こんにちは~テニス歴20年以上の週末プレーヤー、テニスタイガーです(‘ω’)ノ
今回はウィルソンのスピン特化型モデル「Wilson Blade 98S V7.0」(ウィルソン ブレード98 S V7.0)のインプレ・評価・感想レビューを書いていきます。
本記事の内容
- スペックの紹介
- 使われているテクノロジーをサクッと解説
- 打感、ボールの飛び、スピン&コントロール性能などのインプレレビュー
- 類似・競合ラケットの紹介
- おすすめのガットの紹介
スペックや詳細情報を盛り込みつつ各種ショットの使用感を詳しく書いていくので、
- このラケットがどういった特徴を持っているのか知りたい方
- ストロークやボレー、サーブなどの使用感や感想が気になる方
はご覧ください(‘ω’)ノ
結論は、
です。
では、早速紹介していきます。
5分位で読み終わるよ~。
(※ブレードシリーズは2024年2月に新作の「V9」が発売されるので、最新モデルの情報を知りたい方はコチラの記事をご覧ください⇒「新作情報まとめ ウィルソン ブレード V9.0」)
Contents
ウィルソン ブレード98 S V7.0のスペック
フェイスサイズ | 98平方インチ |
重さ | 295g |
フレーム厚 | 21㎜ |
バランスポイント | 325㎜ |
ストリングパターン | 18×16 |
標準的なラケットと比べて、フェイスサイズはやや小さめ、重量はやや軽めのスペック。
ウィルソン独自に開発した「スピンエフェクト」という技術が使われており、ストリングパターンは18×16です。
横糸の本数が極端に少なくガットの目が粗い作りになっています。
一般的なラケットは16×19もしくは18×20。
ちなみにBlade 98SのSは「スピン」の意味。
目が粗いとそれだけボールヒット時にガットが動いて元に戻る力(スナップバックと呼ばれる)が大きくなり、スピン回転やスライス回転がかなりよくかかるようになります。
パワフルな方が使うとガットが切れやすくなるというデメリットもあるから、太いタイプのガットを使って切れにくくするのがおすすめ。
<適正表>
上級者 | 中級者 | 初級者 | |
男性 | 〇 | ◎ | ◎ |
女性 | ◎ | ◎ | 〇 |
テクノロジー/予備知識
スピンエフェクト | ストリングパターンの目を粗くすることで回転量をアップ。 |
バサルトファイバー | 衝撃や振動を低減させる新素材 |
X-LOOP FRAME | フレームは外側が丸く、内側が平、シャフト部は外側が平で内側が丸くなっている⇒しなりやネジレをパワーに変えてより効率的にボールに伝えることができるようになった。 |
エラスティック・ペイント | サラサラした手触りのペイントコーティング。 |
Better Feeling | グリップの上の部分に角度をつけることによって握り心地を良くした。 |
元々ブレードは「しなりやひねり」をパワーに変えてボールに伝えることをテーマにしたシリーズですが、今作からは「横しなり」に加えて縦方向にもよくしなるように設計されました。
縦方向にもしなることによって、縦スイングの際にスピンが利かせやすくなっている。
ウィルソン ブレード98 S V7.0のデザイン
フレームの0時にライトグリーン、3時9時にグレーが入ったシンプルなデザイン。
18×16故にガットのマス目が通常より縦長になっているのが一目でわかります。
フレーム厚21㎜なので、だいぶ薄いですね。
シャフト部分もすっきりしています。
ウィルソン ブレード98 S V7.0のインプレ・評価・感想レビュー
次に使用感や各種ショットのインプレ、評価、感想を書いていきます。
打感の柔らかさ: 8.5/10
かなり柔らかめな印象。
ウィルソンのSラケ全般に言えることですが、18×16の目の粗さによって非常にガットのたわみを感じやすいです。
超ソフト系。
また、ブレードシリーズ特有の「しなり」も存分に感じられるので、ボールがガットの上に乗っている時間が長く感じられます。
ボールの飛びの良さ: 8.5/10
たわみが強い分、ボールを飛ばす反発性能も強め。
フラット系で叩くとアウトになりやすいですが、楽にボールを飛ばしたい方には心地よく感じるでしょう。
スピンのかけやすさ: 9.5/10
回転量は最強レベル。
スピン特化型ラケットの中でも相当上位にあると思います。
18×16ってある意味裏技みたいな感じ。
16×19で掛けられるスピン量の限界のそのさらに上にあるイメージ。
