ウィルソンのテニスラケットってどういう特徴があるの?
おすすめや選び方も詳しく知りたい!
今回は上記の疑問を持つ方へ向けて、ウィルソンのテニスラケットの各シリーズの違いや特徴を比較しつつ、おすすめのラケットの選び方を解説していきます。
☑筆者情報
- テニス歴20年以上
- ラケット試打数&購入数合計200本以上
- ガットインプレ数100種以上
- 週末プレイヤー
- ツイッター(@tennis_torasan)
Contents
2024最新 ウィルソンの硬式テニスラケットの違いや特徴を徹底比較
ウィルソンはアメリカ発の大手ラケットメーカーであり、
といった特徴があります。
ウィルソン製のラケットはトッププロの使用率が最も多い。
6シリーズが展開されています。
6シリーズ展開
シリーズ名 | 特徴 |
ウルトラ・ウルトラツアー | ガットのたわみ・パワー |
ブレード | コントロール特化・フレームのしなり |
プロスタッフ | 最高の打感・コントロール特化 |
RF | 振り抜きの良さ・コントロール系 |
クラッシュ | フレームのしなり特化 |
バーン | スピン特化 |
トライアド | テニスエルボー対策 |
それぞれのシリーズについて詳しく見ていきましょう。
ウルトラ&ウルトラツアー:パワーと打感の柔らかさが特徴の定番シリーズ
Have you tried Ultra v3 yet? pic.twitter.com/bf3SXRPLBi
— Wilson Tennis (@WilsonTennis) May 27, 2020
☑このシリーズが向いている人
- 柔らかな打感を重視する人
- ボールを飛ばしやすいラケットが好きな人
- フラットドライブ系のショットを好きな人
ウィルソン・ウルトラの主な特徴
- 柔らかめな打感
- ボールがまあまあ飛ばしやすい
- 面の安定性が高い
ガットのたわむ感触がわかりやすいソフト系
ウルトラシリーズにはボールを飛ばすパワーが強い「ウルトラ」と、よりボールコントロール性能に特化した「ウルトラツアー」の2つがあります。
どちらも共通してガットのたわみがわかりやすいソフト系であり、打感の柔らかさが素晴らしい。
また、ウルトラは「ネットプレーで優位性を発揮する」をテーマに設計されたモデルでもあるので、ネットプレーをすることが多い方に向いたシリーズでもあります。
フレームの6時の部分に「クラッシュゾーン」というパーツが組み込まれていて、これがガットのたわみ量を増やしスイートスポットを広めるのに役立っている。
人気モデルは「ウルトラ100」、309gの重量級ラケット「ウルトラツアー95」、ウルトラツアー95の軽量版の「95JP」。
ウルトラ100は超柔らかな打感と面の安定性が強みで、ウルトラツアーはボールを飛ばすパワーとボールコントロール性能のバランスが良いラケットとなっています。
ウルトラはボレーヤー、ウルトラツアーはストローカー向けの設計。
★ウルトラ100
★ウルトラ100L(280gの軽量モデル)
★ウルトラツアー95
ウィルソン ウルトラツアー 95 CV V3.0 WR036811
★ウルトラツアー95JP
ウィルソン ウルトラツアー 95JP CV V3.0 WR03841
\詳細レビュー記事はこちら/
ウルトラ100 V3.0(100インチ/300g)
ウルトラ100S V3.0(スピン特化型)
ウルトラツアー95 CV V3.0(95インチ/309g)
ウルトラツアー95JP CV V3.0(95インチ/289g)
ウルトラツアー100 CV V3.0(100インチ/293g)
ウルトラツアーチーム 100 V3.0(100インチ/290g)
※2022年9月にウルトラ、11月にウルトラツアーの新作が登場
Brawn, meet brains: Tap the vid for an #Ultra v4 FortyFive° tech check. pic.twitter.com/Vz8Bjy3LhR
— Wilson Tennis (@WilsonTennis) August 26, 2022
ウルトラシリーズのV4.0(2022版)が9月14日に発売されることが発表されました。(既に全機種の予約受付開始中)
カーボンの編み方を改良し、面の安定性を向上。
さらにフレームの前方半分の内側に溝を備えることにより、ガットのたわみも今まで以上に実感しやすい設計になっています。
とても綺麗なメタリックブルーのデザイン!
