こんにちは~テニス歴20年以上の週末プレーヤー・テニスタイガーです(^^)/
今回は「ウィルソン ブレード 98 16×19 V9 2024」(WILSON BLADE 98)のインプレ・評価・感想レビューを書いていきます。
本記事の内容
- スペックの紹介
- 使われているテクノロジーをサクッと解説
- 打感、ボールの飛び、スピン&コントロール性能などのインプレレビュー
- 類似・競合ラケットの紹介
- おすすめのガットの紹介
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数&購入数合計200本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター(@tennis_torasan)
スペックや詳細情報を盛り込みつつ各種ショットの使用感を詳しく書いていくので、
- このラケットがどういった特徴を持っているのか知りたい方
- ストロークやボレー、サーブなどの使用感や感想が気になる方
はご覧ください(‘ω’)ノ
結論は、
です。
では、早速紹介していきます。
5分位で読み終わるよ~。
全仏2024数量限定カラー版もあります(デザインのみの違いでスペックやテクノロジーは通常版と同じ)
Contents
ウィルソン ブレード 98 16×19 V9 2024のスペック
「ウィルソン ブレード 98 16×19 V9 2024」
フェイスサイズ | 98平方インチ |
重さ | 305g |
バランスポイント | 320㎜ |
フレーム厚 | 21㎜ |
ストリングパターン | 16×19 |
標準よりやや面が小さく、重いスペック。
フレーム厚は21㎜と薄めです。
割としっかり振っていくプレイヤー向きの設計。
<適正表>
上級者 | 中級者 | 初級者 | |
男性 | ◎ | ◎ | 〇 |
女性 | ◎ | 〇 | △ |
テクノロジー/予備知識
ステイブルフィール(Stable Feel) | ブレードV9のために新たに考案されたテクノロジー。
カーボンの編み方に改良を加えることで、ブレード特有のフレームのしなりがありつつ、剛性感や安定感もアップした作りになっています。 |
新グロメットの採用 | グロメットは柔らかい打感を感じやすいタイプを採用。
さらに、着脱しやすいように作られていて、グロメットの交換がしやすいようになっています。 |
ブレードはトッププロ使用率ナンバーワンの大人気シリーズです。
今作はフレーム剛性を上げ、歴代最速のボールスピードや弾きの良さを出しやすい設計に!
柔らかい打ち心地を感じやすいグロメットを使うことで、快適な使用感も追求している。
解説動画
〇テニスタイガー
>>新作情報 ブレード V9 テクノロジー ラインナップまとめ
ウィルソン ブレード 98 16×19 V9 2024のデザイン
カッコいいエメラルドグリーン系のデザイン。
めちゃくちゃカッケー!
ウィルソン ブレード 98 16×19 V9 2024のインプレ・評価・レビュー
次に使用感や各種ショットのインプレ、評価、レビューを書いていきます。
※ポンド数:暑い時期は少し硬めに、寒い時期は少し緩めに張って調整。
打感の柔らかさ: 8/10
柔らかめの打感。
グロメットのおかげなのか、ガットのたわむ感じがわかりやすく、振動吸収性も良いと思います。
ソフトで快適な打ち心地。
ややたわみ系。
球離れについて
球離れは標準~ややゆっくりめ辺りの印象。
スカッと速球を飛ばす球離れの良さがありつつ、ガットのたわみによるホールド感/球持ちの良さも感じやすいと思います。
たわみつつスカっと弾く。
打ち負けない面の安定性も感じやすいです。
ボールの飛びの良さ: 7.5/10
反発力は適度。
飛びすぎず飛ばなすぎず、ちょうど良いパワー感です。
まあまあパワーを備えている感触。(今まで打ったブレード98で一番飛びが良い。)
もっとパワー強めが良いならブレード100の方が向いている。
軌道について
打球はやや低軌道の直球になりやすいです。
低め。
スピンのかけやすさ: 7.5/10
スピンのかかりは標準的。
フラット~フラットドライブ系のショットが最も打ちやすいと思います。
スライスについて
スライスは軌道低めのスーッと滑っていくショットがかなり打ちやすい。
