jを使えばOK。
ストローク
非常に柔らかく振動の少ない快適な打感を感じつつ、遠心力と重さを活かした強力なフラットドライブを打ちやすい。
球威とバウンド後のノビが最強だと思います。
重さとトップヘビーさを利用したスイングでバウンド後に超ノビる直線的なボールが打てて気持ち良い。
打感も柔らかくて嬉しい。
重量のあるトップヘビー系ラケットは球威とノビが出やすい傾向にあるので、このウルトラツアー98はその究極系という印象です。
スピン性能やコントロール性能もまあまあ良好。
ただ、重いので取り回しは利きにくい。
また、しっかり構えてクリーンヒットした時はドーン!と強力な球が飛んでいきますが、若干ミスヒットした時には暴発してアウトしやすい印象。
普段から98インチに慣れているプレイヤーなら問題ないと思いますが、ミスヒットしがちなプレイヤーにはそれほど向いてないと思います。
ブレード98の方が飛距離や軌道のブレ/バラツキが少なく、安定感がある。
同じ98インチでもブレード98はコントロール系、ウルトラツアー98は球威&ノビ特化。
柔らかく、バウンド後のノビを出しやすいトップヘビー系98インチを使いたい方にウルトラツアー98はおすすめです。
守備について
走らされた際のボールの処理は特に難しくも簡単でもない印象。
100インチ以上のラケット程はラクではないですが、飛ばなくてシビアということもないので、普通な感じです。
ボレー
重いので、ボレー時の操作性低い。
一方、打感は柔らかく、飛びは適度で、スイートスポットも98にしては少し広めに感じたので、その点は良かったです。
意外にスイートスポットが広く感じた。
打感はストローク同様ソフト。
ただ、もっと重量が軽くてカンタンにボレーしやすいラケットが良いならウルトラ100の方がおすすめです。
ウルトラ100はスイートスポットが広く、柔らかく、飛びがちょうど良い。
超ボレーしやすい。
サーブ
フラットサーブ⇒ガッツリ打った時の球威&球速&バウンド後のノビが最強クラス。
サービスエリア内への収まりも割と良いと思います。
スライスサーブ＆スピンサーブ⇒回転のかかりはまあまあ。
自分で回転をかけた分だけ曲がったりハネたりすると思います。
重量級トップヘビー＆ロングタイプという威力とノビに特化したラケットだから、フラットサーブ最強。
これ以上破壊力が出るラケットはそうそうないと思う。
球威とバウンド後のノビを出しやすいソフト系
ウルトラツアー 98 V5.0 2025を使ってみて感じたことは主に以下の通りです↓
かなり柔らかめの打感
適度な反発力
良好なスピン&コントロール性能
最高レベルの球威とバウンド後のノビ
フラットサーブの打ちやすさ
デザイン最高
打感が柔らかく、振動吸収性も良く、快適。
また、ストロークやサーブ時の遠心力を活かした強打による球威とバウンド後のノビがトップクラスです。
威力とノビを求めてウルトラツアー98を使いたいというプレイヤーは多いだろうから、そのニーズにはバッチリ応えてくれると思う。
ストロークとかサーブとか、しっかり構えて打った時の球威は素晴らしい。
スピン性能とコントロール性能もまあまあ良好。
まだまだ尖った性能ではあるものの、前作は95だったので、スイートスポットの広さや反発力、回転量的にもサポート力が増し、敷居が下がって扱える対象プレイヤーが増えたと思います。
性能やスペック的にライバルモデルがない唯一無二の98インチラケット。
先述した通りストリングパターンは18×19ですが、飛ばなさや回転のかけにくさはほぼ感じない。
重量はあるし、98インチなのでカンタンなラケットではないと思いますが、重めの98インチが好きなら特に難しいラケットの部類ではない印象。
デザインは美しいグロス塗装が施されていて最高です。
ソフトで強力な打球を打ち込めるトップヘビー系98インチを欲しいプレイヤーにウルトラツアー98はイチオシ!
