今回は、2022年1月発売のヘッドの新作テニスラケットシリーズ「ヘッド ブーン 2022」(HEAD BOOM 2022)の
- ラインナップ
- 各種スペック
- 使われているテクノロジー
- 解説動画
をまとめていきます。
5分で読めるよ。
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数&購入数合計200本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター(@tennis_torasan)
(※ブーンシリーズは2024年3月に新作が発売されるので、最新モデルの情報を知りたい方はコチラの記事をご覧ください⇒新作情報まとめ ヘッド ブーン 2024)
Contents
新作情報 ヘッド(HEAD) BOOM 2022 ラインナップ スペックまとめ
ヘッドの新作「BOOM」。
新作ラケットとしてネットやSNSで注目を集めている。
読み方は「ブーン」。
デザインはブラック×ミントブルーの爽やかなタイプです。
ブーンの登場と入れ替わりでインスティンクトが廃版に
ブーンの発売と同時にインスティンクトシリーズが廃版となることも判明。
ヘッドのパワー系ラケットで初中級~中級者の方には結構人気があったシリーズです。
在庫が尽き次第市場から消えることに…。
最新の2020モデルは発売してからだいぶ経ったから値下がりしている。
ヘッド グラフィン 360+ インスティンクト MP 2020 235700
ブーンは4機種展開
ラインナップは以下の4機種です。
(既に全モデルの発売開始中)
以下ではそれぞれのラインナップや使われているテクノロジーについて解説していきます。
Head Boom MP 2022
フェイスサイズ | 100平方インチ |
重さ | 295g |
バランスポイント | 315㎜ |
フレーム厚 | 24㎜ |
ストリングパターン | 16×19 |
CPI | 600 |
Boomの主力モデル。
標準より少し軽めでバランスポイント(重心)も5㎜程度グリップ寄りのトップライト系ラケットです。
トップライト系はスイングがしやすくてボレー時の取り回しも良くなる傾向にある。
軽いしすごい振りやすそう。
CPIはヘッド独自の指標で、数値が低いほどコントロール寄り、高いほどパワー寄りになります。
CPI600は、
- グラビティチーム2023
- エクストリーム MPL 2022
- インスティンクト MP 2020
- スピードMPL2022
と同じ数値です。
実際に使用した感想レビューはコチラ↓
2024年モデルのレビューはコチラ↓
Head Boom Pro 2022
フェイスサイズ | 98平方インチ |
重さ | 310g |
バランスポイント | 310㎜ |
フレーム厚 | 22㎜ |
ストリングパターン | 16×19 |
CPI | 400 |
ブーンの最上位モデル。
標準より10g重めで98インチ、かつフレームも薄めの22㎜なので、割としっかり打っていく中上級者向けの位置付けですね。
シビア過ぎないコントロール系っぽい。
CPI400は、
と同じ数値です。
実際に使用した感想レビューはコチラ↓
Head Boom Team 2022
フェイスサイズ | 102平方インチ |
重さ | 275g |
バランスポイント | 330㎜ |
フレーム厚 | 25㎜ |
ストリングパターン | 16×19 |
CPI | 800 |
標準よりやや面が大きく軽いスペック。
だいぶラクにボールを飛ばせるタイプですね。
CPI800は、
- エクストリームS2020
- インスティンクトS2020
- ラジカルライト2021
- スピード チームL2022
と同じ数値です。
Head Boom Team L 2022
フェイスサイズ | 107平方インチ |
重さ | 260g |
バランスポイント | 340㎜ |
長さ | 27.4インチ |
フレーム厚 | 26㎜ |
ストリングパターン | 16×19 |
CPI | 900 |
かなり面が大きく軽い軽量デカラケ。
スイートスポットが広めが良い初級者のプレイヤー向きです。
CPI900はヘッドのラケットの中でトップクラス。
ボールが簡単に飛ぶ設計。
比較記事まとめ
ブーンMPとブーンプロを打ってみて使用感を比較した内容は以下の記事にまとめています↓
関連記事まとめ
テクノロジー:飛びや打ち心地のばらつきを抑え安定感を向上
以下のテクノロジーが搭載されています。
- オーセチック(Auxetic)
- グラフィンインサイド(Graphene Inside)
- ユニパターン(Uni Pattern)
- パワーグロメット(Power Grommets)
オーセチック(Auxetic)
横に引っ張ると全体が均一に広がり、横に押し込むと全体が縮まる特殊な分子構造”オーセチック”をフレームのヨーク部(5時~7時の間の部分)に採用。
この機能があることによってスイートエリアを少し外した際に本来なら起こるヨーク部の変形具合のばらつきを抑え、飛びや打球感の安定性に繋がる設計となっています。
オーセチックがあると打感が柔らかく、スイートスポットが広く感じる傾向にある。
スピード2022/エクストリーム2022/プレステージ2021/ラジカル2023/グラビティ2023にも使われている。
分子構造をわかりやすくした模型は以下の通り↓
面白い素材ですね。
通常の素材なら横に引っ張ると真ん中が細くなり、横に押し込むと真ん中が縦長になるけど、これは均一に広まり縮む。
グラフィン インサイド(Graphene Inside)
前作から使用されていた
を今作にもきっちり使用。
高い剛性とクリーンな打球感を実現しています。
ユニパターン(Uni Pattern)
特別に設計された均一なストリングパターンにより、すべてのショットで一貫したボールの弾道が可能になり、信頼性が高く安定したプレーが可能になります。
引用:ヘッド公式ページ
ストリングの幅を均一にすることで軌道を安定させる設計。
パワーグロメッツ(Power Grommets)
拡張パワーグロメットは、ストリングの動きを最大限にしてパ
ワーを増大させます。引用:ヘッド公式ページ
ストリングが動きやすいグロメットを採用しているとのこと。
ガットがたわみやすくなるので、ソフトな打ち心地や飛びの良さに貢献してそうな設計です。
フェイス面でボールを飛ばし、シャフト部分でしなり・球持ち感を生み出す
上記の動画内のヘッドの広報の方の説明によると、「飛びとコントロール性能のバランス」を重視した設計になっているとのこと。
フレーム部分には厚みを持たせ、フェイスも先端方向に向けて膨らむような形状にしている
⇒ボールを飛ばすパワーとガットのたわみから生じるソフトな打ち心地を実現
・シャフト部分は柔らかくしなりやすい薄めのボックス形状にしている
⇒ガットがボールを掴むホールド感(球持ち感)を向上させ、ボールコントロール性能を向上
柔らかい打ち心地でボールを飛ばしてくれるし、それでいてシャフトのしなりによって打球も狙った所に打ち込みやすいと…。
遅いスイングではラクにボールを飛ばし、速いスイングではホールド感を強く感じるラケットのようです。
解説動画
解説動画はコチラ↓
MPとプロの発売日は2022年1月20日、チームとチームLは2022年4月末
MPとプロの発売は2022年1月20日。
チームとチームLの発売は2022年4月29日です。
まとめ:Boomはヘッドの期待の新シリーズ
今回はヘッドのシリーズ「ヘッド ブーン(BOOM) 2022」についてまとめてきました。
パワーとコントロール性能のバランス、ソフトな打ち心地、強いホールド感をコンセプトにした設計となっています。
既に発売開始中。
初回入荷分は数に限りがあるので、気になる方はお早めにどうぞ。
というわけで、以上です。
今回解説したテニス用品一覧
(※ラケットはネットだと人件費や仲介コストが減らせるので、実店舗で買うよりも5000~10000円位安く手に入りますよ。)