こんにちは～テニス歴20年以上の週末プレーヤー・テニスタイガーです(^^)/
今回は「ヘッド グラビティ MP 2023」（HEAD GRAVITY MP 2023）のインプレ・評価・感想レビューを書いていきます。
本記事の内容
- スペック、使われているテクノロジーをサクッと解説
- 打感、ボールの飛び、スピン&コントロール性能などのインプレレビュー
- 価格をチェック
- 類似・競合ラケットの紹介
- おすすめのガットの紹介
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数＆購入数合計200本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター（＠tennis_torasan）
スペックや詳細情報を盛り込みつつ各種ショットの使用感を詳しく書いていくので、
- このラケットがどういった特徴を持っているのか知りたい方
- ストロークやボレー、サーブなどの使用感や感想が気になる方
はご覧ください(‘ω’)ノ
結論は、
です。
では、早速紹介していきます。
5分位で読み終わるよ～。
Contents
ヘッド グラビティ MP 2023のスペック
「ヘッド グラビティ MP 2023」
| フェイスサイズ | 100平方インチ |
| 重さ | 295g |
| バランスポイント | 325㎜ |
| フレーム厚 | 22㎜ |
| ストリングパターン | 16×20 |
やや軽く、バランスポイント（重心）が5㎜程度標準よりラケットヘッド寄りのトップヘビー系のスペック。
グラビティシリーズの中で一番人気。
ストリングパターンは標準より横糸が1本多い16×20を採用しています。
<適正表>
| 上級者 | 中級者 | 初級者 | |
| 男性 | 〇 | ◎ | ◎ |
| 女性 | ◎ | ◎ | 〇 |
テクノロジー/予備知識
| オーセチック | ミスヒット時に本来なら起こるヨーク部の変形具合のばらつきを抑え、飛びや打球感の安定性に繋がる分子構造 |
| グラフィン インサイド | 高い剛性とクリーンな打球感を実現するダイヤモンドよりも硬いカーボン素材 |
オーセチックはフレームのヨーク部（5時～7時の間の部分）に使われています↓
オーセチックがあると打感が柔らかくなり、スイートスポットを広く感じやすくなる傾向があります。
解説動画
テニスタイガー↓
関連記事>>グラビティ 2023 テクノロジー ラインナップ 新作情報まとめ
ヘッド グラビティ MP 2023のデザイン
丸みを帯びたフレーム形状。
見る角度によってブルーからパープルまでカラーが移り変わっていくデザインです。
デザイン最高!
カッケー!
ヘッド グラビティ MP 2023のインプレ・評価・レビュー
次に使用感や各種ショットのインプレ、評価、レビューを書いていきます。
※ポンド数:暑い時期は少し硬めに、寒い時期は少し緩めに張って調整。
打感の柔らかさ: 8/10
柔らかめの打感。
丸みを帯びたフレーム形状とオーセチックのおかげなのか、スイートスポットが広めで、硬さや飛ばなさを感じにくいです。
ミスヒットしにくい。
【球離れについて】
球離れはややゆっくりめの印象。
スイングスピードの速い、遅いに関わらず、フレームが適度にしなるのでホールド感（球持ち感）を感じやすく、ボールとガットの接地時間は少し長いと思います。
スイートスポットの広さとフレームのしなる心地良さが特徴的。
ボールの飛びの良さ: 7.5～8/10
反発力は標準～やや強め辺り。
飛びすぎず飛ばなすぎず、適度なパワー感です。
基本的にフレームが薄いと飛びが控えめになりやすい。
でもグラビティMPはフレーム薄めの22㎜にもかかわらず、しっかりボールを飛ばすパワーがある。（前作もそうだった）
100インチ/300g前後のラケットを無理なく振れる方なら、飛ばなくて困るということにはならないと思います。
【軌道について】
打球は極端に低くなったり上がったりせず、中軌道辺りのショットになりやすい印象。
スピンのかけやすさ: 8～8.5/10
スピン性能は強め。