【スライスに関して】
スライスもスピン同様に激烈にかかるし、軌道も抑えやすくて非常に打ちやすいです。
コントロール性能: 7/10
飛びは強いものの、しなりによって球持ちが良いのでそこまで打球が暴れる感じはないですね。
コントロールが難しくなりがちなスピン特化型にしては、そこそこボールコントロールしやすいと思います。
コントロール特化型の「ブレードシリーズ」と「スピンエフェクト」が上手いこと融合してる。
操作性&取り回しの良さ: 8.5/10
5g軽いですが、バランスポイント(重心)が5㎜ほどラケットヘッド寄りのトップヘビー系ラケットなので、特別軽いとか重いとかはないです。
フレームが薄い分、一般的な黄金スペックよりも振りぬきやすいです◎
ストローク
縦スイングで振ると打球が曲がる!跳ねる!落ちる!\(^o^)/
打感が柔らかいし飛ぶしスピンかかるしで打っていて楽しかったですね。
ストローク相手も戸惑う位の回転量だから、実戦でもかなり頼りになる相棒だと思う。
チャンスボールを叩く際にアウトになりやすいのが弱点ですが、コート後方から回転をかけて打っていく分には使いにくさはほぼ感じないかなと。
先述したようにガンガン振っていくとガットの消耗が早いので、パワフルな人よりもスイングがあまり速くない&楽に超スピンがかかったショットを打ちたいという人にマッチしていると思います。
【守備に関して】
パワーアシスト強めなので、走らされた時でも楽に返球可能です。
スライスで逃げるのもやりやすい!
ボレー
フレームが薄い&しなりやすいので、強打されたときの面の安定性はちょい低めですかね。
自分から打っていく際には柔らかくて飛びますが、変に飛びすぎないので抑えが利いて使いやすい印象です。
剛速球を打ってくるような相手と頻繁に戦わないのなら、全然扱いやすいラケット。
サーブ
フラットサーブはスピードもバウンドの伸びもそんなに出ない感じ。(打感が柔らかいし飛ぶので楽ではありますが)
一方で、スライスサーブ&スピンサーブは超変化します。
めっちゃ曲がるし跳ねるので、回転系サーブを主に使うプレーヤーには最適だと思います。
類似・競合ラケットの紹介
☑Wilson Blade98 S V8.0
スピンエフェクトが搭載されたブレードの最新機種。
V8はこれまでのモデルよりもしなりと飛びを抑えた代わりに、面の安定性が高くなって打ち負けにくくなり、打球のコントロール性能がアップしています。
しなりによる柔らかさや飛びの良さよりも、面ブレしにくいしっかりしたフレームが良いならV8の方が向いている。
☑バボラ ピュアアエロ 2022
100インチ/300gの標準的なスペックのバボラの大人気スピン系ラケット。
ブレード98s V7.0より反発力とスピン性能が控えめな代わりに、球持ちが良く、ボールコントロールしやすいです。
スピン&パワー&コントロールのバランスが良い。
☑ヨネックス ブイコア 100 2023
100インチ/300gの標準的なスペックのスピン特化型ラケット。
しなり感やホールド感が強いブレード98s V7.0に対し、ブイコア100は弾きの良さ/球離れの早さによる高速スピンボールが打ちやすいタイプです。
パワフルなスピンボールが打てる。
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ウィルソン ブレード98 S V7.0に合うおすすめのガットの紹介
Sラケらしい強力な回転量を味わいたいならガットもスピン特化系にするのがおすすめ。
打感の柔らかさ重視ならソフト系ガットも良いと思います。
ウィルソン ブレード98 S V7.0はこんな人におすすめ
- がっつり打球に回転をかけたい人
- 柔らかい打感が好きな人
- ボールを楽に飛ばしたい人
こんな人には向いてない
- フラット系ストローカー
- コントロール志向な人
- パワフルな人
まとめ:しなる超スピン特化型ラケット
本記事では「Wilson Blade 98S V7.0」のインプレ、感想レビューを、スペックや詳細情報を交えつつ紹介してきました。
柔らかな打感、しなり、、強めの反発性能、強烈なスピン性能が特徴的なラケット。
楽に超回転がかかったショットを打ちたい人には合っていると思うので、試してみることをおすすめします。
では、今回はこの辺で(‘ω’)ノ
今回解説したラケット用品一覧
(※ラケットはネットだと人件費や仲介コストが減らせるので、実店舗で買うよりも5000~10000円位安く手に入りますよ。)