ノビのあるスライスが打てて気持ち良い。
コントロール性能: 8.5/10
打球の狙った所に打ち込むコントロール性能は非常に良い。
適度な反発力で安定して軌道低めのフラットドライブを配球でき、コースの打ち分けがしやすく、意図せぬアウトもしにくいです。
すごいボールコントロールしやすく感じた。
打球の軌道や左右のブレ/バラつきが少なく、安定感が素晴らしい。
同じような飛距離&低軌道のショットをミスらず連続して打ち続けやすいです。
操作性&取り回しの良さ: 7~7.5/10
ちょっと重めの305g&バランス320㎜なので、少し操作性は低め。
そこそこパワーのあるプレイヤー推奨です。
305gのラケットはバランス315㎜が多いけど、ブレード98は320㎜の設定。
若干ラケットヘッド寄り(トップヘビー)に重心を感じる設計。
ストローク
ガットのたわむソフトさを感じつつ、安定して低軌道フラットドライブをコントロールしやすい。
適度にボールが飛ぶ反発力がありつつ、打球の上下左右のブレ、バラツキが少なく、意図せぬアウトもしにくいので、かなり使いやすいと思います。
柔らかくたわむ丁度良いパワー感のコントロール系。
ミスらず連続してコースを突ける安心感がある。
振動吸収性も良く、快適。
従来のブレード98は飛び控えめな打ちごたえのあるコントロール系という印象だったので、柔らかさとパワーがアップしたことで使用難易度が下がり、より多くのプレイヤーに合うラケットになったかなと。
ハードヒッターにとっては少し飛びが強いかもだけど、大体のプレイヤーにとっては使いやすいパワー感だと思う。
また、若干トップヘビーな感じがするので、強打した際の球威とバウンド後のノビも良いです。
威力が出る。
ラクにスピンボールを飛ばしたいプレイヤーには向かないですが、柔らかく適度に飛ぶコントロール系98インチを使いたい方にはとてもおすすめです。
守備について
走らされた際のボールの処理は特に難しすぎずカンタンすぎずといったところ。
当てるだけでラクラク返球できる感じではないですが、飛ばなすぎてツラいということもなく、標準辺りの印象です。
軌道低めのスライスが打ちやすいから、劣勢の時でも相手から攻め込まれにくい感じ。
ボレー
ボレーはスイングが小さくなるからか、ストロークの時より弾きが良い印象。
あっさりスパーンと弾く。
飛び感はまあまあ。
ラケットヘッドに重みを感じるので操作性はそこそこといった感じですが、重量+フレームの安定感のおかげで打ち負けにくいです。
サーブ
フラットサーブ⇒サービスエリア内への収まりが非常に良く、ガッツリ打ってもフォルトしにくい。
ストローク同様に球威やバウンド後のノビも出やすいと思います。
スライスサーブ&スピンサーブ⇒回転のかかりは標準的。
自分で回転をかけた分だけ曲がったりハネたりする感じです。
威力のあるフラットサーブをガツガツ叩き込める気持ち良さがある。
【名機】今まで打った約50本の98インチのラケットの中でトップクラスに使いやすい
ブレード 98 16×19 V9 2024を使ってみて感じたことは主に以下の通りです↓
- ガットがたわむソフトな打ち心地
- 振動吸収性の良さ
- 適度な反発力
- 軌道低めのフラットドライブのコントロールのしやすさ
- 球威&バウンド後のノビの出しやすさ
- スーッと滑っていく低軌道スライスの打ちやすさ
打感が柔らかく、振動・衝撃が少なく、まあまあ飛びが良い。
なおかつブレード98らしいバツグンのコントロール性能を感じられたので、今まで打った約50本の98インチのラケットの中でトップクラスに使いやすく感じました。
ブレード98のV6、V7、V8は飛びがシビアでフレームがしなる中上級者向けのイメージが強かったけど、V9は結構パワーと面の安定性がある。
個人的に丁度良い反発力と打ち負けにくさがあってとても嬉しい。
「歴代最速のブレード」という開発コンセプト的にもっと硬く弾くタイプかと思いきや、グロメットのおかげなのか、割とガットのたわむ心地良さも感じられたのも良かったですね。
確かにフレームのしなりは前より減った感じですが、たわみ&振動吸収性&パワーが上がり、面の安定性も向上して打ち負けにくくなったので、文句なしの名機だと思います。
柔らかいじゃん!と打ってすぐ思った。
軌道低めに滑っていくスライスの打ちやすさも最高!
