こんにちは～テニス歴20年以上の週末プレーヤー・テニスタイガーです(^^)/
今回は「プリンス ファントム 100 2024 2025」（PRINCE PHANTOM 100）のインプレ・評価・感想レビューを書いていきます。
本記事の内容
- スペックの紹介
- 使われているテクノロジーをサクッと解説
- 打感、ボールの飛び、スピン&コントロール性能などのインプレレビュー
- 類似・競合ラケットの紹介
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数＆購入数合計200本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター（＠tennis_torasan）
スペックや詳細情報を盛り込みつつ各種ショットの使用感を詳しく書いていくので、
- このラケットがどういった特徴を持っているのか知りたい方
- ストロークやボレー、サーブなどの使用感や感想が気になる方
はご覧ください(‘ω’)ノ
結論は、
です。
では、早速紹介していきます。
5分位で読み終わるよ～。
Contents
プリンス ファントム 100 2024 2025のスペック
「プリンス ファントム 100 2024 2025」
| フェイスサイズ | 100平方インチ |
| 重さ | 305g |
| バランスポイント | 315㎜ |
| フレーム厚 | 20-22-20㎜ |
| ストリングパターン | 16×18 |
フレーム厚が非常に薄い100インチのスペック。
ストリングパターンは標準的な16×19より横糸が一本少ない16×18で、回転のかけやすさにも注力している設計です。
プリンスが誇る極薄フレーム。
<適正表>
| 上級者 | 中級者 | 初級者 | |
| 男性 | ◎ | ◎ | 〇 |
| 女性 | ◎ | 〇 | △ |
テクノロジー/予備知識
| ザイロン | 高弾性＆高強度の新素材。
ラケットの反発力と面の安定性を高め、なおかつ振動吸収性にも優れていて心地良い打感を感じやすくなる効果がある。 |
| ATS | シャフト部とフレームの2時10時部分にザイロン×テキストリームを配置し、ラケット上部の剛性とボールの推進性、コントロール性能をアップさせる機能 |
| PVS2 | 優れた振動吸収機能を持つ「PVS」をグリップ～シャフト部分まで搭載したテクノロジー |
ザイロンはフレームを硬くすることなく、フェイスのねじれ剛性を高められるのがウリの素材。
解説動画
〇テニスタイガー
>>新作情報 ファントム 2024 テクノロジー ラインナップまとめ
プリンス ファントム 100 2024 2025のデザイン
美しいメタリックなブルー系のデザイン＆文字はゴールドカラー。
見方によってパープル系の色味に変化します。
グロス塗装で高級感溢れる!
めちゃくちゃカッケー!
デザイン120点!
プリンス ファントム 100 2024 2025のインプレ・評価・レビュー
次に使用感や各種ショットのインプレ、評価、レビューを書いていきます。
※ポンド数:暑い時期は少し硬めに、寒い時期は少し緩めに張って調整。
打感の柔らかさ: 8.5～9/10
かなり柔らかめの打感。
適度なガットのたわみ＆フレームのしなり＆振動吸収性の良さにより、超ソフトだと思います。
「前作より柔らかくなった」という声を聞いたけど、前作どころか他メーカー含め100インチ以下のラケットの中で最高クラスにソフトで快適な打ち心地の印象。
硬めのポリを張ったり、ガットのポンド数を高くセッティングしない限りは硬さを感じるプレイヤーはほぼいないと思います。
スーパーソフトで気持ち良い打球感!
たまらん!
