こんにちは～テニス歴20年以上の週末プレーヤー・テニスタイガーです(^^)/
今回は「ヘッド グラビティ MP 2025」（HEAD GRAVITY MP）のインプレ・評価・感想レビューを書いていきます。
本記事の内容
- スペックの紹介
- 使われているテクノロジーをサクッと解説
- 打感、ボールの飛び、スピン&コントロール性能などのインプレレビュー
- 類似・競合ラケットの紹介
- おすすめのガットの紹介
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数＆購入数合計200本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター（＠tennis_torasan）
スペックや詳細情報を盛り込みつつ各種ショットの使用感を詳しく書いていくので、
- このラケットがどういった特徴を持っているのか知りたい方
- ストロークやボレー、サーブなどの使用感や感想が気になる方
はご覧ください(‘ω’)ノ
結論は、
です。
では、早速紹介していきます。
5分位で読み終わるよ～。
Contents
ヘッド グラビティ MP 2025のスペック
「ヘッド グラビティ MP 2025」
| フェイスサイズ | 100平方インチ |
| 重さ | 295g |
| バランスポイント | 325㎜ |
| フレーム厚 | 22㎜ |
| ストリングパターン | 16×20 |
やや軽く、バランスポイント（重心）が5㎜程度標準よりラケットヘッド寄りのトップヘビー系のスペック。
グラビティシリーズの中で一番人気。
ストリングパターンは標準より横糸が1本多い16×20を採用しています。
<適正表>
| 上級者 | 中級者 | 初級者 | |
| 男性 | ◎ | ◎ | 〇 |
| 女性 | ◎ | 〇 | △ |
テクノロジー/予備知識
| オーセチックV2.0 | 横に引っ張ると全体が均一に広がり、横に押し込むと全体が縮まる特殊な分子構造”オーセチック”をフレームのヨーク部（5時～7時の間の部分）とグリップ部分に採用 |
| グラフィン インサイド | 高い剛性とクリーンな打球感を実現するダイヤモンドよりも硬いカーボン素材を採用 |
オーセチックを搭載したことによる効果は以下の通りです↓
◎ヨーク部分
⇒ミスヒットした際に本来なら起こるヨーク部の変形具合のばらつきを抑え、飛びや打球感の安定性に繋がる。
◎グリップ部分
⇒従来モデルよりも振動・衝撃を減らし、同時に打球感を素早く正確に手に伝えることで、快適な打ち心地に繋がる。
前作はヨーク部分のみの搭載でしたが、グリップにも使うことで前のシリーズよりも振動吸収性がアップ。
また、打球のフィーリングを素早く正確に手に伝えてくれることから、飛んでいく打球の安定性やコントロールのしやすさも向上したラケットとなっています。
オーセチックがあると打感が柔らかく、スイートスポットが広く感じる傾向にある。
解説動画
>>新作情報 グラビティ 2025 テクノロジー ラインナップまとめ
ヘッド グラビティ MP 2025のデザイン
美しいグロス塗装が施されたデザイン。
フレームは丸みを帯びていて、スイートスポットが広めの見た目です。
めちゃくちゃカッケー!
ヘッド グラビティ MP 2025のインプレ・評価・レビュー
次に使用感や各種ショットのインプレ、評価、レビューを書いていきます。
※ポンド数:暑い時期は少し硬めに、寒い時期は少し緩めに張って調整。
打感の柔らかさ: 8.5/10
超柔らかめの打感。
適度なフレームのしなりやガットのたわみよるソフトさと、振動吸収性の良さによって非常に優しい打ち心地だと思います。
丸みを帯びたフレーム形状によって、スイートスポットも広めの印象。
ストロークもかなり柔らかいけど、ボレーが特にめちゃ柔らかい。
10点中8.6点辺りかな。
スイートスポットが広いしなる柔らかホールド系100インチが好きなら100％おすすめです。
球離れについて
球離れはゆっくりめ。
ガットとボールの接触時間が長めの感触です。
しなり＋たわみでボールをホールドする感じが強い。
ボールの飛びの良さ: 7.5～8/10
