硬式テニスラケットのRA値ってどんな意味があるの?
高い・低いでどういう効果やメリット&デメリットがある?
今回は上記の疑問を持つ方へ向けて、テニスラケットのRA値について徹底解説していきます。
本記事の内容
- テニスラケットのRA値を徹底解説
- RA値が高い人気ラケットと低い人気ラケットを紹介
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数&購入数合計200本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター(@tennis_torasan)
200本以上のテニスラケットを打った経験を元に、実際の使用感も踏まえつつ解説していくので、RA値について詳しく知りたい方はご覧ください
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Contents
- 1 テニスラケットのフレームの硬さ/RA値を徹底解説して効果・メリット・デメリットを総まとめ
- 2 RA値が高いのに柔らかく感じるラケット、RA値が低いのにパワーがあるラケットもある
- 3 RA値が高い人気ラケットと低い人気ラケットを紹介
- 3.1 RA値が高い人気ラケット①バボラ ピュアドライブ【RA値71】
- 3.2 RA値が高い人気ラケット②ウィルソン ウルトラ100【RA値70】
- 3.3 RA値が高い人気ラケット③ウィルソン バーン100【RA値72】
- 3.4 RA値が高い人気ラケット④ダンロップ FX500【RA値69】
- 3.5 RA値が低い人気ラケット①ウィルソン クラッシュ100【RA値57】
- 3.6 RA値が低い人気ラケット②ヘッド グラビティMP【RA値59】
- 3.7 RA値が低い人気ラケット③ヘッド ブーンMP【RA値62】
- 3.8 RA値が低い人気ラケット④ウィルソン ブレード98【RA値62】
- 3.9 有名ラケットのRA値一覧
- 4 まとめ:RA値を参考にしつつ、自分に合ったラケットを探そう
テニスラケットのフレームの硬さ/RA値を徹底解説して効果・メリット・デメリットを総まとめ
RA値はテニスラケットのフレームの硬さ(しならなさ)を表す数値。(世に出回っているラケットはだいたい55~75の間にある)
この値が高いほどフレームがしならず強靭なボディをしていて、低いほどフレームがしなり、ボールとラケットの接地時間が長くなりやすいです。
人それぞれ考え方はあるけど、一般的に68以上だとRA値が高め、62以下くらいだと低めに判断されることが多い印象。
RA値の確認方法
バボラ、ダンロップ、ダイアデム、スノワートはRA値を公表しているので、商品説明の箇所を確認すればOK。
他のメーカーでRA値を出してない場合は、海外の「Tenniswarehouse」にてラケット名を英語で検索すると、【stiffness】の箇所にRA値が表示されます。
カンタンにチェックできる。
RA値が高いメリット・デメリット
RA値が高いメリット・デメリットは以下の通り↓
☑メリット
面の安定性が高く、面ブレしにくく、打ち負けにくい(リターン、ボレー、カウンターショット、ライジングが打ちやすい)
しなりが少ない分スイングのパワーロスが減り、球威&球速が出しやすい
弾きが良く、球離れが早くなりやすい
☑デメリット
打球感が硬くなりやすい
ミスヒットした時の衝撃が腕に来やすい
心地良い球持ち感やホールド感が減る傾向にある
フレームが硬いからこそ、金属バットのように鋭く速い威力のあるボールを打ちやすく、その反面で硬さを感じやすいという特徴があります。
パワー&弾き&面の安定性に優れたモデルが多い。
ラクにボールを飛ばしたい方や、速くて強力な打球を打ってくる相手と戦う頻度が多い競技系プレイヤーに特に人気があります。
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RA値が低いメリット・デメリット
RA値が低いメリット・デメリットは以下の通り↓
☑メリット
フレームのしなる心地良い打感を感じやすい
ボールとラケットの接地時間が長くなり、ボールコントロールしやすい
腕への衝撃が少ない
☑デメリット
しなりが強い分、やや面ブレしやすい
スイングのパワーロスが増え、球速が落ちやすい
しなりによるソフトさと球持ち感、ボールコントロールのしやすさがメリット。
打球感を重視するプレイヤーはほとんどがしなり系ラケットを好む印象。
一方、しなりやすい分RA値が高いラケットと比べるとパワーは減り、相手が強い打球を打ってきた時に少し押し込まれやすい傾向があります。
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RA値が高いのに柔らかく感じるラケット、RA値が低いのにパワーがあるラケットもある
RA値によっておおよそのラケットの性能(弾き系かしなる系か)は把握可能。
ただ、メーカーの技術によってフレームが硬いラケットでもソフトさを感じたり、しなるラケットでも優れたパワーを持つラケットが多く存在します。
RA値はあくまで参考程度で捉えておくと良いと思う。
RA値が高いラケットはガットのたわみ量と振動吸収性に注力されることが多い
RA値が高いラケットの「硬めの打感」を敬遠する方が沢山いることはメーカーも把握済み。
それ故にフレームが硬いラケットはガットのたわみ量を増やしたり、できるだけ振動吸収性を高めることで、イヤな打球感を取り除いて心地良さを感じられる設計にしていることが多いです。
フレームが硬くてもたわみ量が多くて振動が少ないなら、全然快適に使える。
RA値が低いラケットは反発力と打ち負けにくさを重視して作られることが多い