球離れについて
球離れはゆっくりめ。
たわみ＆しなりによってガットとボールの接地時間が長めの柔らかホールド系ですが、飛んでいく打球はスピードとバウンド後のノビが結構出やすいです。
一般的に球持ちの良いしなる柔らかホールド系は球速が出にくい傾向にあるけど、ファントム100はしっかり球速が出る。
新テクノロジー「ザイロン」効果のおかげかもしれない。
球持ちの良さがありつつ、スカッとノビのある速球を飛ばしたい方にピッタリだと思います。
ボールの飛びの良さ: 7.5～8/10
反発力は適度～やや強め辺り。
フレーム厚が20～22㎜の薄ラケですが、実際は23～24㎜辺りのパワー感の印象です。
攻撃時にはボールが相手コートに収まりやすく、守備時にはきちんと返球しやすい丁度良い反発力。
普段100インチ/300g辺りのラケットを無理なく使えているなら、飛ばなくてシビアとは感じないと思います。
軌道について
打球は低～中軌道になりやすい。
基本的にやや軌道低めのスピードボールが飛んでいくタイプです。
やや低め。
スピンのかけやすさ: 8/10
回転のかかりは良好。
直線的なフラットドライブが最も打ちやすいですが、回転をかけようとスイングすれば、しっかりボールが急降下してハネるスピンボールになりやすいです。
兄弟モデルのファントム100 O3には負けるけど、それでも割と十分な回転量。
スピン系ラケットの分類の印象。
スライスについて
スライスは低～中軌道辺りのショットになりやすい。
スーッと伸びていってバウンド後に滑っていくスライスが打ちやすく、気持ち良いです。
球持ちが良く、ボールをラケットのフェイスに乗せて運べる感触がわかりやすい。
コントロール性能： 8～8.5/10
打球を狙った所に打ち込むコントロール性能は優秀。
球持ちが良く、適度な飛び感で、安定して軌道低めのフラットドライブを打ちやすいので、ボールを打ちたいコースに配球しやすいと思います。
意図せぬアウトが少ない。
良い。
操作性&取り回しの良さ: 7.5～8/10
操作性は標準的。
少し重い305gですが、バランスが標準より5㎜程度グリップ寄りのトップライト系かつ、フレームが薄くて振り抜きが良いので、あまり重さを感じない印象です。
ストローク
適度なフレームのしなりとガットのたわみによる、とても柔らかく球持ちの良い打感を感じつつ、安定してやや軌道低めのスピーディなフラットドライブをコントロールして打ち込みやすい。
先述した通り、ホールド感強めなのに、飛び出して行くボールには勢いがあって球速やバウンド後のノビが出しやすいです。
今まで打った柔らかホールド系の中でトップクラスに球速が出る印象。
しなりやたわみからの復元力/戻りが極めて強い感じ。
ストローク相手も「ボールがラケットにグッと食いついた後、スピードボールが飛んでくる」と言っていたので、打っている側と打たれた側の両方がわかる性能かなと。
回転のかかりもまあまあ良く、スピンボールを使ってストロークを組み立てることもできる。
適度にパワーを備えているので、ボールが飛ばないシビアさも少なく、非常に使いやすいと思います。
超ソフトでパワー＆スピード＆スピン&コントロール性能のどれも高水準の1本。
ストロークが最大級に打ちやすい神ラケ。
ただ、フレーム薄めの競技者向けラケットにしてはパワー性能が良いので、パワフルなフラット系ハードヒッターが使うとアウトしやすいかも。
もう少しパワーが抑えめの100インチが良いならファントムグラファイト100やプロスタッフX、パーセプト100D辺りがおすすめです。
守備について
十分な反発力を備えた100インチなので、走らされた際のボールの処理はカンタン寄り。
難しくないと思います。
ボレー
やはり打感がとてもソフトで球持ちが良く、ガットとボールの接地時間が長く、打球を狙った所に運びやすい。
飛びは適度でアウトしにくいです。
柔らかホールド系。
パン!と硬さで弾いてスピードボールを飛ばす攻撃性は薄いですが、かなりボールコントロールしやすいメリットがあります。
サーブ
フラットサーブ⇒割としっかり打ってもサービスエリア内に収まりやすく、ノビも出しやすい印象。
スライスサーブ＆スピンサーブ⇒回転のかかりはまあまあ。
自分で回転をかけた分だけ曲がったりハネたりする印象です。
サーブはフラット系も回転系もクセの少ない使用感。
そしてやっぱりソフトで優しい打ち心地。
とても打感が柔らかく性能バランスの良いスーパーラケット
ファントム 100 2024を使ってみて感じたことは主に次の通りです↓
超柔らかく球持ちの良い打感
丁度良い反発力
回転をかけやすい