反発力は適度～やや強め辺り。
攻撃時にはきちんとボールが相手コートに収まり、守備時にはしっかり返球しやすいと思います。
フレームが薄めの22㎜にしてはパワーがある。
体感だと23～24㎜辺りの反発力に感じる。
軌道について
打球は低～中軌道辺りのショットになりやすいと思います。
スピンのかけやすさ: 8/10
回転のかかりは良好。
自然にボールに回転がかかるし、自分から回転をかけるスイングで打つと、急降下して高くハネるスピンショットになりやすいです。
スライスについて
スピン同様にスライスも回転量がまあまあ多く、打球の変化は大きめ。
中軌道辺りかつ適度な飛距離のショットになりやすいと思います。
あと打感がとても柔らかい。
ボールをフェイスに乗せて運べる感触が心地良い。
コントロール性能： 8～8.5/10
打球を狙った所に打ち込むコントロール性能は優秀。
球持ちが良く、適度な飛び感で、ボールがぶっ飛んだりしにくいので、安定してショットを配球しやすいと思います。
ボールコントロールしやすい。
操作性&取り回しの良さ: 8/10
操作性は標準的。
軽めの295gとはいえバランスポイント（重心）が325㎜のトップヘビー系なので、標準的な300g/バランス320㎜のラケットと大差ないと思います。
ストローク
とてもソフトで球持ちの良い打感を感じつつ、安定してフラットドライブやスピンボールをコントロールして展開しやすい。
スイートスポットも広めに感じ、ミスヒットしにくく、非常に使いやすいと思います。
打感がソフトで最高。
なおかつ適度な反発力を備え、スピン&コントロール性能も高水準。
デザインも超カッコいい。
一方デメリットとしては、しなる柔らかホールド系なので、ボールスピードがそこそこな点が挙げられます。
スカッと剛速球を弾き飛ばしたい方には向いてないと思います。
グラビティMPは心地良いフレームのしなりや柔らかい打感が好きで、パワー＆スピン&コントロール性能のバランスが良いスイートスポットの広い100インチを使いたい方にイチオシです。
守備について
適度にパワーがあり、スイートスポットも広いので、走らされた際のボールの処理はややカンタン。
難しくないと思います。
ボレー
ボレーはストローク同様に打感がとても柔らかく、ホールド感が心地良く、スイートスポット広めでカンタン。
飛び感は丁度良く、ボールをフェイスに乗せて運べる感じが強く、打球のコントロールもしやすいと思います。
とにかくソフトで球持ちが良く、スイートスポット広めに感じた。
超使いやすくてほとんどミスしなかった。
ボレー時の打感の柔らかさ、球持ちの良さ、スイートスポットの広さを求める方におすすめです。
サーブ
フラットサーブ⇒やはりボールスピードはそこそこな代わりに、結構ガッツリ打ってもサービスエリア内に収まりやすく、フォルトしにくい。
スライスサーブ＆スピンサーブ⇒回転のかかりは良好。
しっかり曲がったりハネたりしやすいと思います。
フラットサーブは安定感があり、回転系サーブの変化も良いと思う。
非常にソフトでパワー＆スピン&コントロール性能のバランスが良い
グラビティ MP 2025を使ってみて感じたことは主に以下の通りです↓
超柔らかく球持ちの良い打感
スイートスポットの広さ
適度な反発力
良好なスピン&コントロール性能
ボレーのしやすさ
デザイン最高
フレームのしなり＆ガットのたわみ＆振動吸収性の良さ＆スイートスポットの広さによって打感がとても心地良い。
グラビティMPは2019年モデルと2023年モデルを打ったことがありますが、2025年モデルが一番柔らかく快適に感じました。
他社含めて100インチ以下の中ではトップクラスに打感が柔らかく、しなりやたわみによる球持ちの良さがわかりやすい。
また、フレームが薄いにもかかわらず、ある程度の反発力を備え、回転のかかりも良好かつ、球持ちの良さによってボールコントロールも安定してできる。
さらにボレー時には特にスイートスポットの広さを感じ、打感の柔らかさ＆球持ちの良さ＆ボールコントロールのしやすさも相まってかなり使いやすい印象です。
デザインもとても綺麗!
性能バランスの良い柔らか100インチが欲しい人におすすめ!
