テニスラケットって色々ストリングパターンがあるみたいだけど、それぞれにどういった違いや特徴があるの?
今回は上記の疑問に答えていきます。
本記事の内容
- それぞれのストリングパターンの違いや特徴を解説
- ストリングパターン別におすすめのテニスラケットを紹介
結論は、
です。
本記事を読むことでストリングパターンについて完璧に把握でき、プレースタイルに合う性能を持ったラケットを選びやすくなるので、興味のある方はご覧ください。
5分位で読み終わるよ~。
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数&購入数合計200本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター(@tennis_torasan)
Contents
テニスラケットのストリングパターンとは
ラケットのストリングパターンとは、「ガットの張り方」のことを指します。
ストリングパターン 【16×19】⇒縦に16本、横に19本ガットが張られている
ストリングパターン 【18×20】⇒縦に18本、横に20本ガットが張られている
ラケットにはそれぞれストリングパターンが決められていて、それにより打球感やボールの飛びに違いが出てきます。
【縦糸×横糸】で表す。
世に出回っているラケットのストリングパターンはだいたい以下の5通りです。
☑16×19(全体の8割くらい)
☑18×20
☑16×18
☑16×20
☑18×16
ガットの目が粗いほど打感が柔らかくなり、飛びとスピン量が上がる
たいていはガットの目が粗い(ガットの本数が少ない)ほど打感がソフトになり、飛びとスピン量が上がる傾向にあります。
粗い方がガットがたわむ柔らかさとたわみ戻りによる反発力を感じる。
また、ガットがボールに引っ掛かる感触が強くなり回転もかけやすい。
ガットの目が粗い18×16や16×18は特にそういった特徴が強いですね。
一方、ガットの目が細かい18×20はたわみにくいので割と打感が硬く感じやすく、飛びとスピン量が抑えられ、打球を狙った所に打ち込むコントロール性能が上がる傾向にあります。
振った分だけボールが飛ぶから、意図せぬアウトがしにくい。
スイングが速いほどボールをぶっ潰す柔らかさが感じられるようになる。
アウトのしにくさを重視するパワフルなハードヒッターに18×20は人気があります。
テニスラケットのストリングパターンによる特徴・違い・おすすめを解説!
以下ではもう少し詳しくそれぞれのストリングパターンについて見ていきましょう。
ストリングパターン 【16×19】の特徴
定番のストリングパターン。
バボラのピュアドライブやヨネックスのイーゾーンなど超人気ラケットは16×19です。
一番スタンダードなストリングパターン。
他のストリングパターンのラケットと比べて飛びやスピン性能のクセが少ないのが特徴。
テニス初心者の方や標準的なストリングパターンのラケットを使いたい方は16×19を使っておけばまず問題ありません。
ほとんどのプレイヤーが16×19を使っている。
ピッチ(間隔)の広さによってフラットドライブ系かスピン系か分かれる
同じ16×19でもガットのピッチ(間隔)が広いラケットと狭いラケットでスピン性能は変わりやすいです。
面の中央部分が詰まったストリングパターン⇒不必要な引っ掛かりが減り、フラットドライブ系のショットが打ちやすい
面の中央部分が開いたストリングパターン⇒ガットがボールに引っ掛かりやすく、スピン系のショットが打ちやすい
例えば以下のBOOM MPは割とフェイスの中央部分のガットの目が細かく、比較的フラットドライブ系のショットが打ちやすいです。
さっき紹介したピュアドライブやイーゾーンもフラットドライブ系。
逆に以下のSX300は全体的にピッチが広く設計されていて、強烈なスピンをかけやすくなっています。
ストリングパターン 【18×20】の特徴
ガットの目が詰まったストリングパターン。
16×19よりたわみが減るので、結構打ちごたえがあるものが多いですね。
先述したようにボールの飛びとスピン量が抑えられたラケットが多く、速いスイングでボールを潰して運びたいフラット系プレーヤー向けの仕様。
ボールを楽に飛ばしたいプレイヤーには合わないですが、ガッツリフルスイングした時のホールド感(球持ち感)とコントロール性能の高さは18×20ならではの魅力です。