数量限定ブラックカラー版「ノワール ウルトラ V4.0」もあります。(デザインのみの違いでスペックやテクノロジーは通常版と同じ)
また、2022年11月にもウルトラツアーのV4.0が発売開始。(95のみ。95JPと100は2023年3月発売)
こちらはV3との変更点はデザインだけで、テクノロジーやスペックはV3と同じです。
詳細情報はこちら↓
新作情報 ウルトラ V4.0 2022 ラインナップ テクノロジーまとめ
ウルトラ 100 V4.0 2022 インプレ・評価・レビュー
ウルトラ 100L V4.0 2022 インプレ・評価・レビュー
ブレード:コントロール性能が高いウィルソンの定番
☑このシリーズが向いている人
- コントロール志向な中上級者
- フラットドライブ系主体の人
- フレームがしなるラケットが好きな人
ウィルソン・ブレードの主な特徴
- ボールの飛びがやや控えめでコントロール性能が高い
- フレームがしなりやすく、ボールとガットの接地時間が長め
- 面の安定性が高い
フレームがしなりやすいウィルソンの人気モデル
他社も含めたすべてのラケットシリーズの中で、最もトッププロの使用率が高い大人気モデル。
グランドスラムなどの試合を見ているとよく映るので、見覚えのある方も多いかと思います。
トップ100の内、男女それぞれ20名前後が使用中。
元々ブレードは”フレームのしなりやすさ”が特徴でしたが、最新版のV8.0では相手の打球に打ち負けない”面の安定性の高さ”もアップし、面ブレしにくくなりました。
ボールの飛びはやや控えめ~標準くらいで当てるだけだとそんなに飛ばないですが、しっかり打っていくとフレームのしなりを感じつつキッチリボールをコントロールできます。
トップクラスのボールコントロール性能。
球種はフラット~フラットドライブ辺りが打ちやすい。
人気機種は98インチ、ストリングパターン16×19の「Blade 98 16×19」とフェイスサイズ100の「Blade 100」。
98はこのシリーズの看板モデルでしなりやコントロール性能、面の安定性を堪能でき、100は98に少しパワーを加えてボールを飛ばしやすくしたモデルとなっています。
★Blade 98 16×19
数量限定ブラックカラー版「ノワール」はコチラ↓
★Blade 100
\詳細レビュー記事はこちら/
ブレード 100 V8.0 2021 (100インチ/300g)
ブレード 98 16×19 V8.0 2021 (98インチ/305g)
ブレード 98 18×20 V8.0 2021(98インチ/305g)
ブレード 98S V8.0 2021(スピン特化型)
2024年2月に新作が発売に
新作のV9が2024年2月に発売されることに。
キャッチコピーは「速さが世界を変える。」
フレーム剛性を高めて歴代最速のボールスピードの出しやすさや弾きの良さを感じやすい設計に進化しています。
定番のコントロール系。
エメラルドグリーンの超キレイなデザイン。
〇ブレード 98 16×19(98インチ/305g/バランス320㎜)
〇ブレード 98 18×20(98インチ/305g/バランス320㎜)
〇ブレード 100(100インチ/300g/バランス320㎜)
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プロスタッフ:ウィルソンの象徴的ラケット
☑このシリーズが向いている人
- ボールをヒットした時のフィーリングを重視する中上級者
- フラット系主体の人
- コントロール志向な人
ウィルソン・プロスタッフの主な特徴
- ボールの飛びが控えめでコントロール性能が高い
- 面が小さく、振りぬきやすい
- フラット系のショットが打ちやすい
至高な打球感と高いコントロール性能が魅力
手に伝わる情報量やボールコントロール性能にこだわる上級者向けのシリーズ。
ブレード以上にボールが飛ばず、スイートスポットも小さめなので初中級者には難しいですが、しっかりラケットの芯でボールを捉えた時の打感は最高です。
プロスタッフはウィルソンの象徴的なラケット。
フラット系のショットが打ちやすく飛距離やコースの調整もラクで、コントロール志向な方に相性バツグン。
人気のモデルは「RF97」、315gの「97」、290gの「97L」です。
RF97は市販のラケットの中では超重い部類で取り回しは大変だけど、バウンド後の伸びが半端ない。
97はRF97をより一般プレーヤー向けに扱いやすくしたタイプ。
97Lは操作性重視の方向けです。
★RF97
ウィルソン プロスタッフ RF97 V13 WR043711
★97
ウィルソン プロスタッフ 97 v13.0 WR043811
★97L
ウィルソン プロスタッフ 97L V13.0 WR043911
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※2023年2月に新作のV14.0が登場
2023年2月17日に新作のV14が発売されることになりました。(既に予約の受け付け開始中)
カーボンの編み方に改良を加えることで、プロスタッフならではの最高の打球感(いわゆる”ポケットフィーリング”)と面の安定性を従来モデル以上に向上。
さらにブロンズ系のデザインを採用した他、フェイスサイズ100インチの「X」も新たに追加されます。
カッコいいデザイン!