前作:ウルトラツアー V4との違い
同じガットのセッティングで打ったことのあるウルトラツアー95J V4と比べると、V5の方がフレームが柔らかくて球持ちが良く、打感が柔らかく、少しパワー＆スピン性能が優れている印象。
一方V4はV5よりフレームが硬くて面の安定感が高く、球離れが早く、スカッと速球を弾きやすいです。
あと95Jは軌道低めの直球になりやすかったけど、98は面が大きくて回転のかかりが良いこともあってか、もう少し軌道が上がりやすいと思う。
95Jは95インチにしてはスイートスポットが広く感じましたが、98はもう一段階スイートスポットが広く、ミスヒットしにくいと思います。
柔らかさや球持ち感、パワー＆スピン性能、スイートスポットの広さ重視ならV5、弾きの良さや面の安定感、コスパ重視ならV4がそれぞれおすすめです。
類似・競合ラケットの紹介
ライバルラケットを紹介していきます。
ウィルソン ウルトラ 100 V5.0
ウルトラシリーズの主力モデル。（100インチ/300g/バランス320㎜）
ウルトラツアー98に球威&バウンド後のノビ&コントロール性能は負けますが、標準的なスペックで操作しやすく、反発力が強くてラクにフラットドライブを打ちやすいタイプです。
打感がソフトでボレーも非常にやりやすい。
万人受けパワー系ラケットが欲しいならウルトラ100。
ウィルソン ブレード 98 V9.0
ウィルソンの大人気コントロール系シリーズ「ブレード」の主力モデル。（98インチ/305g/バランス320㎜）
ウルトラツアー98に打感の柔らかさやパワー＆スピン性能は負けますが、飛びと軌道を抑えやすく、打球をコントロールしやすい1本です。
コントロール重視ならブレード98。
ブレード98も球威とノビを出しやすいラケット。
ヘッド グラビティツアー 98 2025
ヘッドの人気シリーズ「グラビティ」の上位モデル。（98インチ/305g/バランス320㎜）
ウルトラツアー98に球威&ノビは負けますが、もっと打感が柔らかくて回転のかかりが強い印象です。
飛距離的にはウルトラツアー98と比較的近い感触。
ソフトな回転系98インチ。
4本の使用感の違いの印象は以下のような感じです↓
ソフトさ⇒グラビティ≧ウルトラツアー、ウルトラ≧ブレード
反発力⇒ウルトラ≧グラビティ、ウルトラツアー≧ブレード
球威&ノビ⇒ウルトラツアー、ブレード≧グラビティ≧ウルトラ
スピン性能⇒グラビティ≧ウルトラツアー、ウルトラ≧ブレード
コントロール性能⇒ブレード≧グラビティ、ウルトラツアー≧ウルトラ
操作性⇒ウルトラ≧ブレード、グラビティ≧ウルトラツアー
関連ランキング・まとめ記事
ウィルソン ウルトラツアー 98 V5 2025に合うおすすめのガット
おすすめのガットを紹介していきます。
ルキシロン アルパワー 125
ポリの中では柔らかめの打感、強めのボールの飛び、球速とバウンド後のノビの出しやすさが特徴的な大人気ストリング。
トッププロの使用率もかなり高い逸品です。
ボールスピードやノビをアップしたい方におすすめです。
高速ショットが打てる人気ポリ。
バボラ RPM ブラスト 125
ポリの中では標準的な柔らかさ、強めのボールの飛び、良好なスピン性能、弾きの良さが特徴のバボラを代表するハイパワー＆ハイスピード＆ハイスピンストリング。
アルパワーより少し打感が硬い代わりにスピン性能はブラストの方が良い印象です。
アルパワー同様にトッププロの使用率もかなり高いポリ。
バボラ タッチ VS 130
最強の反発力&ボールスピード＆バウンドのノビの出しやすさ、柔らかく軽めの打感、テンション維持性能の高さが特徴的なバボラを代表する大人気ナチュラルガット。
パワーやスピード、ノビを強化したいならピッタリだと思います。
ハンパないパワー!
トッププロの使用率も高い逸品。
テクニファイバー エックスワンバイフェイズ 130
ナイロンの中では結構柔らかめの打感、まあまあ強めの飛び、軌道低めのバウンド後に良く伸びるスピードボールの打ちやすさが特徴の大人気ストリング。
さすがにタッチVSにパワー＆ノビは負けますが、その代わりにボールが飛びすぎず、打球のコントロールがしやすく、なおかつタッチVSより価格が安いタイプです。
ナチュラルガットだと飛びすぎるという場合にはエックスワンバイフェイズ130が合うと思う。
おすすめガットランキングまとめ
球速を上げたい場合は弾きの良いボールスピード特化系ランキングがおすすめ。
柔らかい打球感のセッティングにしたいならソフト系ガットランキングもチェックしてみてください。
ウィルソン ウルトラツアー 98 V5 2025はこんな人におすすめ
- 柔らかい打感が好きな人
- 球威＆バウンド後のノビ重視の人
- 良好なスピン&コントロール性能を求める人
- トップヘビー＆ロングタイプのラケットが好きな人
- フラットサーブの打ちやすさ重視の人
こんな人には向いてない
- 硬い打感が好きな人
- 軽いラケットを使いたい人
- 飛びを抑えたいコントロール志向な人
- スイートスポットの広さ的に98インチが厳しい人
まとめ：球威と伸びがピカイチの柔らかトップヘビー系
本記事では「ウィルソン ウルトラツアー 98 V5 2025」のインプレ、感想レビューを、スペックや詳細情報を交えつつ紹介してきました。
かなり柔らかめの打感、適度な反発力、最高レベルの球威とバウンド後のノビの出しやすさ、良好なスピン&コントロール性能が特徴的なラケット!
ソフトな打ち心地を感じつつ、バウンド後に良く伸びる強力な打球を打ち込みたいプレイヤーには合っていると思うので、試してみることをおすすめします。
では、今回はこの辺で(‘ω’)ノ
ラケットはネットだと人件費や仲介コストが減らせるから、実店舗で買うよりも5000～10000円くらい安く手に入るよ。
今回解説したテニス用品一覧