こんにちは~テニス歴20年以上の週末プレーヤー・テニスタイガーです(^^)/
今回は「ウィルソン シフト 99 V1.0 2023」(WILSON SHIFT 99)のインプレ・評価・感想レビューを書いていきます。
本記事の内容
- スペック、使われているテクノロジーをサクッと解説
- 打感、ボールの飛び、スピン&コントロール性能などのインプレレビュー
- 価格をチェック
- 類似・競合ラケットの紹介
- おすすめのガットの紹介
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数&購入数合計200本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター(@tennis_torasan)
スペックや詳細情報を盛り込みつつ各種ショットの使用感を詳しく書いていくので、
- このラケットがどういった特徴を持っているのか知りたい方
- ストロークやボレー、サーブなどの使用感や感想が気になる方
はご覧ください(‘ω’)ノ
結論は、
です。
では、早速紹介していきます。
5分位で読み終わるよ~。
数量限定の全仏2024カラー版や全米2024カラー版もあります(デザインのみの違いでスペックやテクノロジーは通常版と同じ)
Contents
ウィルソン シフト 99 V1.0 2023のスペック
ウィルソン シフト 99 V1.0 2023
フェイスサイズ | 99平方インチ |
重さ | 300g |
バランスポイント | 315㎜ |
フレーム厚 | 23㎜ |
ストリングパターン | 16×20 |
少し面が小さく、バランスポイント(重心)が標準より5㎜程度グリップ寄りのトップライト系。
トップライト系はラケットヘッドに重みを感じにくい分、スイングしやすく、ボレー時に取り回しが利きやすい傾向にある。
ストリングパターンは通常の16×19より横糸が多い16×20を採用しています。
<適正表>
上級者 | 中級者 | 初級者 | |
男性 | ◎ | ◎ | 〇 |
女性 | ◎ | 〇 | △ |
テクノロジー/予備知識
フレームの縦しなりの強化 | フレームを縦にしなりやすい設計にすることでスピン性能を上げるテクノロジー
低めの軌道でもしっかりとスピンがかかったスピードボールを打ち込める設計 |
FEA技術 | 素材を掛け合わせたときにどういった効果が出るのかシミュレーションできる最先端のテクノロジー
事前にシミュレーションできることにより、「ラケットのプロトタイプを作ってテストをする」という作業工程を省くことができ、製造にかかるコストや時間を抑える効果がある |
シフトは「スピードとスピンの両立」をコンセプトに設計されたシリーズ。
通常だとスピンが多くなるにつれて打球のスピードは落ちる傾向がありますが、シフトは回転量を保ったまま軌道低めのスピーディなショットを打ち抜きやすいラケットになっています。
ウィルソン期待の新シリーズ!
解説動画
〇テニスタイガー
>>新作情報 ウィルソン シフト 99 V1 テクノロジー ラインナップまとめ
ウィルソン シフト 99 V1.0 2023のデザイン
ホワイトをベースにオレンジのカラーが入ったデザイン。
良いね!
ウィルソン シフト 99 V1.0 2023のインプレ・評価・レビュー
次に使用感や各種ショットのインプレ、評価、レビューを書いていきます。
※ポンド数:暑い時期は少し硬めに、寒い時期は少し緩めに張って調整。
打感の柔らかさ: 8/10
柔らかめの打感。
フレームのしなりとガットのたわみを感じやすく、ミスヒットした時の振動・衝撃も小さめだと思います。
結構柔らかい。
ミスっても全然硬くない。
新作シリーズなので硬いのか柔らかいのか一切わからず打ちましたが、ソフト系の部類の印象です。
【球離れについて】
球離れはややゆっくり。
適度にフレームがしなってボールをホールドする感じがあり、ボールとガットの接地時間は少し長めです。
開発コンセプト通り、しなる感じがある。
硬さでスカッとボールを弾く感じは薄い代わりに、球持ちが良いです。
ボールの飛びの良さ: 7.5/10
反発力は適度。
飛びすぎず飛ばなすぎずの丁度良いパワー感です。
最大フレーム厚が少し薄めの23㎜&しなり系ということもあって、ボールがぶっ飛ぶ感じはしない。
楽にボールを飛ばしたい方にはあまり向いてないですが、意図せぬアウトをしにくい使いやすさがあります。
【軌道について】
打球は低~中軌道辺りになりやすいと思います。
スピンのかけやすさ: 8/10
スピン性能は良好。