ウイルソン プロスタッフ 97 V14.0 2023 WR125711
数量限定ブラックカラー版「ノワール」はコチラ
ウイルソン プロスタッフ 97L V14.0 WR125911
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RF:伝説的テニスプレイヤーのシグネチャーシリーズ
RF01 シリーズ
多彩なショットを可能にするための研ぎ澄まされたデザイン様々なショットを織り交ぜながら前に攻めていくプレーを実現する彼の為の武器、そして多くのテニスプレーヤーに彼の理想を感じてもらいたいという想いを込めて生み出された全く新しいラケットhttps://t.co/zHFSQwFNnQ pic.twitter.com/NcpDSfzMVM
— WilsonTennisJapan (@wilsontennisjp) August 8, 2024
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☑このシリーズが向いている人
- ボールコントロールのしやすさ重視の人
- 振り抜きの良さ重視の人
- 球威とノビ重視の人
☑ウィルソン・RFの主な特徴
- 空気抵抗が少なくスイングしやすい
- 高めのボールコントロール性能
- ガットの目の間隔が細かいストリングパターン
選手自らが開発に携わって完成したこだわりのラケット
再び世界ナンバーワンに返り咲くために選手自らが開発に携わり、テストし、デザインも全て決めたこだわりのシリーズ。
振り抜きの良さ、軌道低めのショットのコントロール性能、パワーを追求した渾身の力作。
グレー&シルバーカラーかつフェイスサイズ98インチを採用した他、エンドキャップは「RF」のロゴが使われています。
超カッケー!
〇RF 01(98インチ/320g/バランス315㎜)
〇RF 01(98インチ/300g/バランス315㎜)
〇RF 01 フューチャー(98インチ/280g/バランス320㎜)
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クラッシュ:フレームのしなりとパワーが融合したラケット
☑このシリーズが向いている人
- 柔らかな打感を重視する人
- ボールを飛ばしやすいラケットが好きな人
- フレームがしなるラケットが好きな人
☑ウィルソン・クラッシュの主な特徴
- 非常に柔らかめな打感
- ボールの飛びが良好
- ホールド感(球持ち感)が強い
- フレームがしなりやすい
ウィルソンの革命と銘打って誕生した超柔らかラケット
本来はパワーが強いラケットはフレームが硬くしっかりしており、フレームがしなりやすいラケットはボールの飛びが抑えられるという特徴があります。
しかし、このクラッシュはボールを飛ばすパワーとフレームのしなりやすさの両方を持ち合わせており、他のラケットにはない特殊なシリーズとなっています。
他メーカー含めトップクラスに柔らかくホールド感強めの打球感が特徴のテニスラケット。
そして飛びも良い。
人気なのは295gと軽くてスイングしやすい「100」と、やや重量がありボールコントロール性能が高い310gの「100プロ」、そして280gの軽量モデル「100L」です。
ウィルソン クラッシュ 100 プロ V2.0 WR074111
ウィルソン クラッシュ 100L V2.0 WR074311
数量限定の全仏オープンカラー、全米オープンカラーもあります↓(通常版とはデザインのみの違い)
シフト:2023年に誕生した期待の新シリーズ
珍しいスペックのウィルソンの数量限定モデル
「新時代にSHIFTする」がコンセプトのウィルソンの期待の新シリーズ。(数量限定/2023年2月3日発売/)
99インチ/300g/バランス310㎜の「300」と99インチ/315g/バランス315㎜の「315」の2機種のラインナップです。
ストリングパターンは300が16×20、315が18×20。
2本とも珍しいスペック。
詳しい情報や開発コンセプトはこれから順次明かされていくようですね。
2023年2月には数量限定でSHIFTのプロトタイプが発売されます。
\詳細レビュー記事はこちら/
※2023年7月に完全版のシフトが登場
2023年7月に完成版のシフト V1が発売されることに。
コンセプトは「スピード&スピンの両立」。
フレームを縦にしなりやすいように設計し、スピン量を維持したまま高速ショットを打ちやすい設計となっています。
2月に発売されたプロトタイプを改良して出来上がった完全版。
シフト99(300g)のバランスがプロトタイプの310㎜から315㎜に変更されている他、軽量版の99Lもラインナップに追加されました。
〇シフト99(99インチ/300g/バランス315㎜)
数量限定の全仏2024カラー版や全米2024カラー版もあります(デザインのみの違いでスペックやテクノロジーは通常版と同じ)