打感の柔らかさ、適度な飛び感、ボールコントロールのしやすさ重視の方にイチオシです。
前作:ブレード 98 16×19 V8との比較
V9と比べると、前作のブレード98 16×19 V8の方がしなり強め、飛び控えめ、コントロール性能高め。
一方、V9はV8よりも打感のソフトさ&振動吸収性&パワー&面の安定性が良くなった印象。
V8はハードヒッターに、V9はボールコントロールしやすく、なおかつ割と飛びも良い柔らかラケットを使いたい方にそれぞれおすすめです。
V9は使いやすいコントロール系、V8はガチコントロール系。
関連記事>>ブレード 98 16×19 V8 インプレ
類似・競合ラケットの紹介
ライバルラケットを紹介していきます。
ウィルソン ブレード 100 V9 2024
100インチ/300g/バランス320㎜のブレードの主力モデル。
98の方がボールコントロール性能が高く、球威&バウンド後のノビを出しやすい。
一方100は98より飛び&スピン強めで性能バランスが良い1本です。
100の方がパワー&スピン強めで軌道が上がりやすい。
打感は100も98もソフト。
100も結構使いやすい。
ウィルソン プロスタッフ X V14 2023
ウィルソンの伝統的シリーズ「プロスタッフ」の100インチモデル。(315g/バランス310㎜)
ブレード98とパワー感&コントロール性能はほぼ互角で、打感も柔らかめの印象。
比較するとプロスタッフXの方が「重量」を活かした強打が出来てスイートスポットが広く、ブレードは「遠心力」を活かした強打のしやすさ、軌道低めの直球の打ちやすさ、振り抜きの良さが持ち味だと思います。
どっちも超良いコントロール系ラケット。
好みのスペックで選ぶと良さそう。
バボラ ピュアストライク 98 2024
スペックが同じバボラの定番コントロール系。(98インチ/305g/バランス320㎜)
ピュアストライクの方がやや打感が硬く、球離れが早い代わりにスカッとボールが飛んでいく印象。
ブレードはピュアストライクに少し弾きの良さは負けますが、その分打感が柔らかく、球持ちが良く、安定してボールコントロールしやすいと思います。
弾き重視ならピュアストライク、ソフトさ&コントロール性能重視ならブレードがおすすめ。
4本の使用感の違いの印象は以下の通りです↓
柔らかさ⇒プロスタッフX≧ブレード98&100≧ピュアストライク
飛び⇒ブレード100≧ピュアストライク98、ブレード98、プロスタッフX
スピン⇒ブレード100≧プロスタッフX≧ブレード98、ピュアストライク
コントロール性能⇒ブレード98、プロスタッフX≧ピュアストライク、ブレード100
操作性⇒ブレード100≧ブレード98、ピュアストライク≧プロスタッフX
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おすすめのガットを紹介していきます。
ルキシロン アルパワー 125
ポリの中では柔らかめの打感、強めのボールの飛び、球速とバウンド後のノビの出しやすさが特徴的な大人気ストリング。
トッププロの使用率もかなり高い逸品です。
ボールスピードやノビをアップしたい方におすすめです。
高速ショットが打てる人気ポリ。
ルキシロン 4G ラフ 125
ポリの中では柔らかめの打感、強めのホールド感、適度な飛び、スピン性能の高さ、テンション維持性能の高さが特徴的なストリング。
ソフトで球持ちが良く、回転のかかりが良いスピン系ポリを使いたい方におすすめです。
ホールド感強めの柔らかスピン系。
ウィルソン NXT 130
ナイロンの中ではかなり柔らかい打感と、飛びすぎず飛ばなすぎずの適度な飛び感が特徴的なストリング。
クセが少なくどのテニスラケットにも馴染みやすいと思うので、スタンダードなソフト系ナイロンを張ってラケットの性能を確かめたいという方に合うと思います。
ウィルソンの主力ナイロン。
テクニファイバー エックスワンバイフェイズ 130
ナイロンの中では結構柔らかめの打感、まあまあ強めの飛び、軌道低めのバウンド後に良く伸びるスピードボールの打ちやすさが特徴の大人気ストリング。
球威&球速&ノビを強化できるナイロンを使いたい方におすすめです。
ナイロン界屈指の人気!
おすすめガットランキングまとめ
一発の威力を底上げしたいならボールスピード特化ガットランキングがおすすめ。
打感の柔らかさ重視ならソフト系ガットも良いと思います。
ウィルソン ブレード 98 16×19 V9 2024はこんな人におすすめ
- 柔らかい打感が好きな人
- 適度な反発力を求める人
- ボールコントロール性能重視の人
- スーッと滑っていく低軌道スライスの打ちやすさ重視の人
- 球威&バウンド後のノビ重視の人
こんな人には向いてない
- 硬い打感が好きな人
- 軽いラケットを使いたい人
- パワー&スピン性能重視の人
まとめ:扱いやすいコントロール系98インチの決定版
本記事では「ウィルソン ブレード 98 16×19 V9 2024」のインプレ、感想レビューを、スペックや詳細情報を交えつつ紹介してきました。
ソフトな打ち心地、ちょうど良いパワー感、優れたボールコントロール性能、球威&バウンド後のノビの出しやすさが特徴的なラケット!
威力のある低軌道フラットドライブをコントロールしやすく、打感が柔らかく、適度にパワーも備えたラケットを使いたい方には合っていると思うので、試してみることをおすすめします。
では、今回はこの辺で(‘ω’)ノ
ラケットはネットだと人件費や仲介コストが減らせるから、実店舗で買うよりも5000~10000円くらい安く手に入るよ。
今回解説したテニス用品一覧