逆にしなり系ラケットは「しなりすぎて飛ばない、打ち負けやすい所がちょっと…」と指摘されがちなので、メーカーはパワーと面の安定性を上げるように設計することが多いです。
メーカーはそれぞれデメリットを打ち消すように色々なテクノロジーを駆使してラケット製作している。
※面の大きさ/ガットの目の粗さ/フレーム厚/フレーム形状も重要
RA値とは別に、フェイスサイズ、ガットの目の粗さ、フレーム厚、フレーム形状もラケットの性能へ与える影響が大きい。
フェイスサイズが大きくてガットの目が粗いデカラケモデルは、例えRA値が高くても、ガットのたわみ量が多いので、柔らかさを感じやすいです。
一方、RA値が低いしなり系であっても、面が小さくてガットの目が細かいタイプはたわみ量が少ないので、打ちごたえを感じる場合が多いです。
色々な要素が絡まりあってラケットの使用感は決まっていく。
また、フレーム厚は厚いほど面の安定性が高くなり、薄いほどしなりやすい。
フレーム形状も丸みを帯びたラウンド形状だとしなりは少なく、角ばったボックス形状だとしなりやすくなります。
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RA値が高い人気ラケットと低い人気ラケットを紹介
ここからは、RA値が高い/低いことで有名かつ人気のテニスラケットをサクッとピックアップしていきます。
※RA値の数値はTenniswarehouse参照
もし可能なら、RA値が高いラケットと低いラケットを2本用意して、同じガット&ポンド数でセッティングして打ち比べると、フレームの硬い/柔らかいが実感しやすいと思う。
RA値が高い人気ラケット①バボラ ピュアドライブ【RA値71】
言わずと知れた爆発的人気ラケット。
RA値は約71で、フレームの安定性がバツグンのパワー系です。
╲詳細レビューはこちら/
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RA値が高い人気ラケット②ウィルソン ウルトラ100【RA値70】
ウィルソンのボレー特化シリーズ。
ピュアドライブとほぼ互角のフレームの強靭さがありつつ、ガットのたわみ量を増やすテクノロジーが使われているおかげでソフトな打ち心地を感じやすいタイプです。
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RA値が高い人気ラケット③ウィルソン バーン100【RA値72】
ウィルソン バーン 100 V5.0 2023 WR108811
ウィルソンのパワー系シリーズ。
バーンはたわみを重視したウルトラとは違って、とにかく弾きの良さやパワー感を重視した設計で、爽快な弾きを感じられるタイプです。(コスパがかなり良いのもメリット)
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RA値が高い人気ラケット④ダンロップ FX500【RA値69】
ダンロップのパワー系シリーズ。
こちらはたわむソフトさがありつつ、強力な反発力も感じられるタイプです。
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RA値が低い人気ラケット①ウィルソン クラッシュ100【RA値57】
フレームのしなり&打感の柔らかさ&球持ちの良さに特化したシリーズ。(コスパがかなり良いのも魅力)
RA値57は市販されているテニスラケットの中ではかなり低めなので、フレームのしなりを感じたいならイチオシです。
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RA値が低い人気ラケット②ヘッド グラビティMP【RA値59】
ヘッドのスピン&コントロール性能に優れたしなり系。
スイングスピードの速い・遅いに関わらずしなりを感じやすい人気モデルです。
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RA値が低い人気ラケット③ヘッド ブーンMP【RA値62】
打感の柔らかさや&パワー&コントロールのバランスの良さが特徴的な柔らかい系。
クラッシュと近い性能を持つソフトな打ち心地のラケットです。
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RA値が低い人気ラケット④ウィルソン ブレード98【RA値62】
トッププロの使用率ナンバーワンの定番のコントロール系シリーズ。
2024年発売の「バージョン9」はしなり感を少し抑えた代わりにボールの飛ばしやすさをアップした設計となっています。
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有名ラケットのRA値一覧
※バボラとダンロップは商品説明参照/その他はTenniswarehouse参照
まとめてて思ったけど、やっぱ70付近と60付近だとしなり感にずいぶん違いがある印象。
65付近はモデルによってまちまち。
まとめ:RA値を参考にしつつ、自分に合ったラケットを探そう
今回はテニスラケットのフレームの硬さを表す数値「RA」について、メリット&デメリット&おすすめラケットなどをまとめてきました。
先述した通り、RA値が高くてもソフトさを感じたり、低くてもパワーを感じたりするから、「あくまで参考程度の指標」ではある。
しかし、RA値をチェックすることである程度のフレームの感触は推定できるので、欲しいラケットが屈強なフレームなのか、しなる系なのか目星が付いているなら、活用してみると良いと思います。
というわけで、今回は以上です。
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