
自分に合うラケットが欲しいけど、バランスポイントとかフェイスサイズとかよくわからない。
ラケットの性能にどんな違いがあるの?
今回は上記の疑問を解決するために、テニスラケットの重さやバランスポイント、フェイスサイズについてメリットやデメリットを交えつつ解説していきます。
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数&購入数合計200本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター(@tennis_torasan)
この記事を読むとラケットのスペックについて理解が深まるので、ラケットの選び方に迷っている方に読んでいただければと思います。
(ラケットのフレーム厚、グリップの太さについては以下の記事でまとめているので、興味のある方はコチラもどうぞ↓)

Contents
テニスラケットの重さ
テニスラケットの重さは市販されているものでは大体280~320gが一般的です。
軽いラケットと重いラケットのメリットとデメリットはザックリ以下の通りとなっています。↓
軽いラケットのメリット・デメリット
☑メリット
・取り回しが利きやすいため、ラケットを瞬時に動かす必要のあるボレーがやりやすい
・体への負担が少なく、力の弱い女性やジュニアの方に向いている
・軽くて自然とスイングスピードを上げやすく、ボールを楽に飛ばしやすい
☑デメリット
・相手のショットに力負けして面がブレやすい
・威力のあるショットが打ちにくい
重いラケットのメリット・デメリット
☑メリット
・強力なショットが打ちやすいので、パワーのある上級者向け
・相手のショットに打ち負けにくく、面ブレも少ない
・振り切れさえすれば重みによってボールを飛ばしてくれる
☑デメリット
・取り回しが利き辛く、とっさにラケットを動かす必要のあるボレーは難しい
・筋肉に負担が大きくかかり、疲れやすい
以上のメリットとデメリットを踏まえると、基本的には軽いラケットは初心者に、重いラケットは上級者にそれぞれ向いていることがわかります。
ただ、次で解説するバランスポイントによって実際に感じる重さは変わってくるので、そこも考慮が必要です。
テニスラケットのバランスポイント
バランスポイントとは、ラケットの重心がグリップ側から見てどの程度離れているかの数値です。
標準的なモデルが320㎜で、それより長ければラケットのヘッド側に重心がある「トップヘビー系」、短ければグリップ側に重心がある「トップライト系」と呼ばれます。

320㎜はイーブンバランスと呼ばれる。
トップヘビー系は325㎜や330㎜辺り、トップライト系は315㎜や310㎜が辺りが主流。
トップヘビーはラケットの先っぽの方が重いので、実際の重量よりも重く感じ、トップライトはその反対に実際の重量より軽く感じます。

つまり300gのトップヘビーのラケットの方が、310gのトップライトのラケットより重く感じる、ということもある。
トップヘビーとトップライトのメリットとデメリットは以下の通りです↓
トップヘビーのメリット・デメリット
☑メリット
・遠心力が利きやすく強力なショットやサーブが打ちやすい
・打球のヒット時に面がブレにくくなる
・一度振り始めるとヘッド側が走るのでスピンが自然にかかりやすい
☑デメリット
・先端の方に重みを感じるのでボレー時に取り回しが利きにくい
・ラケットの振り始めがやや大変
・筋肉に負担がかかるので疲れやすい
トップライトのメリット・デメリット
☑メリット
・取り回しが利きやすく、ボレーに有利
・ラケットの振り始めが楽でフルスイングしやすい
☑デメリット
・遠心力が利きにくい分ストロークやサーブでパワーが出にくい
・相手のパワーショットに打ち負けやすい

トップライト系は面小さめ、重量重めの難しい仕様となっていることが多く、どちらかと言えば上級者向けの傾向がある。
イーブンバランス⇒万能、オーソドックス
トップヘビー⇒ストローカー向き
トップライト⇒ボレーヤー向き
以上のメリット・デメリットを踏まえるとトップヘビーはストローカー向き、トップライトはボレーヤー向き、イーブンバランスは万能だと言えます。

もちろん好みにもよるけど、一般プレイヤーの方にはおおむねこの理論は当てはまる。
テニスラケットのフェイスサイズ
フェイスサイズはラケットの面積の大きさを表しており、93~105平方インチのものが一般的です。
フェイスサイズの違いによるメリット・デメリットは以下の通り↓
フェイスサイズの小さいラケットのメリット・デメリット
☑メリット
・ボールを狙った所に打ち込みやすい
・ボールが飛びにくいのでアウトが少なくなる(アウトを怖がらず思い切りスイングできる)
・空気抵抗が少ない分振り抜きやすい
・打球感がクリアに手のひらに伝わってくる
☑デメリット
・ボールが飛びにくいので力のない人には難しい
・スイートスポットが小さいのでしっかりラケットの真ん中にボールを当てられる技術が必要
フェイスサイズの大きいラケットのメリット・デメリット
☑メリット
・スイートスポットが広くなる分ボールが飛びやすくなる
・ガットのたわみ量が増えるので、スピンがかけやすい
・軽いラケットが多く、操作性にすぐれ体への負担が少ない
☑デメリット
・狙った所にボールを打ち込むコントロール性能は下がる
・打った感触がボケやすい(面のどこにボールが当たったかわかりにくい)
フェイスサイズの小さいラケット⇒中上級者向き
フェイスサイズの大きいラケット⇒初中級者向き
以上のメリット・デメリットを踏まえると、面が小さいなら中上級者向きで、面が大きいなら初心者向きであるといえます。
実際にプロ選手だととても面の小さいラケットを使っていることが多いです。

週末に軽くテニスを楽しみたいという方にはフェイスサイズの大きい体に優しいラケットがおすすめ。
ラケットのスペックによってプレイヤーの向き不向きは大きく異なる
ラケットのスペックによって使う人の向き不向きは結構違うので、ラケットを選ぶときは今回紹介した重さ、バランスポイント、フェイスサイズに注目していただければと思います。
というわけで以上、テニスラケットの重さ、バランスポイント、フェイスサイズ解説でした!