しっかりボールに力が伝わり切ってから放たれるから、球威とバウンド後のノビも出やすい。
打球の軌道は低めの直球になりやすい。
人気モデルは以下の通りです↓
☑トッププロ使用率ナンバーワンの「ウィルソン ブレード98」
\詳細記事はこちら/
☑ヘッドが誇る最強コントロールラケット「プレステージ プロ」
ヘッド プレステージ プロ 2023 2024 236103
\詳細記事はこちら/
☑優秀なボールコントロール性能と弾きの良さを併せ持つ「グラビティツアー」
\詳細レビュー記事はこちら/
☑打感が柔らかく適度にボールが飛ぶ扱いやすいコントロール系「スピード プロ」
\詳細記事はこちら/
ストリングパターン 【16×18】の特徴
一般的な16×19より横糸が一本少ないストリングパターン。
ガットの本数が少ないので、飛びやスピン性能が強めになる傾向があります。
回転がかけやすい。
290g以下の軽めのラケットや、プリンス製のラケットに多いストリングパターンの印象ですね。
人気モデルは以下の通りです↓
☑柔らかコントロール系「プリンス ファントム 100 2024」
☑パワー&スピン&コントロールのバランスが良い「プリンス ツアー 100 2022」
☑110インチ/255gの柔らか軽量スピン系デカラケ「プリンス エンブレム 110」
╲詳細レビューはこちら/
ストリングパターン 【16×20】の特徴
横糸を1本減らした16×18とは反対に、横糸を1本増やしたストリングパターン。
16×19より少し飛びを抑えやすく、それでいて18×20ほどシビアじゃないコントロール系ラケットを設計したい時にメーカーが採用する傾向にありますね。
16×19と18×20の中間的なストリングパターン。
人気モデルは以下の通りです↓
☑強力なバウンド後のノビを生み出す「ウルトラツアー95&100」
☑しなるスピン系100インチの「グラビティ MP」
☑104インチの柔らかスピン系「グラビティチーム」
☑最高クラスの打感の柔らかさが特徴の「クラッシュ100プロ」
ウィルソン クラッシュ 100 プロ V2.0 WR074111
☑バボラの最強コントロール系ラケット「ピュアストライク VS」
ストリングパターン 【18×16】の特徴
特許を取得したウィルソンのみが作れる、横糸より縦糸の方が多いストリングパターン。
通称Sラケと呼ばれています。
ガットのマス目が大きい。
メリット&デメリットは以下の通り。
メリット①強烈な回転がかけやすい
メリット②ボールが飛びやすい
メリット③打感がソフトなものが多い
デメリット①ガットが切れやすい
デメリット②ボールコントロール性能はボチボチ
横糸が極端に少なくガットの目が粗いため、ボールヒット時にガットが動いて元に戻る力(スナップバックと呼ばれる)が増大し、打球に爆裂的な回転がかかる仕組み。
ガットへの負担が大きくなり切れやすいといった特徴もありますが、半端ないスピン性能を体感したいプレイヤーにはピッタリのラケットシリーズとなっています。
>>ウィルソンのSラケの特徴・メリット・デメリット・おすすめを解説!
現行モデルは以下の4つのみのラインナップです↓
☑98平方インチで振り抜きやすい最も人気のSラケ「ブレード98S V9.0」
>>新作情報 ウィルソン ブレード V9.0 テクノロジー ラインナップまとめ
☑弾きの良さと打球の威力に定評のある「バーン 100S V5.0」と軽量版の「バーン 100LS v5.0」
関連記事
☑ガットのたわみがわかりやすい「ウルトラ 100S V3.0」
>>ウルトラ 100S V3.0 インプレ・評価・感想レビュー
まとめ:ストリングパターンがラケット与える影響は結構大きい
今回はテニスラケットのストリングパターンについて徹底解説してきました。
ラケットは面の大きさや重さ、フレームの厚さなど様々な要素が関係しあって使用感が決まりますが、ストリングパターンが与える影響も結構大きいです。
スタンダードな16×19、ハードヒッター好みの18×20、飛びとスピン性能強めな16×18、スピン特化の18×16。
特にこだわりがないならとりあえず16×19を使ってみるのがおすすめです。
色々なラケットのレビューやランキング記事を書いているので、興味があればご覧ください。
というわけで、今回は以上です。