ボールコントロールしやすい
球速とバウンド後のノビの出しやすさ
デザイン最高
ファントム100は前作も打ったことがあって、特別ソフトさに振り切っているシリーズの印象はなかったですが、今作は1球目からソフトさと球持ちの良さに驚きました。
ハンパなく腕に優しいので、手首や肘に不調を抱えている方でも安心して打てると思います。
日を変えてちょくちょく使用したけど、いつ打っても不快な硬さを全く感じなかった。
ミスヒットしても硬くない。
ザイロンすごい。
また、球持ちが良いのに比較的スピードボールを飛ばしやすいところも特徴的。
しなる柔らかホールド系でゆったりボールを飛ばすラケットは多いですが、ファントム100は速球を叩き込めてウィナーを狙えます。
さらに、コントロール性能が良くて低軌道フラットドライブを狙ったコースに配球しやすく、スピン性能もまあまあ良好、反発力も十分あり、性能バランスの良さが素晴らしいです。
デザインの良さも最高レベルで名作と言わざるを得ないテニスラケット。
ファントムグラファイト107と並んで今後のプリンスを代表するモデルになる予感。
前作:ファントム 100 2022との違い
前作のファントム 100 2022と比べると、2024はより打感が柔らかくて球持ちが良く、ボールの飛びが良くなった印象。
2022の方がもう少し硬さと飛びの抑えやすさがあり、回転のかかりが強かったと思います。
なので、ハードヒッターなら2022、柔らかさや性能バランスの良さ重視なら2024という風に選ぶのがおすすめです。
柔らかくパワーのある設計に変化。
類似・競合ラケットの紹介
ライバルラケットを紹介していきます。
プリンス ファントムグラファイト 100 2024
ファントムグラファイトシリーズの100インチ/310g/バランス310㎜のモデル。
ファントム100より打感が硬く、飛びが控えめな代わりに打球のコントロール性能が高く、重さによって強打時の球威を出しやすい1本です。
ファントムグラファイト100の方がフレームが硬く、球離れが早い。
スピン性能は同じくらいだと思う。
プリンス ファントムグラファイト 107 2024
ファントムグラファイトシリーズの107インチ/305g/バランス310㎜のモデル。
フェイスが大きいので振り抜きの良さはそこそこですが、その代わりに打感がとても柔らかく、球持ちが良く、スイートスポットが広く、回転をかけやすい1本です。
ファントム100に球速は負けるけど、スイートスポットが広くてミスヒットしにくい。
打感は2本とも超柔らかい。
バボラ ピュアアエロ 2022
バボラの超人気のスピン系ラケット。（100インチ/300g/バランス320㎜）
ファントムより少し打感が硬い代わりに、スピン性能が強く、面の安定感も感じやすい印象です。
ファントムやファントムグラファイトよりもフレームが厚めの23～26㎜の設計で、より打ち負けにくさがわかりやすい1本。
4本の使用感の違いは以下のような感じになると思います↓
ソフトさ＆球持ち⇒グラ107≧ファントム≧≧アエロ≧グラ100
球離れの早さ⇒グラ100≧アエロ≧ファントム≧グラ107
反発力⇒グラ107、ファントム≧アエロ≧グラ100
スピン性能⇒グラ107≧アエロ≧ファントム、グラ100
コントロール性能⇒グラ100≧ファントム、グラ107、アエロ
面の安定性⇒アエロ≧グラ100、107、ファントム
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プリンス ファントム 100 2024 2025はこんな人におすすめ
- 超柔らかく球持ちの良い打感が好きな人
- 適度な反発力を求める人
- 優れたスピン&コントロール性能を求める人
- 球速やバウンド後のノビ重視の人
- 振り抜きの良さ重視の人
こんな人には向いてない
- 硬い打感が好きな人
- フラット系ハードヒッター
まとめ：とても柔らかく性能バランスの良い神ラケ
本記事では「プリンス ファントム 100 2024 2025」のインプレ、感想レビューを、スペックや詳細情報を交えつつ紹介してきました。
超ソフトで球持ちの良い打感、適度な反発力、優れたスピン&コントロール性能が特徴的なラケット!
トップクラスに柔らかい打感を感じつつ、速球をコントロールして展開したい方には合っていると思うので、試してみることをおすすめします。
では、今回はこの辺で(‘ω’)ノ
ラケットはネットだと人件費や仲介コストが減らせるから、実店舗で買うよりも5000～10000円くらい安く手に入るよ。
今回解説したテニス用品一覧