前作:グラビティMP 2023との違い
前作のグラビティMP2023と比較すると、2025の方が振動吸収性が良くて打感が柔らかく、ボレーがしやすく、打球のコントロールもしやすい印象。
一方2023は2025以上にフレームのしなる感触が強く、回転量が少し多いと思います。
2025の方がちょっとしなりが減って面の安定感が上がり、結果的に面ブレが起きにくくなってボレーや打球のコントロールの安定感が上がったような気がする。
振動吸収性は間違いなく上がっていると思う。
反発力と操作性は2本とも近いと思います。
振動吸収性の良さやボレーのしやすさ、コントロール性能重視なら2025、フレームのしなり感や回転量、コスパ重視なら2023がそれぞれおすすめです。
類似・競合ラケットの紹介
ライバルラケットを紹介していきます。
ヘッド グラビティ ツアー 98 2025
グラビティシリーズの兄弟モデル。（98インチ/305g/バランス320㎜）
MPと比べるとコントロール性能とスイートスポットの広さが負ける代わりに、よりパワー＆スピン性能が強い98インチモデルです。
MPよりやや重く、ボールの威力や回転量が多い。
ヘッドの人気の98インチ。
※基本的に同じシリーズの100と98だと、100の方がパワー＆スピン性能が強めの傾向がありますが、グラビティツアー98はMPよりもガットの目が粗い16×19ということもあってか、逆転現象が起きています。
グラビティツアー98の方がMPよりもガットのたわみ少なめで、弾きや重さによる推進力を生み出しやすい感触。
ヘッド スピード MP 2024
ヘッドの一番人気のラケット。（100インチ/300g/バランス320㎜）
グラビティMPよりややコントロール性能が低く打感が硬い代わりに、パワーとスピン性能が強いタイプです。
グラビティよりボールが飛ぶスピン系。
ホールド系のグラビティとは対照的に、スピーディなパワフルスピンボールを弾き出す使用感。
プリンス ファントム 100 2024
プリンスの大人気シリーズ「ファントム」の主力モデル。（100インチ/305g/バランス315㎜）
打感の柔らかさはほぼ同格ですが、ファントムの方がパワー＆スピード性能は勝っていて、グラビティの方がスイートスポットが広くボレーしやすい印象です。
ファントムは柔らかさがありつつ、スピードやバウンド後のノビも出しやすい名作。
それぞれの使用感の違いをまとめると以下のような印象です↓
柔らかさ⇒ファントム、グラビティMP＆ツアー≧スピード
反発力⇒スピード≧グラビティツアー、ファントム≧グラビティMP
スピン性能⇒スピード、グラビティツアー≧グラビティMP、ファントム
コントロール性能⇒グラビティMP、ファントム≧グラビティツアー≧スピード
操作性⇒スピード、グラビティMP≧ファントム≧グラビティツアー
関連ランキング・まとめ記事
新作情報 グラビティ 2025 テクノロジー ラインナップまとめ
ヘッド グラビティ MP 2025に合うおすすめのガットの紹介
おすすめのガットの紹介していきます。
ルキシロン アルパワー 125
ポリの中では柔らかめの打感、強めのボールの飛び、球速とバウンド後のノビの出しやすさが特徴的な大人気ストリング。
トッププロの使用率もかなり高い逸品です。
ボールスピードやノビをアップしたい方におすすめです。
高速ショットが打てる人気ポリ。
ヨネックス ポリツアーレブ 125
ポリの中では柔らかめの打感、強力なスピン性能、ボールの飛ばしやすさ、テンション維持力の高さが特徴の大人気スピン系ストリング。
スピン性能とパワーをアップしてくれるポリなので、ラクに軌道高めのグリグリスピンボールを打ちやすくなると思います。
スピン性能を重視ならポリツアーレブ。
>>ヨネックス ポリツアーレブのインプレ・評価・感想レビュー
テクニファイバー エックスワンバイフェイズ 124
ナイロンの中で最高レベルに柔らかく軽めの打感、強めの飛び、回転のかけやすさが特徴的なベストセラーストリング。
グラビティMPの柔らかさをアップしたい方におすすめです。
スーパーソフト。
ナイロン界屈指の人気!
バボラ タッチ VS 130
最強の反発力&ボールスピード＆バウンドのノビの出しやすさ、柔らかく軽めの打感、テンション維持性能の高さが特徴的なバボラを代表する大人気ナチュラルガット。
パワーやスピード、ノビを強化したいならピッタリだと思います。
ハンパないパワー!
トッププロの使用率も高い逸品。
おすすめガットランキングまとめ
とことん柔らかい打球感のセッティングにしたいならソフト系ガットランキングがおすすめ。
球速を上げたい場合は弾きの良いボールスピード特化系ランキングもチェックしてみてください。
ヘッド グラビティ MP 2025はこんな人におすすめ
- 超柔らかくホールド感強めの打感が好きな人
- スイートスポットの広さ重視の人
- 適度な反発力を求める人
- 良好なスピン&コントロール性能を求める人
- ボレーのしやすさ重視の人
こんな人には向いてない
- 硬い打感が好きな人
- 弾きの良さ/球離れの早さ重視の人
- ボールスピード重視の人
まとめ：柔らかくてパワー＆スピン&コントロール性能のバランスが良い
本記事では「ヘッド グラビティ MP 2025」のインプレ、感想レビューを、スペックや詳細情報を交えつつ紹介してきました。
ソフトで球持ちの良い打感、適度な反発力、優れたスピン&コントロール性能、ボレーのしやすさ、スイートスポットの広さが特徴的なラケット!
優しい打ち心地でスイートスポットが広く、パワー＆スピン&コントロール性能のバランスが良いラケットを使いたい方には合っていると思うので、試してみることをおすすめします。
では、今回はこの辺で(‘ω’)ノ
ラケットはネットだと人件費や仲介コストが減らせるから、実店舗で買うよりも5000～10000円くらい安く手に入るよ。
今回解説したテニス用品一覧