普通に打つと自然な回転量のフラットドライブになりますが、自分から回転をかけようとすると意外なほどガッツリ回転がかかったグリグリスピン系になりやすいです。
こんなかかるの⁉ってくらいかかる。
フラットドライブと高く弾むグリグリスピンの両方を打ち分けやすい。
【スライスについて】
スライスもスピン同様に非常に回転がかけやすい印象。
低～中軌道辺りかつスーッと伸びていく打球になりやすいと思います。
スピンもスライスも回転が良くかかるな～と感じた。
フレームのしなりによってボールをフェイスに乗せて運べる感じが心地良いです。
コントロール性能： 8/10
適度な飛び感かつ球持ちも良いので、ボールコントロールしやすい。
飛びを抑えやすいコントロール系ラケットほどではないものの、意図せぬアウトをしにくく、狙ったコースにも打ち分けやすく、使いやすいと思います。
良好なコントロール性能。
さらなるコントロール性能を求めるなら、MPより飛びを抑えやすい「グラビティ ツアー」がおすすめ。
操作性&取り回しの良さ: 8/10
操作性は標準的。
軽めの295gとはいえバランスポイント（重心）が325㎜のトップヘビー系なので、通常の300g/バランス320㎜のラケットと大差ないと思います。
ストローク
ソフトな打感、フレームのしなり、球持ちの良さ、適度な飛び感を感じつつ、安定してボールコントロールしやすい。
スイートスポットも広く、ミスヒットしにくいのも良い所。
やや軌道低めのフラットドライブを狙った所に打ったり、ガンガンに回転をかけたスピンボールをハネさせて相手のミスを誘ったりと、多彩に使えるラケットだと思います。
コントロール性能とスピン性能の高さの両方を感じる。
球持ちが良い分、硬さで強烈に弾き飛ばす系ではないので、ボールスピードやバウンド後のノビはそこそこな感じですが、それ以外は特に弱点は感じず、非常に扱いやすい1本だと思います。
打感、飛び感、スピン＆コントロール性能のどれも良かった。
デザインもキレイだしお気に入り!
好みのプレイヤーも多いと思う!
【守備について】
反発力は十分あり、スイートスポットも広いので、走らされた際のボールの処理はラク。
ボールに触れさえすれば返球しやすい分、粘り強いプレーが出来ると思います。
安心感がある。
ボレー
打感が柔らかく、スイートスポットが広く、カンタン。
若干打球が浮くことが多い感じもしますが、飛距離的には適度で、アウトも少ない印象です。
カンタン。
全然難しくない。
サーブ
フラットサーブ⇒ガッツリフルスイングするとやや飛びすぎてフォルトしがち。
ただ、8割位で打つ分にはしっかり収まりやすいと思います。
スライスサーブ＆スピンサーブ⇒回転のかかりは良い。
バッチリ曲がったりハネたりしやすいです。
回転系サーブの方が得意だと思う。
意外と飛びと回転のかかりが良いラケット
この記事で書いて来た通り、グラビティMPはフレームが薄いにもかかわらず飛びが良く、またスピンにしてもスライスにしても意外と回転のかかりが良好です。
打感も柔らかく、ボールコントロールもしやすくてかなり使いやすい。
「ヘッドはスピードMPやラジカルMPは有名だけど、グラビティMPってどんな感じなの?」
と思っている方も多いと思いますが、個人的にはグラビティMPはパワー＆スピン＆コントロール性能的にスピードMPとラジカルMPの丁度真ん中に位置する1本だと思います。
スピードは一番パワー＆スピン寄り、ラジカルは一番コントロール寄り、グラビティは2本の中間辺りでバランスが良い。
ヘッド グラビティ MP 2023の価格
>>楽天のショップだとヒマラヤ楽天市場が税込み約24500円で発売中。（2023年8月時点）
さらにヒマラヤは2000円オフクーポンを発行している&ポイントが1500円分程度付くので、実質は税込み21000円ちょっとという感じです。
ヒマラヤは無料ガットも張り上げてくれる。
ネットだと安い。
※価格やクーポンの有無状況は変動するし、ポイント還元率には個人差があるので、詳細は楽天の各ショップでご確認ください↓
類似・競合ラケットの紹介
ライバルラケットを紹介していきます。
解説動画はコチラ↓
ヘッド スピード MP 2024
ヘッドの一番人気のラケット。（100インチ/300g/バランス320㎜）