自然に打つとフラットドライブ系のショットになり、回転をかけようとすると少しスピンをアシストしてくれる感じです。
勝手に超スピンがかかるラケットではないけど、かけようと思えばまあまあかかる。
【スライスについて】
スライスは低~中軌道のスーッと滑るショットになりやすい印象。
フレームのしなりによってボールをフェイスに乗せて運べる感触が心地良いです。
スライスだと特に打感が柔らかくホールド感強めで快適に感じた。
コントロール性能: 8~8.5/10
打球を狙った所に打ち込むコントロール性能は良好。
適度な反発力、強めのホールド感、良好なスピン性能があり、打球の軌道も少し抑えやすいので、ボールコントロールしやすいです。
打球を狙った所に打ちやすく、アウトしにくい。
安心して振り抜ける。
操作性&取り回しの良さ: 8.5/10
重さが標準的な300gでバランスポイント(重心)がややグリップ寄りの315㎜なので、操作性が良くスイングしやすい。
普段使っている300g/バランス320㎜のラケットと交互に打ってみたところ、軽くて振りやすく感じました。
長くプレーしても疲れにくい。
操作性ヨシ。
ストローク
柔らかくホールド感強めの打感を感じつつ、適度な飛び感で安定して低~中軌道のフラットドライブやスピンショットをコントロールしやすい。
フレームのしなりによって球持ちが良く、自然に回転がかかり、操作性も優れています。
ボールコントロールしやすい。
ソフトで振りやすい所も◎
ただ、自動的に強力な回転がかかる感じはしないので、スピン特化ラケットだと思って使うと、回転があまりかからないと感じそう。
また、反発力がそこまで強くない&球持ちが良いということもあって、当てるだけだとボールがあまり飛ばない。
球速や飛距離は少し出にくい印象です。
ソフトかつ若干コントロール寄りのバランス型ラケットという感じ。
自分から強打できれば、柔らかい打ち心地かつ威力のあるショットが相手コートに突き刺さる感じなので、割とスイングの速いプレイヤーに向いていると思います。
【守備について】
走らされた際のボールの処理は、特に簡単でも難しくもない印象。
ラクラク返球できるタイプではないですが、飛ばなすぎてシビアということもないと思います。
ボレー
ストローク同様に柔らかく球持ちの良い打感でボールコントロールしやすい。
ボールの飛びは適度で、操作性も良く、結構使いやすいと思います。
ボールが一瞬フェイスに乗る感じがある。
そして柔らかい。
サーブ
フラットサーブ⇒スピードはあまり出ないけど、サービスエリア内に収まりやすく、コースも狙いやすい印象。
スライスサーブ&スピンサーブ⇒回転のかかりはまあまあといったところ。
自分で回転をかけた分だけ曲がったりハネたりすると思います。
クセ少なめな使用感。
「スピードスピン」よりも「柔らかさとバランスの良さ」を強く感じる
シフト99 V1は「パワー&スピン&コントロールのバランスの良さ」「柔らかくホールド感強めの打感」「操作性の良さ」の3点が印象的でした。
開発コンセプト的には「軌道低めのスピードスピンの打ちやすさ」に重点を置いているようですが、弾きの良さやスピン性能に寄ったラケットではないと思います。
確かにフレームのしなりは感じたけど、スピードスピンという感じではないかな。
球速ならバーン100やピュアドライブ、イーゾーン100のようなパワー系の方が出るし、回転性能はバーン100Sやブイコア100、ピュアアエロの方が上です。
シフト99はスピードや回転に特化しているというよりも、バランス型ラケットだと思う。
なので、球速やスピン重視の方よりも、ソフトでホールド感が強く、適度にボールが飛び、回転がかかり、ボールコントロールしやすい操作性に優れたラケットを使いたい方にイチオシです。
ウィルソン シフト 99 V1.0 2023の価格
楽天のショップだとテニスジャパンとKPIが税込み約31500円で発売中。(2023年8月時点)
2つのショップとも20%オフクーポンを発行している&ポイントが1500円分ほど返ってくるので、実質的には税込み約23000円くらいです。
テニスジャパンは無料ガットを張り上げてくれる仕様もある。
その場合は10%オフクーポンが使える。
ネットだと安い。
※価格やクーポンの有無状況は変動するし、ポイント還元率には個人差があるので、詳細は楽天の各ショップでご確認ください↓
類似・競合ラケットの紹介
ライバルラケットを紹介していきます。
解説動画はコチラ↓
ウィルソン ウルトラ 100 V4.0
100インチ/300g/バランス320㎜のウィルソンの人気ラケット。