〇シフト99プロ(99インチ/315g/バランス315㎜)
〇シフト99L(99インチ/285g/バランス320㎜)
╲詳細記事はこちら/
バーン:スピンエフェクトが搭載された回転特化型
☑このシリーズが向いている人
- ガンガンにスピン回転をかけたい人
ウィルソン・バーンの主な特徴
- スピン性能が高い
- コストパフォーマンスに優れている
スピンエフェクトが搭載された回転系ラケット
バーンは2020年以前まではストローカー向けのシリーズとして設計されてきました。
しかしその後、大部分のモデルがクラッシュゾーンを搭載したウルトラツアーへ移ったため、日本で発売されているバーンの機種はスピンエフェクトが搭載されたSラケ仕様のもののみとなっています。
ウルトラツアーの前身がバーンみたいなイメージ。
Sラケはストリングパターンが18×16で、ボールに超回転をかけやすいという特徴がある。
また、価格面で結構頑張っており、コストパフォーマンスに優れています。
ラインナップは100インチ/300g/バランス320㎜のいわゆる黄金スペックの「100S」と、20g軽い「100LS」があります。
〇バーン100S(100インチ/300g/バランス320㎜)
ウィルソン バーン 100S V4.0 2021 WR044811
バーン100LS(100インチ/280g/バランス325㎜)
ウィルソン バーン 100LS V4.0 2021 WR044911
関連記事
>>バーン 100S V4.0 インプレ・評価・感想レビュー
>>バーン 100LS 4.0 インプレ・評価・感想レビュー
※2023年3月に新作のV5.0が登場
2023年3月に新作のV5が発売されることになりました。(既に予約の受け付け開始中)
使われているテクノロジーやスペックは前作のV4と同じです。
メタリックなオレンジ系のデザインになった。
100インチ/300g/バランス320㎜のいわゆる黄金スペックの「バーン100」の他に、スピンエフェクトテクノロジーが搭載された「100S」などがあります。
かなりコスパが良いシリーズ。
〇バーン100(100インチ/300g/バランス320㎜)
ウィルソン バーン 100 V5.0 2023 WR108811
〇バーン100S(100インチ/300g/バランス320㎜)
\詳細レビュー記事はこちら/
トライアド:テニスエルボー対策特化モデル
Triad Three and Five rackets: featuring a three-piece technology at the throat that dampens vibrations upon impact, it is perfect for players seeking a comfortable racket with minimal impact on their arm. https://t.co/FeAgG3Bolb pic.twitter.com/M40FuAsOpD
— Wilson Tennis (@WilsonTennis) March 25, 2021
☑このシリーズが向いている人
- 肘や手首に痛みがある人or痛めた経験のある人
ウィルソン・トライアドの主な特徴
- 振動吸収性能が高い
- 柔らかな打感
優れた振動吸収性能
振動吸収に優れた体に優しいシリーズ。
他のシリーズと比べてボールヒット時に腕や手首に来る衝撃が小さいので、テニスエルボーなどでテニスをしたいのに出来ない、もしくは以前に痛めた経験があって再発が怖い方におすすめです。
無理して重かったり衝撃の強いラケットを使って体をいじめるくらいなら、トライアドを使って楽しくテニスをした方がいいと思う。
ラインナップは103インチ/267gのFiveと113インチ/264gのThreeがあります。
Fiveはデカラケの割りに飛びがそこまで強くないので、今まで100インチのラケットを使っていた方には違和感なくフィットするタイプ。
Theeは面が大きい上にスイートスポットも広いので、楽にボールを飛ばしていきたい方に良いと思います。
★トライアド ファイブ(103インチ/267g/バランス355㎜)
★トライアド スリー(113インチ/264g/360㎜)
ウィルソンのラケットのおすすめの選び方まとめ
今回はウィルソンのテニスラケットのシリーズの特徴を解説していきました。
選び方をおさらいすると以下のようになります。
ブレード | しなりとコントロール重視 |
ウルトラ・ウルトラツアー | ガットのたわみとパワー重視 |
プロスタッフ | 打感とコントロール重視 |
RF | 振り抜きの良さとコントロール重視 |
クラッシュ | 柔らかさとパワー重視 |
バーン | スピン重視 |
トライアド | 打感の柔らかさ重視 |
色々試打した感想などもまとめているので、もっとモデルごとの性能を詳しく知りたい方は覗いてみてください。
ではでは、今回はこの辺で(‘ω’)ノ