グラビティMPよりややコントロール性能が低い代わりに、パワーとスピン性能が強いタイプです。
グラビティよりボールが飛ぶスピン系。
ホールド系のグラビティとは対照的に、スピーディなパワフルスピンボールを弾き出す使用感。
ヘッド ブーン MP 2024
非常に柔らかい打感と良好なボールコントロール性能、操作性の良さが特徴の人気ラケット。（100インチ/295g/バランス315㎜）
グラビティ同様にフレームのしなりを感じやすいですが、ブーンの方がより柔らかく、フラットドライブ系のショットを安定して打ちやすい印象です。
スピン性能はスピードやグラビティに負けるけど、軽くてスイングしやすい柔らか系なのが強み。
ヘッド ラジカル MP 2023
ヘッドの定番の98インチラケット。（300g/バランス320㎜）
グラビティより打感が硬い代わりに、ボールコントロールしやすく、面が小さくて振り抜きやすい1本です。
コントロール性能と振り抜き重視ならラジカル推し。
それぞれの使用感の違いをまとめると以下のような印象です↓
柔らかさ⇒ブーン≧スピード、グラビティ≧ラジカル
反発力⇒スピード≧ブーン、グラビティ≧ラジカル
スピン性能⇒スピード、グラビティ≧ラジカル≧ブーン
コントロール性能⇒ラジカル≧グラビティ、ブーン≧スピード
操作性⇒ブーン≧ラジカル≧スピード、グラビティ
関連ランキング・まとめ記事
新作情報 グラビティ 2023 テクノロジー ラインナップ まとめ
ヘッド グラビティ MP 2023に合うおすすめのガットの紹介
おすすめのガットの紹介していきます。
解説動画はコチラ↓
ヘッド ソニックプロ 125
ポリの中では柔らかく軽めの打感、良好な飛び感、コスパの良さが特徴的なヘッドのポリ入門用ストリング。
ソフト系ポリなので、ポリを張りたいけど硬い打感になるのはちょっと…という場合にピッタリのタイプです。
柔らか高反発系。
ルキシロン アルパワー 125
ポリの中では柔らかめの打感、強めのボールの飛び、球速とバウンド後のノビの出しやすさが特徴的な大人気ストリング。
トッププロの使用率もかなり高い逸品です。
ボールスピードやノビを最重視する方におすすめです。
高速ショットが打てる人気ポリ。
ヘッド ベロシティマルチ 130
ナイロンの中ではまあまあ柔らかい打感、強めの反発力、回転のかかりの良さが特徴的なヘッドの定番ストリング。
楽にボールを飛ばせるセッティングにしたいなら合うと思います。
良く飛ぶ。
ヨネックス レクシススピード 130
ナイロンの中ではまあまあ柔らかい打感、強めのボールの飛び、高めのスピン性能、軌道低めのスピードボールの打ちやすさが特徴的なストリング。
弾きが良く、あっさりスカッと低軌道の速球を打ち込みやすい。
また、回転のかかりも良いので、「弾きの良いスピード感やスピン性能」をプラスできるナイロンを使いたい方におすすめです。
おすすめガットランキングまとめ
柔らかい打球感のセッティングにしたいならソフト系ガットランキングがおすすめ。
回転性能を引き上げたいならスピン系ガットランキングも良いと思います。
ヘッド グラビティ MP 2023はこんな人におすすめ
- 柔らかく球持ちの良い打感が好きな人
- スイートスポット広めが良い人
- 適度な飛び感を求める人
- コントロール性能重視の人
- スピン性能重視の人
こんな人には向いてない
- 硬い打感が好きな人
- ボールスピード＆バウンド後のノビ重視の人
まとめ：柔らかくしなる打感と良好なスピン＆コントロール性能が魅力の人気ラケット
本記事では「ヘッド グラビティ MP 2023」のインプレ、感想レビューを、スペックや詳細情報を交えつつ紹介してきました。
ソフトかつホールド感強めの打感、適度なパワー、良好なスピン＆コントロール性能を持つラケット!
打感が柔らかくてスイートスポットが広く、スピン＆コントロール性能にも優れたラケットを使いたい方には合っていると思うので、試してみることをおすすめします。
では、今回はこの辺で(‘ω’)ノ
今回解説したテニス用品一覧
（※ラケットはネットだと人件費や仲介コストが減らせるので、実店舗で買うよりも5000~10000円位安く手に入りますよ。）