シフト99に操作性とスピン性能は少し負けますが、ウルトラはもっとガットのたわみがわかりやすく、面の安定性が高く、やや軌道低めのフラットドライブをコントロールしやすい印象です。
シフトはフレームのしなる柔らかさを感じる一方、ウルトラはフレームはしならず、ガットがたわむタイプ。
ウィルソン クラッシュ 100 V2.0
非常にフレームがしなりやすく打感が柔らかいことで有名な人気ラケット。(100インチ/295g/バランス310㎜)
シフトと比べてコントロール性能とスピン性能はやや低い感じですが、もう少しボールが飛び、打感が柔らかく、ホールド感が強力な印象です。
シフトも球持ちが良いけど、クラッシュはさらにボールとガットの接地時間が長い。
とにかく柔らかさを求めるならクラッシュの方がおすすめ。
ウィルソン ブレード 100 V9
トッププロ使用率ナンバーワンのシリーズ「ブレード」の主力モデル。(100インチ/300g/バランス320㎜)
打感の柔らかさ&スピン&コントロール性能はシフトに近い感じですが、ブレードの方がもう少ししなりが少なく、あっさり軽くボールを弾く印象です。
シフトより面の安定性が高くてややパワーがあると思う。
4本の使用感の違いの印象は以下の通りです↓
飛び⇒クラッシュ≧ブレード≧シフト、ウルトラ
柔らかさ⇒クラッシュ≧シフト、ウルトラ、ブレード
コントロール性能⇒ブレード、シフト、ウルトラ≧クラッシュ
スピン性能⇒シフト、ブレード>ウルトラ、クラッシュ
操作性⇒クラッシュ>シフト>ウルトラ、ブレード
シフト99はウィルソンの100インチのラケットと比べて性能が全体的に中間辺り位置すると思います。
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新作情報 ウィルソン シフト 99 V1 テクノロジー ラインナップまとめ
ウィルソン シフト 99 V1.0 2023に合うおすすめのガットの紹介
おすすめのガットを紹介していきます。
解説動画はコチラ↓
ルキシロン アルパワー 125
ポリの中では柔らかめの打感、強めのボールの飛び、球速とバウンド後のノビの出しやすさが特徴的な大人気ストリング。
トッププロの使用率もかなり高い逸品です。
ボールスピードやノビをアップしたい方におすすめです。
高速ショットが打てる人気ポリ。
ルキシロン 4G ラフ 125
ポリの中では柔らかめの打感、強めのホールド感、適度な飛び、スピン性能の高さ、テンション維持性能の高さが特徴的なストリング。
ソフトで球持ちが良く、回転のかかりが良いスピン系ポリを使いたい方におすすめです。
柔らかスピン系。
ウィルソン NXT 130
ナイロンの中ではかなり柔らかい打感と、飛びすぎず飛ばなすぎずの適度な飛び感が特徴的なストリング。
クセが少なくどのテニスラケットにも馴染みやすいと思うので、スタンダードなソフト系ナイロンを張ってラケットの性能を確かめたいという方に合うと思います。
ウィルソンの主力ナイロン。
テクニファイバー エックスワンバイフェイズ 130
ナイロンの中では結構柔らかめの打感、強めの飛び、軌道低めのバウンド後に良く伸びるスピードボールの打ちやすさが特徴の大人気ストリング。
球威&球速&ノビを強化できるナイロンを使いたい方におすすめです。
ナイロン界屈指の人気!
おすすめガットランキングまとめ
1発1発の球威&球速を上げたいなら、ボールスピード特化ガットランキングがおすすめ。
スピン性能を引き上げたいならスピン系ガットランキングも良いと思います。
ウィルソン シフト 99 V1.0 2023はこんな人におすすめ
- 柔らかく球持ちの良い打感が好きな人
- 適度な飛び感を求める人
- 良好なスピン&コントロール性能を求める人
- 操作性重視の人
こんな人には向いてない
- 硬い打感が好きな人
- 球速重視の人
- ラケットに強力なパワーやスピン性能を求める人
まとめ:ソフトでホールドが強く操作性に優れたバランス型ラケット
本記事では「ウィルソン シフト 99 V1.0 2023」のインプレ、感想レビューを、スペックや詳細情報を交えつつ紹介してきました。
柔らかく球持ちの良い打感、取り回しやすさ、パワー&スピン&コントロールのバランスの良さが特徴的なラケット!
ソフトかつホールド感を感じられて、スイングしやすく、性能バランスの良いラケットを使いたい方には合っていると思うので、試してみることをおすすめします。
では、今回はこの辺で(‘ω’)ノ
ラケットはネットだと人件費や仲介コストが減らせるから、実店舗で買うよりも5000~10000円くらい安く手に入るよ。
今回解説したテニス用品一覧